【まるっと中野】目指すは、毎日サウナのあるくらし「昭和湯」

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更新日:2024年1月26日

こんにちは。ナカノ観光レポーターの「よしを」です。

中野駅から四季の森公園を抜けて、住宅街を野方駅方面に歩いていく。徒歩15分ほどだろうか、急に煙突が見えてくるはずだ。
昭和11年(80年以上も前!!)からこの場所でたきつけをゴウゴウと燃やし、アツアツの湯を沸かすトラディショナルな銭湯が、今回紹介する「昭和湯」だ。

外観

鏡張りのエントランスで料金を払い、浴場へ。

エントランス

男湯に入ってまず目に入るのは、二羽の鶴と太陽のモザイク絵。大迫力だ。

浴室入り口

鶴と太陽の壁画

ちょっと高めの温度が心地よい浴槽は3つに仕切られていて、電気風呂、ジェット、バイブラが並ぶ。浴槽に浸かりながら、壁に埋め込まれたテレビを眺めているだけで、凝り固まった体がこれでもかとほぐされていくのが素晴らしい。

浴槽

特別に見せてもらった女湯も見事な熱帯魚のモザイク絵。個人的にはこっちの方が好きかもしれない。

熱帯魚の壁画

昭和湯に来たら、ぜひサウナを味わってほしい。浴槽とは異なりこちらはガス式。広さの割にしっかりした熱さで汗があっと言う間に吹き出る。

サウナと水風呂

対して水風呂はチラーを通して常時冷却しているのでキンキン。
サウナと水風呂の間は直線距離だと3歩ほど。シャワーで汗を流してから入るので、合計5歩ほど往復するだけで、交互浴が捗ってしまう。しかも、サウナは2023年8月末に改装されたばかりで、真新しい総檜の香りが漂っている。この極上のサウナ体験が、通常料金にたった200円足すだけで楽しめてしまう。

サウナ

物価指数まで昭和に合わせなくてもいいのに…そんなことを休憩スペースのリクライニングチェアで考えていた。価格に対して信じられないほどのサービスだ。

休憩スペース

4代目ご主人の頓所さんが、開店準備をしながら話してくれた。
「4代目として経営をスタートした約4年前(2023年現在)、どうしたらお客さんを増やせるかと考えていました。清掃に力を入れたりバリアフリー化したりと様々な工夫をしながら考えついたのは、『毎日サウナに入れるくらし』という言葉でした。
昭和湯はたきつけを燃やして湯を沸かすタイプの銭湯なので、燃料費高騰の影響を比較的受けにくく、サウナの料金を200円で維持しています(大変ですが…)。単体だと100円のレンタルタオルがサービスで付いてくるので、実質100円でサウナに入れる形ですね。銭湯への向き合い方はライフスタイルによって様々ですが、毎日入れるほどサウナのハードルが下がれば、お客様の満足度向上にもつながると感じています。
駅から少し歩く立地にも関わらず、嬉しいことに中野区外のお客様も遠くから来てくれています。夕方は入り口脇のスペースが自転車で埋まるほどです。
2022年から店舗脇のスペースで立ち飲み屋さんもはじめました(火曜日、木曜日、金曜日、日曜日の営業。不定期で追加営業あり)。お風呂に入って、サウナで汗を流して、冷たいビールでシメる。ミニマムな健康ランドというか昔からある銭湯の究極系を目指しているのかもしれませんね」

店舗脇の立ち飲み屋

いい話を聞かせてもらった。
令和の世でもなお熱い昭和の湯。中野駅前の喧騒を抜け出して、昭和の熱気に浸ってみてはいかがだろうか。

昭和湯の浴室

昭和湯

所在地:中野区野方1-21-1
アクセス:JR中央線「中野駅」北口より徒歩15分
電話:03-3385-3886
営業時間:15時から24時30分
定休日:土曜日

入浴料(税込)
大人(12才以上):520円
6才以上12才未満(小学生):200円
6才未満(未就学児):100円

取材当時(2023年)の情報です

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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