放射線被ばくを減らすにはどうすればよいですか

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更新日:2024年3月21日

中野区は「健康に影響のある放射線量は、都内では観測されていない」と判断しています。
しかし、放射線の被ばくのリスクが気になる方は、以下を参考にしてください。

リスクについて

リスクは「望ましくないことが起きる可能性の大きさ」を意味する概念です。
自然界にある放射線によって、成人は1年間に実効線量でおよそ2ミリシーベルトの被ばくをしています。
どんなに少ない放射線でもリスクはあると仮定されているので、放射線のリスクがゼロになることはありません。
社会には、仮定に基づく小さな1つのリスクを軽減することだけを強調して、恐怖感をあおり、私利私欲を満たそうとする人が絶えません。
しかし、一般的に、あるリスクを軽減させようとすると、別のリスクが増加します。
過剰な放射線防護対策は、生活に支障をきたしたり、差別を生み出したり、心の健康を害したりする場合もあります。
現代に生きる私たちは、過去のいつの時代よりも、健康で長生きです。
これからも、社会全体で、さまざまなリスクを減らしていきましょう。 

参考

身体の外にある放射線の発生源からの被ばくが「新規ウインドウで開きます。外部被ばく」です。
大気や水・土壌などの環境中には、放射線以外にも人に影響を与えるさまざまなリスクがあり、国は多くの新規ウインドウで開きます。基準を設けています。
空気中の放射線量が高い場所は、新規ウインドウで開きます。汚染状況重点調査地域などに指定されますが、東京都は指定されていません。

外部放射線被ばく防護の3原則

体の外に放射性物質がある場合、

  1. 放射性物質から離れる
  2. 放射性物質のそばにいる時間を短くする
  3. 放射性物質と体の間に、遮へい物を置く

のが防護の原則です。
ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。放射性セシウムから出る新規ウインドウで開きます。ガンマ線を、10分の1に弱めるには、2.5センチメートルの鉛の新規ウインドウで開きます。遮へいが必要です。
したがって、窓を閉めたり換気扇を止めたりしても、外部被ばくを減らす効果はほとんどありません。
むしろ換気が悪いと、自然放射線による新規ウインドウで開きます。内部被ばくが増えます。
現在東京都では、1日分の測定では大気中の放射性物質は検出限界以下です。
過去の原爆実験中の降下量と比べても少ない量ではありますが、外部被ばくを減らすには、下記1~4が考えられます。

  1. 洗濯物を部屋干しする
  2. 不要な外出を避ける
  3. 外出時は放射性物質がたまりやすいところ(土砂や落葉が堆積した排水口・側溝、雨樋の直下、雨水により土砂等が堆積している道路脇、樹木の根本など)を避ける
  4. 外出先から家に入るときは、ほこりを払って、手洗い・うがいをする

参考

放射性物質を含む大気や飲食物を吸入・摂取することで、体内に取り込まれた身体の中にある放射水物質からの被ばくが、「内部被ばく」です。

内部放射線被ばく防護の3原則

体内に取り込んだ放射性物質からの放射線を、遮へいすることは不可能なので、花粉対策や感染症の予防と同じように、

  1. 放射性物質を皮膚につけない(ついたら洗い流す)
  2. 放射性物質を吸わない
  3. 放射性物質を口に入れない

のが防護の原則です。
現在東京都の降下物中の放射性物質は、基準値のおよそ1万分の1ですが、内部被ばくを減らすには、下記1~5が考えられます。

  1. マスクをする
  2. 外出先から家に入るときは、ほこりを払って、手洗いうがいをする
  3. 野菜は丁寧に洗い、茹でて、煮汁は捨てる
    新規ウインドウで開きます。水溶性ビタミン不足にならないよう、洗いすぎ、茹ですぎにご注意ください(健康づくりを始めよう-1.栄養・食生活編~1)。
  4. 個人できのこや山菜を採取しない
    流通市販されている人工栽培きのこは、基準値未満ですので心配ありません。
  5. 魚釣りをする場合は、出荷や漁が制限されていないか、新規ウインドウで開きます。水産庁のホームページをを確認する(下記参考参照)

その他

  • 放射性ヨウ素・セシウムによる内部被ばくを減らす経口薬はありますが、すべて医師の処方が必要です。
  • 現在東京都の水道水は、1日分の測定では放射性物質は検出限界以下です。新規ウインドウで開きます。流通しているミネラルウォーターの検出限界も、水道水1日分の測定の検出限界とあまり変わらないため、水道水をミネラルウォーターに代えても、内部放射線被ばくが小さくなるとは限りません。
参考

関連情報

お問い合わせ

このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。

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