第5回 第一中学校・中野富士見中学校統合委員会 要点記録

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更新日:2023年8月3日

 開催日時 平成19年11月14日(水曜日) 午後7時~午後9時20分
 開催場所 南中野地域センター 洋室1・2号
出席者委員吉成武男、若林栄一、相田琢磨、河原井守、渡部金雄、倉持敬緯子、宮沢久之、田中晴美、森田真理、秋元宏之、川島美奈子、道林京子、赤津知子、飯原俊行、花見勝一郎、安藤洋子、田中節子、田代雅規、池田浩二、青山敬一郎
(敬称略、順不同)
事務局教育改革担当
傍聴者3人
 会議次第
【議事】
1 統合新校のあり方について
2 統合新校の校名の検討について
3 標準服検討部会の検討状況について
4 その他

1 議事

◆議事(1)統合新校のあり方について

 「統合新校のあり方(案)」を学校から説明。

(概要)
 一中・富士見中とも、中野区の教育委員会の教育理念に基づいて、教育目標を掲げている。
 また、「新校に望むこと」についてアンケート調査を行った結果があり、これらを踏まえ、学校間で意見を交換しながら、望ましい学校規模を生かした「魅力と活力にあふれ、信頼される学校」をつくるため、以下のとおり「統合新校の目指す学校像・生徒像」をまとめた。
○学校像
 ・生徒の誰もが楽しく学び、一人ひとりの生徒に応じた多様な授業展開によって、確かな学力と生きる力をはぐくむことができる魅力ある学校
 ・生徒たちと教職員が、豊かな人間関係の中で、ともに生き生きと活動できる活力ある学校
 ・地域に開かれ、家庭や地域との多肢にわたる連携・協力を推進し、生徒・保護者・地域から信頼される学校
○生徒像
 ・基礎・基本の学力を確実に身に付け、教養をさらに高めていく生徒
 ・自ら考え主体的に行動できる生徒
 ・倫理観・正義感をもち社会における基本的なルールを身に付けた生徒
 ・生命や人権を尊重し、思いやりのある心豊かな生徒
 ・生徒同士がお互いのよさを認め合い、切磋琢磨しながら自らを向上させていく生徒
 ・体力の向上につとめ、心身ともに健全な生徒
 ・学校・地域文化を愛し、社会や公共の福祉のために積極的に貢献する生徒
 これについて統合委員会の皆様からご意見をいただき、さらにつけ加えるなどして、あり方について検討していかなければと思っている。具体的な細かい教育活動の内容は「教育課程」と言うが、これについては学校が決定していく部分となるので、この場では、あくまでも「こういう学校になってほしい」であるとか「こういう生徒になってほしい・育ててほしい」といった内容について、忌憚のないご意見をいただければと思っている。

委員長
 協議に入る前に、新校の教育内容については、先生方、学校側で決めることであって、今日これから出される意見を最大限尊重していただくというようなことで進めていきたい。それでは、今のお話の中でご意見、ご質問などがあればお願いしたい。

委員
 例えば沼袋小が行っているコミュニティスクールのようなことや、三鷹四小が行っているような地域に開かれた学校づくりがあるが、そこまでは考えていないのか。

委員長
 コミュニティスクールとはどのようなものか。

委員
 学校が地域の方々にボランティアを募り、例えば「算数がちょっと苦手な子どもの手伝い」をお願いするであるとか、逆に「2年生の算数なら手伝える」といった地域の方からの連絡を受け、お手伝いをお願いするといったこともあるようだ。三鷹四小の場合は、本当に四六時中地域の方々がたくさんいて、いろいろな役割で学校の中で子どもたちにかかわっている。しかし、このよう学校も、中学校では三鷹でも1校あるか無いかであり、良いか悪いかということはまた別問題だと思う。

委員
 杉並の和田中では、例えば校内の植木の手入れとか、そういった部分を手伝っていただく地域ボランティアの仕組みができ上がっている。

委員
 学校像の3番目に「地域に開かれ、家庭や地域との多肢にわたる連携・協力を推進し・・・」という部分があるが、このところを広げていけば、コミュニティースクールにつながるのではないかと思う。実際に学校が開校した後の学校経営・運営の中で、コミュニティースクールに発展していける可能性はあるとは思う。

委員長
 この件に関しては、意見を十分に尊重し、取り上げていってもらうとし、とりあえず承っておくということでよろしいか。その他にはどうか。

委員
 全体的に内容が漠然としている。学校側として、ここまではできるといったことを出していくのはまだ先の話となるのか。小学校の親から見ると中学校のことはよくわからない。実際、中学校の教育内容というより、見えるところをもっとアピールしたほうが、小学校のお母さんたちにもわかりやすいのではないか。何か特色を出していきたいのであれば、補習授業を実施しているなどの形を見せていかないとわからないのではないか。

