継承してきた伝統の技がいっぱい「中野区伝統工芸保存会」【まるっと中野】

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更新日:2026年7月23日

はじめまして!中野に集う人々の心を伝えていきたいと、「中野区のこころペン」という名前で観光レポーターの活動をしています!今回注目したのは、「中野区伝統工芸保存会」です。私が保存会の皆さんに出会ったのは「第35回中野区伝統工芸展」(6/11~6/13)。区役所1階を会場に開催され、伝統工芸品の数々を生み出す職人さんたちがコーナーに分かれて来場者を迎えていました。丹精込めて製作された着物や屏風、ガラス工芸、印章、陶芸、楽器オルゴールなど、多彩な作品がずらりと並び、熟練の技の実演も、訪れた人たちを魅了しました。展示会は終わりましたが、職人の皆さんはお店や工房などを構え、日々活動しています。お店によっては製作体験もできるそうですのであわせてご紹介します!

会場内の様子

会場内の様子

会場内の様子

会場内の様子

「中野区伝統工芸保存会」は、中野区在住や、中野に縁のある伝統工芸職人が集まる団体で、今回の展示会には「江戸べっ甲」、「東京手彫り印章」、「竹工芸」、「江戸木彫刻」、「東京手描友禅」、「江戸表具」、「和人形」、「和装和裁仕立」、「こぎん刺し」、「楽器オルゴール」、「陶芸」、「彫刻硝子」の12業種19人の方が参加しました。

江戸表具

江戸表具

江戸表具

ひと際豪華な屏風などが並ぶ「江戸表具」のコーナーでは、実行委員長の成澤啓予さんが出迎えてくれました。成澤さんは1736年の創業から続く「江戸表具」の技術を継承しています。表具とは、墨蹟や絵画を和紙や裂地で表装し、掛軸や屏風、襖などに仕立てる伝統技術です。鮮やかな朱色が主体の柄と、銀白色の質感との対比が印象的で、華やかさと力強さを併せ持つ作品もありました。現代アートのような鮮やかな色彩と大胆さに、思わず惹きこまれました。

実行委員長の成澤啓予さん

さらに、ここで成澤さんに見せてもらったのは「からくり屏風」でした。紙丁番を張り付た後、多種多様な柄や色の和紙を2枚の板に張り、板を畳んだり、縦横に向きを変えながら開くと、複数の絵柄や模様が現れる仕掛けです。事前に連絡をすれば、お店での体験も可能だということです。
成澤さんは、「伝統工芸の技術を大切にしながら、その良さを、若い人たちにも広く知ってもらいたいという思いがあります。中野区内の皆さんの身近にお店があるので訪れてみてほしい」と話していました。
有限会社アイディ・タナカ 中野区弥生町1-8-2 (03‐3372‐5975)
新規ウインドウで開きます。https://www.idtanaka1964.com/(外部サイト)

彫刻硝子

彫刻硝子

繊細な彫刻によって、花や模様が浮かび上がるように見える「彫刻硝子」の作品も勢揃いしていました。素敵なグラスの数々や、ぐい呑みは、暑い季節に味わう冷たい飲み物にもぴったりです。色彩豊かなグラデーションのガラスには、花々が立体的に彫刻され、光の当たり方によってさまざまな表情を見せていました。
保存会会長の山田浩子さんが継承しているのは、明治時代にアメリカから伝えられた「サンドブラスト加工」の技術です。工房のホームページには、グラス工房での教室の案内もあります。
山田さんは、「自分だけの個性的なガラス作品を創るお手伝いができます」と話していました。
T・Hグラス工房 中野区中野1-54-10 (03-3361-0477)
新規ウインドウで開きます。https://th-grass.jimdofree.com/(外部サイト)

「東京手彫り印章」の池田祥平さん

「東京手彫り印章」の池田祥平さん

「東京手彫り印章」

そして、伝統工芸の技術を存分に見せてくれたのは「東京手彫り印章」の池田祥平さんです。
私たちが日ごろ使っているハンコを、印面(名前が刻まれる部分)に焦点を定め、彫刻刀を巧みに操りながら一文字ずつ丁寧に彫り進める作業を見学できました。「東京手彫り印章」は、去年、国から「伝統的工芸品」として認定されました。その技術・技法は、江戸時代から引き継がれています。池田さんは、明治19年創業の専門店の5代目。中野の保存会への入会は、国の認定がきっかけだったということです。池田さんの店でも手彫り印章の体験ができるということです。
有限会社芭蕉堂印房 中野区中野3-34-23 (03-3381-0555)
新規ウインドウで開きます。http://www.bashodo.com/(外部サイト)

中野の伝統工芸には、池田さんをはじめ、陶芸などの分野でも若い世代が加わり、インスタグラムでの情報発信も増えています。歴史をつないでいく伝統と、新しい風が吹き込まれていくことで、中野の伝統工芸に活気が生まれていることが伝わってきました。
保存会では専用のオンラインショップも作っていて、お気に入りのアイテムが購入できます。
中野区伝統工芸保存会STORE 新規ウインドウで開きます。https://nakano-dentoukougei.stores.jp/(外部サイト)
STOREでは、多様なアイテムを選べるほか、カテゴリー別では職人さんの名前から工芸品を見つけることもできます。
受け継がれてきた技を守るだけでなく、新しい世代や発信方法も取り入れながら歩み続ける中野の伝統工芸。職人と出会い、技を体験できることも大きな魅力です。ぜひ工房を訪れ、伝統が息づくものづくりの現場や、職人の思いに触れてみてはいかがでしょうか。

中野区伝統工芸展

日時:2026年6月11日(木)~13日(土)10時~17時
場所:中野区役所1階 ナカノバ・シェアノマ・ナカニワ・ミーティングルームA

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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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