第1回 第一中学校・中野富士見中学校統合委員会 要点記録

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更新日:2023年8月3日

 開催日時 平成19年6月1日(金曜日) 午後7時~午後8時55分
 開催場所 南中野地域センター 洋室1・2号
出席者委員吉成武男、若林栄一、相田琢磨、河原井守、渡部金雄、倉持敬緯子、宮沢久之、田中晴美、森田真理、秋元宏之、川島美奈子、道林京子、赤津知子、飯原俊行、髙橋麻美、矢沢淑子、花見勝一郎、安藤洋子、田中節子、牧井直文、田代雅規、池田浩二、青山敬一郎
(敬称略、順不同)
その他教育長、教育委員会事務局次長
事務局教育改革担当
 会議次第
【議事】
1 第一中学校・中野富士見中学校統合委員会の運営について
2 学校統合委員会の検討スケジュールと開催予定について
3 統合新校の校名の検討方法について
4 その他

1 開会

(1)委嘱状交付(菅野教育長より各委員へ交付)
(2)教育長あいさつ
(3)委員紹介(自己紹介)
(4)事務局紹介
(5)委員長・副委員長の選出
 「学校統合委員会の設置に関する要綱」第6条第2項に基づき、委員の互選により選出。
 ・委員長 吉成委員(多田町会)
 ・副委員長 飯原委員(中野富士見中学校おやじの会)


2 議事

◆議事(1)第一中学校・中野富士見中学校統合委員会の運営について

 第一中学校・中野富士見中学校統合委員会(以下、「統合委員会」という)の運営方法の事務局案について、事務局から説明。

(概要)
○定足数
 統合委員会には、定足数を設けない。ただし、「学校統合委員会の設置に関する要綱」第3条に定める所掌事項の取りまとめにあたっては、委員定数の半数以上の委員が出席を要する。
○傍聴
 委員会の傍聴については、傍聴希望者より事前の申し出を受け、委員長が委員会に諮って傍聴の可否を決定する。また、会議途中に傍聴の申し出があった場合も同様の扱いとする。なお、傍聴できない者及び禁止行為については、次のとおり。
 (傍聴できない者)
 ・他人に危害を加えるおそれのある物を所持している者
 ・酒気を帯びていると認められる者
 ・異様な服装をしている者
 ・ビラ、プラカード、旗の類を所持している者
 ・上記のほか、議事を妨害し、又は人に迷惑を及ぼすおそれのある物を所持している者
 (禁止行為)
 ・会議における発言に対して批評を加え、又は拍手その他の方法により公然と賛否を表明すること。
 ・騒ぎ立てる等議事を妨害すること。
 ・はち巻、腕章の類をする等示威的行為をすること。
 ・飲食をすること。
 ・みだりに席をはなれること。
 ・上記のほか、秩序を乱し、又は議事の妨害となるような行為をすること。
○委員の欠席にともなう代理出席
 統合委員会の委員は、個人に対して委嘱しているため、委員の都合により欠席する場合の代理出席は不可としたい。ただし、意見があるときは、あらかじめ文書などで事前に申し出ることができるものとする。
○会議録
 会議録については、要点筆記・発言者無記名で事務局が作成し、各委員に内容確認を行った後、中野区教育委員会ホームページと区政資料センターで公開していく。なお、区政資料センターでは配付資料も公開する。
○活動の広報
 区民等への広報は、統合委員会の開催状況等を、必要に応じて「統合委員会ニュース」として取りまとめ、次の方法により広報する。
 ・学校を通じ、関係小・中学校保護者へ配付
 ・中野区教育委員会ホームページに掲載
 ・関係町会・自治会に回覧を依頼(別途依頼予定)
 ・関係地域センター(南中野・弥生)で窓口配布
 ※第1回のニュースに委員の名簿を掲載する
○その他
 統合委員会の運営にあたり、特に定めがない事項や疑義が生じた場合は、その都度委員会で協議して定める。