委員
 小学校では保育園や幼稚園の方々に、小学校のことをわかってもらおうと一生懸命努力しているし、中学校も同じようにやっているはずだ。私たちが中学校の行事に参加できることはたくさんある。行こうと思えば行けるが参加者は少ない。また、小学校もほとんど自校の保護者のみが来校するというのが実情だ。学校が情報を発信していることは確実なわけで、それに触れたときに、保護者自身が行くか行かないかというところだと思う。あり方については、これからのことなので、いきなり細かいことを書き過ぎると逆に心配になってしまう。

委員
 中学校の活動が見えにくいということは私たちも課題として受け止めたい。学校側としてはホームページも見てほしいし、学校だよりもPTAあてに配っているので是非見てほしい。しかし、うまく情報が伝わらないのだとしたら、もう一工夫も二工夫もしなければならないと思う。

委員
 最近、統合新校の近い地域に不審者が出ており、保護者から不安の声があがることも予想される。不審者対策的にも取り組んでいるところをしっかり出していければ、保護者の意識も変わってくるのではないかと思う。

委員長
 中学校の情報は学校だよりやホームページでお知らせしていることや、不審者情報についても地域には情報を交換する場があるので、どんどん利用していただいて、お互いに情報を発信していただければと思う。

委員
 夜間街灯が暗いなどの意見は現在の保護者からも出ている。統合委員会やPTAで、あそこはどうしても部活帰りなどの際、暗くて困るということを区にきちんと伝えていけば、比較的簡単に設置していただけると思う。あり方については、まだ今日のこの段階なので、これからどんな子どもたちが来るのか、それからどんな先生たちでつくる学校なのかということが、この1年の間にかなり具体的につかめてくると、もう少し具体的な、これが新校の売りになるというものが出していけると思う。ただ今の段階では、大まかなものを出していき、ここをもう少し強調してほしいといった、いろいろな意見をいただく段階ではないかと思う。また、地域の方々との関係で言えば、小学校と中学校は少し違っているので、教科の指導については難しいかもしれないが、部活動などについては、一中、富士見中とも地域の方に指導者で入っていただいているので、そういういいものは新校にも伝えていくつもりでいる。和田中とは違う形になるとは思うが、地域の方が入っていただけるような部分というのは、できてくるのではないかと思っている。

委員
 神明小には、富士見中の情報は入ってくるが、一中の情報がないというのが正直なところだ。見た目で夜道が暗いといった漠然とした情報しか入ってこない現状の中で、現在の6年生への説明も難しい、新しい学校はこのように変わるということをどこまでアピールしていいのか悩むところだ。

委員
 学校説明会の1回目は一中も富士見中も既に終わっている。来年両校に入る子どもたちは、新校に入学することになるので、新校がどうなるのか不安で入らない人たちもいるのだと思う。一緒になる学校の情報は関係する地域全域に流すべきであり、富士見中の情報も多田小や新山小へ流すし、一中の情報も神明小のほうに流すというようなことをしっかりやっていくべきだ。そういう不安をなくさない限り、いろいろなうわさで不安になり、私立や他のところへ流れていく人が増えると思う。今回は時期的にやや遅く残念だが、今から対策を立てられるところがあると思うので、しっかりそれを立てていくことが大事だと思う。校長先生が代われば学校も変わるというところもあるので、ここまで「新校のあり方(案)」をつくっていただいたことはとてもうれしいし、これをうまく使わない手はないと思っている。

委員長
 その他に何かあるか。

委員
 新校の校長にだれがなるのかあらかじめわかればよいと思う。他区では、新校の校長先生があらかじめ決まっていて、1年程度期間を経て新校の校長になると聞いたことがある。これならば、コンセプトも学校のイメージも地域に伝わると思う。それを中野区でできるかどうか。

委員
 東京都内の教員の人事は東京都で決めている。他区で1年前に校長先生が決まっていたという話は何かの間違いだと思う。統合ではなく、全く新しい学校をつくる際に、開設準備担当校長として、それも3か月程度前に赴任することはあると思うが。

委員
 3か月前にわかると大変違うと思う。学校を新たにつくった場合はそういうことをしているが、統合新校でもできればと思う。「新校のあり方」は、次の校長先生がやりやすいように、ある程度漠然となってしまうということもあるのではないか。

委員長
 その他にご意見はあるか。

委員
 「新校のあり方(案)」については、すばらしいものをつくっていただいたと思う。この統合委員会がスタートにしたのが6月で、それから半年も経たないうちに、どのような学校をつくりたいかという話し合いがスタートしていることは、素晴らしいことだと思う。
もっと早くからというのは制服にしても、この論議にしてもあるが、現実的に皆さんで集まって協議をしていくには、現在のペースで精一杯ではないかと思っている。「新校のあり方」については、意見を出し合い、その中からエッセンスが残り、その部分の具体的な形はこうだということになっていくと思うので心配はいらないと思う。すばらしいペースで、すばらしい内容で進んでいるのではないかと思っている。

