平和の森公園再整備に関して 経過と区の考えについて
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更新日:2023年8月3日
区長コメント
平和の森公園の再整備は、平成29年の区議会第3回定例会における議決に基づき、同年11月から開始されました。
第2期工事の実施にあたり、区は、工事開始を延期して「平和の森公園再整備を語る会」や郵送等による意見募集を実施するとともに、議会における議論等を踏まえ、本年3月の区議会第1回定例会で300メートルトラックなどの整備中止を含む工事内容の変更案を議案として提出しましたが、区議会の審議の結果は否決となりました。
議会の議決は重いものであると受け止め、区議会第2回定例会では、区は平和の森公園再整備を進めるための補正予算及び工事変更契約の議案を提出しました。
議案の作成にあたっては、300メートルトラック及び100メートル走路の整備を中止し、草地広場に戻す可能性について再度検討を重ねましたが、主に次の問題が生じることを確認しました。
- 現在整備している新体育館の入口までの通路などのバリアフリー化工事に遅れが生じ、新体育館の供用開始が遅れるため、既に決定している「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」における卓球競技の公式練習会場として利用することができない可能性が極めて高い。
- その場合、予定している新体育館整備に係る都の補助金が交付されない可能性がある。
- 工期の延長に伴い、経費が増加するとともに、工事中断後、工事を再開するためには、工事従事者の確保が困難であるなど再開不能となるリスクがある。
- 工事請負業者との協議により、契約解除した場合、区に対して多額の損害賠償が請求される可能性がある。
区議会第2回定例会では、一般質問や補正予算及び工事変更契約議案の審議において、草地広場に300メートルトラック及び100メートル走路を整備すべきか否かについて改めて議論となりました。このことも重く受け止めております。
以上の点を総合的に判断した結果、当初計画案のまま公園を再整備することとしました。
平和の森公園は、区民の方が安心して利用できる公園にしていきます。草地広場で子どもも大人ものびのびと遊べるようにすることはもちろん、トラック・走路や新体育館を含め、区民のスポーツ活動や健康づくりにも役立つ公園にしていきたいと考えています。運用方法については、トラックがある他の公園の利用実態なども踏まえつつ、区民の皆さんの意見も伺いながら、検討を進めていきます。
なお、当初予定していた、中高木の間伐については、防災樹林帯保全のための適正な数量や施工方法を更に検証していることから、今回の工事では実施しないこととします。
以上につきまして、ご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
中野区長 酒井 直人
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