委員長
 事務局からの説明の内容について質問や意見があればお願いしたい。特にないようであれば、委員会の運営方法について事務局案のとおり確認したいがどうか。

― 異議なし ―


◆議事(2)学校統合委員会の検討スケジュールと開催予定について

 統合委員会の検討スケジュール、開催予定の事務局案について、事務局から説明。

(概要)
○新校のあり方について
 統合委員会の協議が終了するまでの間、新しい学校をどんな学校にしていくのかなど、新しい学校のあり方について適宜検討していく。
○校名の検討
 ・平成20年3月までに校名候補の取まとめを行い、教育委員会へ報告する。平成20年4月には教育委員会での議決を得て、平成20年6月に条例を改正する議案を区議会へ提案し、区議会の議決を得る予定。
○施設の検討
 新しく統合新校を設置する第一中学校の施設改修内容について、意見を取まとめる。(平成19年6月、7月を予定)
○学校指定品の検討
 標準服の検討が中心になると思われるが、今年9月頃から検討に入り、平成20年7月頃までの間に取りまとめる。
○校歌・校章の検討
 ・校名の検討が終了した平成20年3月頃から検討を開始する。
 ・校歌については平成20年11月頃、校章については平成20年9月頃までに取りまとめる。
○校旗の検討
 校章の検討が終了した平成20年9月から検討を開始し、平成21年1月頃を目途に取まとめを行う。

委員長
 事務局からの説明内容について、質問・意見があればお願いしたい。

委員
 新校のあり方について確認したい。あり方とは、どういう学校にしたいか、どういう子どもたちを育てたいかなど、そういう中身まで含めたあり方という考え方で良いか。

事務局
 どういう統合新校をつくっていくのか、どういうところで特色を出していくのかといったことは、今後、校名等の検討を進めていくうえでも関係してくるものと考えているが、あり方の中身については、今の段階でははっきり申し上げられない。先行している統合委員会では、統合新校の教育目標や求める生徒像について学校側で検討したものを提示してもらい協議しているが、今後、学校と相談し、当委員会に協議の題材を提供し検討を進めていきたい。

委員
 あり方という言葉はとても漠然としており、新校のあり方とは何を検討するのかわかりにくいのではないかなと思ったので確認させていただいた。

委員長

 新校のあり方については、事務局から説明のあったとおり委員会で協議していくことで良いか。

委員
 協議を進めていくうちに、委員会での意見が活発となり、こういう学校をつくりたいという希望が新校のあり方となっていったら素晴しいと思う。

事務局

 現時点では、どういうものを議論の題材としてお示しできるかはっきりしたことは確答できないが、学校と相談しながら提示できればと考えている。

委員長

 他に意見はないか。意見がないようであれば、スケジュールについて事務局案のとおり確認したいがどうか。

― 異議なし ―

 


◆議事(3)統合新校の校名の検討方法について

 統合新校の校名の検討方法について、事務局から説明。

 (概要)
○新校の名称
 統合を行う場合は、該当校をいずれも廃止し、統合校を新しい名称の新設校として設置することを原則とする。
○校名の検討方法(類型)
 ・校名を募集し、その中から統合委員会で校名候補を選定する。
 ・統合委員会で校名候補を複数検討し、その校名を地域の方々等に投票してもらう。
 ・募集を行わず、統合委員会のみで決定する。
 ・上記を複合的に実施する。
○他区における統合新校の校名の検討方法
<例1>
 ・統合委員会が、統合する学校の保護者・児童、統合新校の通学区域内または区内全域で校名候補を募集する。
 ・提出された校名候補をもとに協議し、統合委員会で決定
<例2>
 ・PTAに保護者・児童から1家庭1枚、PTA以外の統合委員会構成団体毎(町会、育成委員会、同窓会など)にアンケートをとってもらい、個数制限し校名候補を提出してもらう。
 ・提出された校名候補をもとに協議し、統合委員会で決定
<例3>
 ・統合委員会構成団体に個数制限し校名候補を提出してもらう。
 ・提出された校名候補をもとに協議し、統合委員会で決定
<例4>
 ・統合委員会の各委員が校名候補とその理由を提出し、提出された校名候補をもとに協議し、統合委員会で校名候補を絞り込む。
 ・絞り込んだ校名候補について、統合委員会構成団体(保護者・児童、町会など)でアンケート調査を実施。
 ・アンケート調査の結果をもとに協議し、統合委員会で決定
<例5>
 ・統合委員会の各委員が校名候補とその理由を提出。
 ・提出された校名候補をもとに協議し、統合委員会で決定
 ※校名候補の提出にあたっては、対等統合の考えから旧校名は使用しないことなどの条件を付しているケースが多い。
 ※代表的な他区の検討方法を例示しているが、上記の例を組み合わせているケースもある。
 ※検討方法は、地域性もあり同じ区でも統合ごとに異なる方法で行っている。
○校名募集を行う場合の主な検討項目
 ・募集範囲(統合新校の範囲内・区内全域・限定なしなど)
 ・募集対象(生徒・保護者・同窓会・地域住民・教職員など)
 ・文字制限(使用できる文字=例:漢字(常用)又はひらがな(併用可)、アルファベット・カタカナは除外など)
 ・名称制限(例:区内他校の名称は不可など)
 ・応募方法(応募箱の設置箇所、児童・生徒の提出先、応募可能数など)
 ・集計方法(明らかにする校名(全数・一部))、応募数(実数、複数表示、表示しないなど)