委員
 一中の式典に参加させていただき、一中の生徒の歌を聞き素晴らしいと思った。富士見中の子どもたちも素晴らしいし、そこで一緒になったらすごく楽しみだなというのが保護者の立場での正直な気持ちだった。この統合委員会には、小学校のPTAの会長さんと副会長さんに参加いただいているので、小学生の保護者の方にPTAから声かけをしていただきたい。保護者の方も自ら中学校を見ていただくと安心すると思うし、隣の地域ではあるが、新山小、多田小からも富士見中に足を運んでいただき、学校そのものを見ていただければ、ぐっと近いものになってくるのではないかと思う。PTAのリーダーの方がこの会にいらっしゃることは、大変なメリットでもあると思う。お互い行き来したり、グループ単位で一中を訪問したりするなどは、PTAからどんどん発信していっていただきたいと思う。それは親の力でできる気がする。

委員
 6年生の児童に中学校を見に行かせるという企画はできないのか。私はかえって子どもに自分の地元の中学はここだという意識を植えつけるほうが早いような気がする。

委員
 入学者説明会で部活動体験や授業見学の案内をしている。

委員
 説明会への参加は任意であり、小学校の先生が旗を振って、まとまって行くということではない。任意になるとどうしても参加者は少なくなってしまう。

委員
 小学生が集団で中学校へ行くというのはどうなのか思う部分もある。

委員
 生徒像の項目の中に先生を尊敬する、畏敬するという文言が入っていない。子どもは学ぶために学校へ通っているのであれば、まず先生を尊敬する、畏敬するということは当然であると思う。現在は、先生と生徒が友達感覚といった風潮が非常に多い中、先生は偉いのだというところを生徒像の中に入れていただいたほうがいいと思う。

委員
 学校像、生徒像には関係ないが、ホームページからEメールのアクセスをしたら、それを直接副校長先生などが日常開けられるような形で準備されていなかった。日常、リアルタイムで確認できるようなアクセスのシステムをつくっておかないとあまり役に立たないと思うがどうか。

委員
 学校にはアドレスが2つあり、ホームページ上のアドレスがコンピュータ室用のものになっていたためリアルタイムで見られなかった。リアルタイムで確認できるようアドレスを変更したい。

委員
 学校のあり方は、どの程度のペースで検討を進めるのか。

委員長
 今日の皆さんの意見を聞いて、学校側でさらに検討を進めていただき、その結果をまた出していただくことを考えている。

委員
 期間的なことは決まっているのか。

事務局
 決定ではないが、次々回あたりにまた協議できる場がもてればと考えている。

委員
 学校側と、統合委員会の委員との考え方に少し隔たりがあるようなので、意見は出させるだけ出しておいたほうがよいと思うし、最終的に協議を終結する時期を決めておいてほうがよいと思う。また、建学精神的なところまで議論してよいのであれば、先ほど出た生徒像の話などができるが、新校のあり方としては、現実的にできる話になってくると思う。建学精神的な事柄は結構意見が言えると思うが、その実践となると難しいのではと思っている。どの程度のところまで話をしていくのかを確認して進まないと、話が違う方向に進んでしまい、時間の無駄になる可能性もあると思う。

委員
 いろいろな情報も出していただき、話し合ったほうが皆で共通認識をもって進んでいけるのではと思っている。情報が偏っているとなかなかいい方向にはいかない。

委員長
 情報とは何か。

委員
 いろいろな角度の情報がある。和田中や他のコミュニティスクールの情報もそうだが、いろいろなところでいろいろなことを実践している。私立は建学の精神からある程度の取り組みができるが、公立には制約がいろいろあるので、その点も勘案し情報を出してくれるとよいと思う。また、現在の公立中学校を考えるにあたっては、公立中学校がどのような立場に置かれているのかも念頭に入れておかないといけない。小学生の保護者の中には私立指向が強くあり、そこも視野に入れて協議を進めるべきだ。いろいろな意味での情報を得たうえで、話を始めたほうがよいのではないかと思う。

委員長

 本日の意見を参考に学校側でまた検討していただき、それをまとめて次々回あたりにでも発表していただければと思う。また、情報も集め発表していただいて、また皆さんで協議を進めていくということでよろしいか。

― 異議なし ―

 


