放射線・放射能を測定する
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更新日:2025年1月23日
- 10万円未満で市販されている小型測定器では、食品・飲料水などが基準値以下かどうかの測定はできません。
- 測定を希望する場合は、民間の検査機関にお問い合わせください。
検査機関
測定器には、表示単位が同じシーベルトでも、「 大気中の放射線量(=場所にかかわる1センチメートル線量当量)」用の測定器と、「 個人の被ばく線量(=個人にかかわる1センチメートル線量当量)」用の測定器があります。
- 「個人の被ばく線量用」の測定器で、「大気中の放射線量」を測定すると、少し高めの数値が表示されます(日本工業規格JIS Z4511)。
- アルファ線やベータ線も測れる測定器で、大気中の放射線量(シーベルト毎時単位)を測定する場合、アルファ線やベータ線を
遮へいして、ガンマ線だけを測らないと、測定値は10倍以上高くなることがあります。
- 自然放射線レベルの量を正確に測るのは困難なので、日本製の放射線測定器でも、15~30パーセントの誤差が許容されています(日本工業規格JIS Z4312)。
- 測定する際は、測定器の性能と操作法を確認して、記録をとるようにしましょう。
参考
- 環境省
環境再生プラザ資料集(外部サイト)、
測定結果記録シート(外部サイト)
文部科学省
放射線測定に関するガイドライン(外部サイト)
- 東京都健康安全研究センター
様々な種類の放射線測定器による測定比較(外部サイト)
日本環境測定分析協会(外部サイト)→会員情報→分析機関(正会員)紹介・検索
外部被ばく線量
- 外部被ばく線量は、個人用線量計を胸部または腹部に着けて測定した「個人にかかわる1センチメートル線量当量(シーベルト単位)」を、放射線量の基準と比較して、評価するのが基本です。
- 放射線作業従事者の多くが測定しているのは、1か月毎の積算線量で、報告される線量の下限の多くは0.1ミリシーベルト(100マイクロシーベルト)です。
四捨五入で1か月あたり0.044ミリシーベルト(44マイクロシーベルト)以下の線量は「被ばくしていないもの」と扱われています。
20歳から60歳まで40年働いたとして、放射線作業従事者は最高で20ミリシーベルト以上、測定されない被ばくをしたかもしれませんが、放射線管理上、今まで問題になったことはほとんどありません。
参考
放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則(外部サイト)第20条第2項第1号
- 東京都健康安全研究センター
放射能Q&A 健康影響編(外部サイト)21 原発事故直後から1年間、都内で日常生活をした場合、外部から受ける放射線量の合計はどれくらいと推定されますか?
- 会津若松市
環境放射線量から計算した年間被ばく量と個人積算線量計の違いは?(外部サイト)
- 文部科学省
外部被ばく及び内部被ばくの評価法に係る技術的指針(1999年)(外部サイト)
内部被ばく線量
- 内部被ばく線量は、放射性物質の種類と「摂取量(ベクレル単位)」から「実効線量(シーベルト単位)」に換算するのが基本です。
- ただし、「測定した食料品(検体)」は測定のあと廃棄されます。
結局測定していない食料品を食べますし、一般に食べた量も測っていません。
したがって、実効線量の推計には多くの仮定をしなければなりません。 - 国は、2011年3月から2012年2月までの1年間の食品からの内部被ばく線量を、0.092~0.27ミリシーベルトと推計しています。
この量は、福島第一原発事故以前の日本の自然放射線からの内部被ばく線量の、およそ9日~2年分となります。
なお、この量・強さによるリスクは、医学的には「気にしなくていい」レベルです(医学上の基準)。
参考
平成12年科学技術庁告示第5号(放射線を放出する同位元素の数量等)(外部サイト)第20条第1項
- 放射線医学総合研究所
放射線被ばくに関する基礎知識 第6報(外部サイト) 水や食物中に存在する放射性物質からの放射線量の計算の例
- 国立保健医療科学院
福島産の流通食品を摂取することで原発事故に由来した放射性核種により受ける実効線量(外部サイト)
- 厚生労働省
食品摂取による被ばく量の推計結果(外部サイト)
内部被ばく検査
- 内部被ばく線量は、体内汚染を評価する内部被ばく検査から推定できます。
- 内部被ばく検査には「汚染検査」「生体試料(尿、血液、歯など)検査」「ホールボディカウンタ検査」などがあります。
- 福島原発事故以降、複数の民間機関が測定サービスを行っていますが、「費用」「測定できる最低放射能量」「どのように結果を返してくれるのか」など、検査の内容は様々です。
これらの検査を利用したい方は、検査をされる前に、自分の知りたいことがわかる検査かどうか確認しましょう。
参考
- ATOMICA
汚染検査(外部サイト)、
バイオドジメトリー(外部サイト)、
ホールボディカウンタ(外部サイト)
- 日本学士院紀要
福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果(外部サイト)
- 量子科学技術研究開発機構
放射線Q&A(外部サイト)
関連情報
お問い合わせ
このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。
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