中学生の税についての作文

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更新日:2024年12月5日

 「中学生の税についての作文」は、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が共催し、租税教育の一環として中学生の皆さんに「税金」についてより関心を持っていただこうと、毎年募集しています。
 令和6年度は中野区内では、中野納税貯蓄組合連合会と中野税務署の共催で募集され、13校から1,138編の応募がありました。審査の結果、多くの優秀な作品が入賞しました。そのうち、中野区長賞を受賞した作品を紹介します。

中野区長賞受賞作品

税は私たちの宝  中野区立明和中学校 3年 織 田 桃 香 さん

 税金は私たちの身の回りの至る所で使われています。例えば、学校の教科書です。以前、新学期に教科書が配られた時に裏表紙を見た所、「この教科書は税金によって無償で支給されています」と書かれていて、私は「このような所にも税金が使われているのか」と驚いたことを覚えています。他にも道路や橋の建設、上下水道の整備などに使われる税金は、私たちの暮らしを助ける大切なものです。
 しかし、平成28年度に行われた東京都主税局による各国の納税についての意識調査では、日本は他国と比べても納税に対して「義務感」や「負担感」を強く感じていることが分かりました。なぜ日本では、「大切」であるはずの税金が「負担」であると認識されているのでしょうか。それを考えるために、同じく意識調査の対象であったスウェーデンについて調べてみました。
 スウェーデンは他国と比べても租税負担率が高いにも関わらず、自国の税制に対しての満足度が高いです。その理由はスウェーデンの手厚い社会保障にあります。例えば、20歳未満と85歳以上の医療費や幼稚園から大学までの学費が全て無料であることなどです。そのため、国民は税金の恩恵をしっかり感じることができます。
 また、スウェーデンでは政治参加意識が高く、投票率はいつも80パーセントを超えるそうです。国民の意見がよく反映されているため、税金の使い道も国民に寄り添った形になり、不満が少ないのだと思います。
 私はこれらを踏まえて、日本で税金が負担であると捉えられている理由は2つあると考えました。
 1つ目は、「人々が税金の使い道についてよく知らないから」です。人々は税金を払った後にそれが何に使われているのかをあまり知りません。だからこそ、税金による恩恵を感じにくいのでしょう。
 2つ目は、「人々の政治への関心の薄さ」です。日本は世界で見ても投票率が低い国で、政治への関心が薄くなっています。国民の意見が反映されていない状態では税の使い方に不満が出るのは当たり前です。
 税金は私たちの生活を支えています。その使い道を考えていくのは他でもない私たち自身なのです。だから、私たちは税金について正しい知識を持つことが大切です。一人一人が意見をしっかり示し、当事者意識を持って行動することができたのなら、税金は「負担」ではなく、私たちの生活を豊かにする「宝」だと思えるでしょう。

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