◆議事(2)統合新校の校名の検討について

 「校名の絞り込みの結果」及び「先行する統合委員会における校名の絞り込みの経過」などについて事務局から説明。

(概要)
 委員から3つ以内にマルをつけていただいた。全132件が31候補となった。また、最も多くマルのついた校名の得票数は15であった。なお、先行する六中・十一中の経過としては、各委員が当委員会と同様に絞り込んで31候補が残り、さらに絞り込みをする項目を考え、31候補を22候補に絞った。そのうえで22候補を類似のものをまとめて15候補とし、それを6候補に絞り、最後に総意で「緑野」に決まっている。

委員長
 統合委員会として、どのように校名を決めたのかを説明していく必要があるので、そのことを踏まえ、どうやって校名を絞り込んでいくのかを考えていただきたい。本日を含め2、3回程度議論し、最終的に1つに校名候補を決めていきたい。このため、本日は31ある校名を、半分あるいは3分の1程度に絞り込みをしていく議論を皆さんとしていきたい。本日は、委員全員から絞り込み方についてご意見をいただきたい。

委員

 先行する統合委員会で行った絞り込み方で要約されてしまっているのではないか。新たにこれといった絞り込み方は考えられないような気がする。

委員
 絞り込みは思い当たらない。

委員
 富士見、第一など、校名を入れて残すものと、地名を入れて残すものとの二つに絞って考えてはどうか。

委員
 旧校名にも愛着があるので、両校の校名を残すようなものと、地域性を盛り込んだものがわかりやすくてよいと思う。

委員
 各委員が行った3つ以内の絞り込みで、一つしかマルがつかなかったものをまず外してはどうか。

委員
 私も3つ以内で選ぶとき、旧学校名を残すものと地名を選んだ。植物や道徳的な名前を使ったものはぴんと来なかったので、地域か学校名のどちらかで選んだほうがよいのではないかと思う。

委員
 この地域にある学校とわかるような校名がよいのではないか。

委員
 私も名称を聞いたとき、どの場所にあるかわかる校名がよいと思う。

委員
 いろいろと魅力的な名前は出ているが、やはり公立中学校であるので、基本的な考え方は、場所がわかる校名がよいと思う。ただ、そうなると本当に絞られてしまうので難しい部分もある。

委員
 先行した六中・十一中の絞り込みの方法を、ほぼこのまま適用してよいのではと思っている。ただ、絞り込みに際して「数字であるもの」を除いたとあるが、旧校名も捨てがたいという考え方もあり、数字で括ってしまうと「第一」、「一」が抜けてしまうので、それ以外の絞り込みの項目を適用して、1回目はまとめるのがよいと思っている。

委員
 両校とも一端廃止し、一緒になるという話を何度しても、地域からは富士見中が吸収されるとの声が聞かれる。銀行の合併では、例えば旧行名をつなげた「三井住友」や「東京三菱」を見たとき、どちらが先でどちらが大きいかを考える人は多いと思う。旧校名を残したいという気持ちはあると思うが、「第一富士見」「富士見第一」にするのかによって、複雑な気持ちが出てくるので、新しい学校をつくるのであれば、校名を残すという考え方はあえてとらないほうがよいのではないか。旧校名を残すと何となくしこりが残りそうな感じがする。考え過ぎかもしれないが、どちらを先にするかということになると、やはり微妙なので、あえて学校名を残すというところは外したほうがよいと思う。

委員
 私も六中・十一中の絞り込み方にほぼ賛成である。一つ聞きたいが、すべて平仮名であるものはなぜ外すと考えたのか。

事務局
 調べた範囲内では、東京都の中学校の中で平仮名だけの中学校がないこと、また、中学校の校名としては漢字のほうがよいのではないかといった議論があり、外すこととなった。

委員
 都内に小学校の校名としてあるものは外してよいと思った。

委員
 絞り込み方については、六中・十一中の方法でよいと思う。なお、校名に関して類似校名があるものはつけないほうがいいということはあるのか。

事務局
 特にない。ただ、決めた後に、他にも同一もしくは類似の校名があったという話になると、やめておけばよかったという話になると困るので、参考として示した。

委員
 絞り込み方は、六中・十一中の考え方でよいと思うが、新しい学校を設立するに当たって、旧校名や、もしくはそれに近い学校の名前を残していくということになると、現在うまくいっているのに、喧嘩になってしまうことも考えられるので、それは避けたいと思っている。また、類似校名の話だが、例えば同じような名前がほかの区や市にあった場合は、前に中野がつくということになるのか。

事務局
 他区の学校と、同じ名前がついてはいけないということはない。ただ、現実問題として近くに同一の校名の学校があるとややこしいということはある。

委員
 皆さんとほぼ同意見だが、長い名前は略称で呼ぶことになるので、それを踏まえ呼びやすい名称という観点も必要だ。例えばそうなると、「第一富士見」「富士見第一」は略称で呼ぶとき、どちらかだけを呼ぶようになるのではないかと思うので、そういうことも考えたうえで決めていきたい。

