適正な服薬に努めましょう

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更新日:2023年8月3日

年齢を重ねると、複数の病気を持つ⼈が増え、受診する医療機関や服用する薬の数も多くなる傾向にありますが、複数の医療機関から処⽅された同じ効能の薬を重複して服⽤したり(重複服薬)、多くの種類の薬を服⽤することで(多剤服薬)、薬本来の目的以外の好ましくない働き(副作用) が起きる場合があります。

重複服薬とは

重複服薬とは、複数の医療機関にかかっている場合に、同じ効能の薬が重複して処方され、それを服用することです。

多剤服薬とは

多剤服薬とは、多くの種類のお薬が処方されて、服薬することです。一般的には4-6種類以上の薬をのんでいる場合をいいます。
ただ、病気の中には、治療に適正な薬の数が6種類を超える場合もあり、一概に全ての多剤服薬がよくないとは限りません。

重複・多剤服薬の問題点

○薬の副作用のリスクが高まります。

処方薬の効き目が強くなりすぎたり、他の薬同士の飲み合わせ(相性)が悪く、逆に体の不調を招いたり、副作用のリスクが高まります。

同じ効能の薬を重複して服用したり、多くの種類の薬を服用することで、副作用を起こし、きちんと薬が飲めなくなったりしている状態をポリファーマシーといいます。

○医療費の負担が大きくなります。

同じ効能の薬を複数処方されれば、その分医療費を無駄にすることになります。服薬を見直すことで、日々の医療費を節約できる可能性があります。

ポリファーマシーの予防・解消のために

重複・多剤服薬の結果として生じるポリファーマシーを予防・解消するには、ただ処方する薬の数や量を減らせばいいというわけではありません。薬を処方する医師、調剤を行う薬剤師をはじめとした医療にかかわるそれぞれの専門家と情報を共有することが必要です。

○お薬手帳は1冊にまとめて、受診時に必ず持参しましょう。

お薬手帳の内容をもとに、薬剤師が重複服薬や副作用が起きないかなどチェックしてくれます。
また、お薬手帳を複数持っていると、処方された薬が重複しているか確認することができません。
お薬手帳は病院や薬局ごとに分けずに1冊にまとめておきましょう。

〇かかりつけ医・かかりつけ薬局を選びましょう。

同じ病気で複数の医療機関を受診することで、医療費も余計にかかります。
ふだんからかかりつけの薬局や薬剤師を持って、処方されているくすりの情報を把握してもらっておくのが安心です。
くすり以外でも健康食品やサプリメントなど普段使っているものがあれば伝えましょう。

気になる症状は医師・薬剤師に相談

自己判断で服薬を中断せず、薬が重複しているかどうか、まずは医師・薬剤師さんに相談しましょう。併せて、医療機関や薬局に行く際、必ずお薬手帳と薬を持参してください。

※医療機関からの診療報酬明細書(レセプト)をもとに、重複服薬の可能性がある方には、中野区から重複服薬情報通知が届く場合があります。
本通知が届いた場合は、かかりつけ医や薬局に持参し、相談にご活用ください。

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お問い合わせ

このページは健康福祉部 保健企画課(中野区保健所)が担当しています。

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