委員
 私は六中・十一中の絞り込みの方法でよいと思う。都内の同一校名や類似校名はないほうがよいと思う。

委員
 私も六中・十一中の絞り込み方でよいと思う。個人的には、学校名でどこにあるのかがイメージできるほうがよいと思う。

委員
 どこの地域にある学校かイメージできる校名もよいと思う。また、他区の統合で学校名をどうするかかなり議論になった例を知っている。南千住中学校と第二中学校の統合で南千住第二中学校ができたが、南千住第一中学校がなく、南千住第二中学校だけがある形となっている。また、御徒町中学校と台東中学校との統合校の名前がなかなか決まらず、御徒町台東中学校となって今も残っている。これらの校名を見ると、検討の過程で苦労のあった経過が想像できてしまう。この統合委員会は非常にいいムードで進んでいるので、後々そういった形で見られるような校名はどうかとも思う。次に、読みづらい漢字でないほうが良いことと、いろいろな読み方ができてしまう校名もどうかと思う。同一校名に関して言うと、富士見中は他にもあり、北区の富士見中の荷物が間違って届くこともあるので、それは避けたほうがよいと思う。

委員
 私は、校名は意味づけで絞っていくということが非常に大事かなというふうに思っている。桃花小や緑野中の校名が決まっていった過程では、応募者の方がどういう意味で応募されたかということをもとに検討がなされている。また、検討していく中で、委員がこういう意味づけもできるのではないかというようなことで絞り込んでいった経過もある。今年度になってからは、校歌や校章、標準服、新校のあり方を考えていく際に、校名を決めてきたときの意味づけに立ち戻っていた。是非、絞っていく過程の中で学校名の意味づけということについても議論できればと思っている。

委員
 私も絞り込みの方法については六中・十一中の方法でよいと思う。さらに言えば、あまり長い名前、字数の多い名前は覚えにくいだろうし、書きにくい。履歴を書くときにも大変だと思う。また、旧校名を引きずるのも個人的には反対である。新しくできる学校なのだから、皆一緒になって、気持ちもすべて新しくして統合したほうがよいと思っている。類似校名のある、無しにはこだわらないが、どこの地域にある学校なのかはわかる方がよいと思うし、学区域の中の皆が同じ自分の地域と思える名前がよい。一中校区と富士見中校区は、方南通りからちょっと中に入ったところで線引きをされていて、隣り合わせだが、何か背中合わせになっているような感じがあるので、是非この機会に、新しい学校と新しい地域という形で一新できればという意味で、そういった名前をつけてもらえればよいと思う。

委員
 今の話を聞いていると、具体的にいくつかの校名に絞り込んでいるようだが、校名については何回協議し、校名候補を決めていくのか。

委員長
 1月と3月に協議し、校名候補を決めていきたい。

委員
 大体意見は出ているので、次回で決めることができるのではないか。

委員長
 各委員から、絞り込み方や残したい校名、外したほうがよい校名など、さまざまな意見が出された。絞り込み方については、六中・十一中の方法が指示を得ていたようなので、この絞り込みの方法により校名候補を絞り、次回、さらにどのような進め方がよいか、絞り込んでいくにはどのようにしたらよいかを相談したいと思うがどうか。

委員
 応募のあった校名の中から各委員が3つ候補を選んだ際、15人がマルをつけた校名は、皆さんの思い入れも強く、他の学校、他の区から見てもわかりやすいものだと思うがどうか。

委員長
 意味づけをもう一度よく考えていただき、次回協議したいがどうか。

委員
 どちらにしても31候補では多過ぎるので、今日は候補から外せるものだけ外してはどうか。

委員
 先ほど話があった区は商店街がもめて、中学校は旧校名をつなぎ合わせる形になったが、この地域は仲が良いので、すぐに校名も決まってしまうと思う。皆の意見は同じところにあると思うので、この際、一足飛びに決めてもよいのではないか。本日は、絞り込み方の話から入ったが、各委員が行った3つ以内での絞り込みの結果、得票の多かったものから考えればよいのではないか。

委員長
 各委員がマルをつけた結果、1人のみがマルをつけたものを外すと、10候補程度絞ることができる。その残ったものについて理由をよく考えていただき、次回に決定するということでよいか。

委員
 1人だけが選定した校名でも、思い入れの強い校名があるかもしれないので、どうしてもこれは入れておいてほしいというものがあるかどうか、もう1度確認してから外したほうがよいのではないか。

委員
 校名の検討については、かなり早く進んでいると思うので、絞り込みも次回行えばよいのではないか。

委員長
 本日は絞り込みせず、次回継続して検討を行うということでよろしいか。

― 異議なし ―

委員長
 応募のあった校名の公表については、子どもからの応募も多く、一定の配慮が必要との考えから、一定の絞り込みが行われた段階で公表するとしたが、今回はどうするか。

委員
 この時点で公表しなければいけないのか。

事務局
 皆さんの応募で出てきたものなので、公表するのが基本と考えている。その中で、前回議論があって、今の段階では出さないという話だったが、今日のこの絞り込んだものを公表するのかどうかというのを皆さんで決めていただければと思う。

委員
 次回継続して検討することとなったので、公表も次回以降でよいのではないか。

委員長
 公表はさらに絞り込んでからということでよろしいか。

― 異議なし ―

 


◆議事(3)標準服検討部会の検討状況について 

第1回標準服検討部会の検討状況を部会長から報告

(概要)
○部会長・副部会長の選出について
 全会一致で部会長に「秋元氏」、副部会長に「宮沢氏」を選出
○標準服検討の進め方について
 以下の点を確認した。
 ・部会として、最終的に1社に事業者が選定されるまで、特定の事業者との個別調整はできない。
 ・事業者の条件は、同じ規格の標準服を安定的に納品できることやある程度のサイズ直しへの対応が可能など、アフターフォローもできることが条件となる。
 ・コンセプト以外の内容について事業者に提案を求めるのは難しい。
 ・事業者の最終選定は統合委員会が行う。標準服の支給にかかる契約は、区が選定された事業者(メーカー)が提案する製品の内容を指定し入札を行う。事業者(メーカー)は、落札した納入業者(販売店等)に納品することになる。また、今後のスケジュールについて確認した。ただし、事業者のプレゼンテーションを当初予定していた展示見本による方法から、イラスト等を提出させる書類審査で行うこととしたため、再調整することとなった。
○標準服のコンセプトについて
 六中・十一中統合委員会で作成した標準服のコンセプトと勉強会で検討された内容を比較し、部会としてのコンセプトを検討した。内容は次のとおり。
(ア)標準服の制定についての(基本的な)考え方
 ・標準服は、学校にとって一つのシンボルであり、その学校に対して誇りが持てるようなもの、愛校心が芽生えるようなものとして子どもたちにとって魅力的なものが望ましい。
 ・公立校で定める標準服の検討にあたっては、魅力的なものとしていくこととともに、経済的な面も含め、バランスよく考えていく必要がある。
 ・社会の一員としての資質を身につけることも教育の大きなねらいの一つである。社会で通用するような服装感覚や、それに対してのマナー、TPOをわきまえることなどを、中学生、高校生のうちに身につけることが望ましい。
(イ)基本コンセプト
 ・統合新校にふさわしい、学校に誇りが持てる、子どもたちにとって魅力的なものとする。
(ウ)形式<女子>
 ・上着は襟なしの上着又はブレザーとし、色はダークトーンのものとする。
 ・襟なしの上着には、セーラーカラーのシャツをあわせたものも提案する。
 ・スカートは、チェック柄のものとする。
 ・シャツにはリボン・ネクタイ等をつけ、バリエーションを楽しめるものとする。
 ・ズボンも選べるようにする。
(エ)形式<男子>
 ・上着はマオカラー、ブレザー又は襟なしの上着とし、色はダークトーンのものとする。
 ・マオカラーを除き、ネクタイ等を着用し、バリエーションを楽しめるものとする。
(オ)形式<男女共通>
 ・シャツは白を基本とし、形(ポロシャツ、ボタンダウンシャツなど)は提案とする。
 ・価格は、冬服上下(リボン・ネクタイ等込み)で25,000円(消費税込み)前後とする。また、夏服のズボン(男子用・女子用)、スカートの価格を提示する。
 ・夏服のズボン、スカートは、冬服と共通のデザインとする。
(カ)その他の仕様
 ・家庭の洗濯機で洗濯ができるものとする。
 ・素材について、アレルギーへの対応を考慮したものがあれば提案する。
 ・一定程度の体格の向上には簡易な補修で対応できるようにする。簡易な補修等の方法その他アフターサービスの内容については、提案による。
(キ)販売等
 ・少なくとも統合新校の通学区域若しくはその近傍で購入できることとする。新入学時及びその他の時期のそれぞれにおける販売方法の考え方を示す。
(ク)その他
 ・統合新校開校時の2・3年生については、区が公費で標準服を購入する予定であり、その際、中野区の入札参加資格者(物品)から購入するため、当該参加資格者が取り扱えることを要する。
○プレゼンテーションについて
 「標準服の事業者としての条件」や、現在、第一中学校、中野富士見中学校の標準服を製造または販売(事実上販売等をしている事業者を含む)している事業者などを勘案し、提案を依頼することとした。

委員長
 質問、意見があればお願いしたい。

委員

 富士見中の1年生のあるお母さんが、子どもたちにどういう標準服がいいか尋ねてくれ、そこで子どもたちが書いてくれたイラストが、前回の運営委員会の場で出された。本日、そのイラストを持参しているので、標準服検討部会の会長さんにお渡ししたいと思う。

委員長
 よろしいか。

― 異議なし ―

委員長
 参考にしてもらいたい。

委員
 子どもたちの意見がいろいろあるようなので、次回、部会の皆さんに見ていただこうと思う。

委員長
 スケジュールによると、今月、来月と続けて部会を精力的に開催して検討することになっているが、よろしくお願いしたい。それでは、また、検討状況の報告を統合委員会でお願いする。

 


◆議事(4)その他

委員長
 その他で何かあるか。

委員
 富士見中の現状についてお話する時間を少しいただきたい。10月20日に富士見中の新1年生の学校説明会があったが、「新校を語る会」と題して来年の入学予定の児童に限らず、在校生の保護者も一緒に給食を食べたりする時間を設けた。少し前までは、10月に行う新入生保護者会には、私学へ受験をされる方も一応足を運んでいただいていたが、ここ数年に比して、参加された保護者の数が少なかった。参加数が少なかったからこそ、「富士見中には行かせたいが、生徒数などが公表される時期が遅いので、入学したとき一体何人の生徒がいるのか、男子や女子がうちの子だけだったらどうするのか」といった本音を聞くことができた。会としては非常にいい、内容が濃いものになったが、小学校6年生の保護者の悩みや不安がわかって、非常にショックを受けた。また、去年の話だが、富士見中に行くことが決まり、制服やジャージも購入し終わった3月下旬のぎりぎりのところで、まとまって二中に流れた。これは、1人の子どもが二中へ行ったことが発端だった。この時、「いじめ」を理由にすれば、教育委員会は簡単に越境を認めるらしいということが地域に伝わり、今の小学校6年生もそのことを知っている。さらに、小学生5年生の保護者と話すと「一中へ行くのか、二中へ行くのか」と当然のように聞かれる。学区域外の学校へ行くということが、普通に会話されているのが現状である。学校も私たちもアピールはしているし、これからもしていく。新校の良さも訴えていくのだが、施設的に二中のほうが目立ったり、いろいろなことがあるのが現状である。この統合委員会としてどうしてほしいということではないが、この場をお借りして地域の方々、皆様に現状を知っていただきたいと思いお時間をいただいた。

委員
 お話のあった現状については、富士見中の校長先生やお話いただいた委員からお話を伺っている。富士見中の新入生が今年度から減った現状については、今年度の初めに富士見中に伺った際に先生方から伺っている。また、この統合委員会の準備会の際にも委員の皆さんからそういったお話を伺い承知している。その時にも申し上げたが、教育委員会では、今年度と変わらず来年度についても、全力をあげて支援していくということに変わりはないことを、まず一つ申し上げておきたい。また、一中・富士見中の統合に関しての指定校変更の特例としては、富士見中の学区のお子さんが一中にあらかじめ行く及びその逆ということが一つ。もう一つは、統合時に向台小の学区が全て二中学区となるので、この地域に住む子どもがあらかじめ二中に行けるということだけである。統合に伴う特例としてこの2つだけが認められており、他に統合を理由とした特例は一切ない。この他の指定校変更については、保護者の方から申請があった場合、一定の基準のもとに教育委員会の就学担当で審査を行っている。このように、本来は学校を選ぶことはできないこととなっているが、安易に何か理由をつければ選べるという感覚が広まっていることは非常に問題なので、教育委員会としても、安易な理由での申請は認めないという姿勢をもう少し強く打ち出していかなければいけないと思っている。例えば「いじめ」とか「交友関係」を理由に申請に来られた場合に、在籍されている学校の先生方と連携をとって、判断をより慎重にしていくというようなことが考えられる。このように、保護者の方に疑義をもたれないような運用をきちんとやっていかなければならないと思っている。実際現場で、警察のように尋問をするとか、あるいは裏づけ調査をするとか、そういったところまでは難しいと思っているが、理屈に合わない申請は受けないという姿勢はきちんと出していかなければならないと考えている。

委員
 仲町小は、現在児童が77、78人程度しかいない。1年生は6人であり、これが現状だ。これから先、一中・富士見中、多田小・新山小・神明小にしても同じ現象が起きる。仲町小で言うと桃花小に行くのは18人で、その他の子どもは教育委員会が定めた学区域を越えていく。そうなると、教育委員会、中野区として定めたものにならないし、桃花小も400人規模とならない。
学区域は最後の最後まで緩めないでほしい。最後まで地域の子どもたちは地域の学校に通い、最後泣きながらでも、笑いながらでもいいが、その学校を地域全体で見送ってほしい。入り口に校名板があるが、それを皆で外してあげたいぐらいの気持ちだ。そういう思いが皆にあっていいと思う。

委員
 公立校として平等であってほしい。特に、部活動がこちらにあるのに、こちらにはない状況があるので、部活動をやりたい子はどうしたらいいのかということになる。

委員
 定められた学区域を越えて行きたい人もいれば、何とか最後まで地域の学校へという人もいるので、そのあたりは、私たちもしっかり受けとめて考えていかなければいけないと思う。また、桃花小は体育館を改築することとなったが、2年間は体育館を使えなくなり、現在の4年生は、2年間桃丘小まで歩いて行き体育館を使うことになる。また、給食室改修のため、ついこの間まで給食がなく弁当をもたせていたようだ。新校を設置する学校もさまざまな苦労があるようだ。

委員
 子どもの移動は幼稚園のときから始まっている。ある幼稚園のPTA活動が大変なので、他の幼稚園に園児が大量に移動し、いきなりクラス数が増えたという例がある。そういった観点で動く親が該当する年代にいるので、統合前後1・2年の子どもたちの移動も推して知るべしだ。また、本来の指定校以外の小学校に通い、住んでいる地域でなく、小学校のある町内会に所属したりして、町内会や学区域のことでもめたりすることもある。こういった問題は、地域性の問題なのか、その年代の問題なのか、どこにでもあることなのか、よくわからない。

委員
 私の所属する町会は、全て受け入れることとしているので問題はない。また、子どもの移動についての議論は10年よりもっと前に1回やっており、この時期に議論しても、もうちょっと遅いかもしれない。そのうち一中と二中が統合する時がくると思うが、その時のために今言っておく意味はあるかもしれない。

委員
 再編の話が立ち上がったときに、同時に学校選択制の話も立ち上がった。区としては、当時、学校再編と同時に学校選択制も推し進めたかったのだろうが、再編を行いながらが学校選択制を導入すると、当然、出てくる結果はだれが見てもわかるような結果になる。どんどん要らないところはなくしてくという思惑が出てきてしまうのもまずいだろうという話をし、中学校PTA連合会が頑張ってきた中で、突然前触れもなく学校選択制の話は立ち消えになった。想像だが、基本的に教育委員会の中には学校の選択はある程度親権者の裁量に任せようという考え方はあるのだろうと思う。しかし、この問題は、教育委員会のほうから、あるいは学校当局のほうから、みんな学区域を守りましょうという強いアピールを保護者たちに出さないと、現状は変わらない。しかし、もう来年には間に合わないと思う。問題は、来年、新入生が1桁だと、学校の体をなさなくなってしまうことだろう。私たちとしては、最後まで3学年そろった学校でいてほしい。たとえ、新入生が5人であったとしても、彼らが不公平感を抱かないできちんとした社会性を身につけられるだけのことを地域としても応援しようと思う。しかし、難しい部分は随分あるだろう。運動会も、1年生6人を3人ずつ紅白に分けて競争はできない。

委員
 そういう状態になったときにどう対応するか。それを真剣に考えておかないといけない。6人だから仕方ないということで済むのか、済まさないのかということはどこかで考えなければならない。

委員
 新校の最初の卒業生は、新校をつくっていく本当に大事な子どもたちであり、そういう目で見てほしい。また、例えば小学校の6年生にやんちゃな子がいて、同じ学校になるのはどうかということで、親が緊急避難的に他の学校へということがあるが、社会に出て、未来永劫自分の苦手な人に会わないことは絶対ないはずだ。人間関係については、小学校、中学校、いろいろな場面でもまれて然るべきだと思っている。主張したいのは、小学校の関係の人たちに、ともかく自分の学区域、地域の学校へ行こうよという話をどんどんしてもらいたいことと、やんちゃな子がいても、ずっとやんちゃなわけではないし、学校でも連携をとり、小学校から中学校へうまく情報をつなげてくれるので、親の心配は杞憂に過ぎないということである。このことを小学校へ行きお伝えしたいが、自分から小学校に押しかけて行くというのも難しい。親も頑張らなければいけないと思っている。

委員
 指定校変更の取り扱いについては、いろいろ考えていきたい。また、富士見中あるいは一中に入っていただくためのPRについては、今話があったように、中学で行う交流授業や体験授業に来てもらうだけでなく、小学校の先生方、あるいはPTAの皆さんのご協力を得ながら、例えば小学校の催しなどに出向き、中学校側の保護者の皆さん、生徒さんが直接お話をする、あるいは一緒に活動するといったことも行えればと思っている。これについては教育委員会のほうからも小学校の校長先生方にお願いしていきたいと考えているのでご協力いただきたい。

委員長

 それでは、今日の議事はこれで終わらせていただいて、次回の日程の確認に移りたい。次回は1月22日、次々回は3月12日でお願いしたい。

― 異議なし ―

委員長
 本日はこれをもって終了する。

 

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