委員長
 事務局からの説明内容について、質問・意見があればお願いしたい。

委員

 校名の検討方法について、本日決めていかないといけないのか。

委員長

 予定では30分程議論をし、意見交換をしたいと考えている。検討の初回でもあるので、本日まとめていくことは考えていない。

委員

 資料を委員会当日に渡され意見を求められて即答するということは難しい。2、3日前で良いので、事前に資料を提供してもらうことが望ましいと思う。

事務局

 意見のとおり、事前資料をお渡しするのが望ましいと思うので努力したい。ただし、次回の委員会には準備期間が短いため事前送付できない場合も考えられるのでご了承いただきたい。

委員

 事前に資料に目を通しておかないと、皆さんの意見がなかなか出にくいと思う。

委員長

 本日はできる範囲でご意見をいただければと思う。次回以降も検討を行う。

委員
 これから学んでいく児童・保護者、その学校の先生、学校関係者などから校名を募集し、応募のあったものを委員会で検討し、まとめていくことが一番良いのではないかと思う。

委員長

 事務局から説明のあったように、校名の検討方法の類型が4つあるが、こういうところから入っていくと話しやすいと思うがどうか。

委員

 本日は全体的な協議をやるということで良いか。

委員長
 そのとおり。

委員
 そうであれば、何よりも、統合新校をどういう学校にしたいのか、どういう子どもたちになってもらいたいかという人間像の土台を協議する中で、自然に校名や校章などの話が出てくるのではないか。両校がどのような教育方針を立てて教育をしているのか、両校の良いところはどのようなところなのかなどを伺い、一つのものにまとめていったら良いと思う。

委員長

 その他に意見はないか。

委員

 校名の検討方法の中に、「募集を行わず、統合委員会のみで決定する」とあるが、保護者の立場からすると、決められたという感じがあるので避けていただきたい。

委員

 一中・富士見中の間では早くから統合に向けた協議を進め、両校で使用する学用品を同じものにしたり、移動教室などの行事を通じた交流を実施するなど、統合時に子どもたちが困らないよう取り組んでいるが、地域や保護者などへ伝わっていない。ぜひ多くの関係者に伝えることができるようPRしていったほうが良いと思う。また、校名の検討方法については、地域に学校が新しくなるということがわかるよう、小学校を含め、いろいろな人たちにアンケートを実施してはどうかと考えている。アンケートは、校名だけではなくどんな学校にしたいか、どんな子どもを育てて欲しいかというようなものも含め聞いてみたい。

委員
 地域では、富士見中がなくなり一中に合併されるという誤解をしている人も多く、両校が統合して新しい学校ができるということを知らないので驚いている。統合に関する情報をしっかり発信していかないと、関係者の理解が求められないのではないかと考えている。

委員

 検討スケジュールを見ると、校名や標準服などハード面の検討に時間を当てている。私たちは統合新校のあり方というソフト面について時間をかけて話し合いたいと思っているので、ぜひ統合新校のあり方の検討時間をとって欲しい。児童・生徒や保護者が一番興味、関心を持っているのは、どんな中学校となっていくかという中身だ。統合委員会での統合新校のあり方の検討内容を統合委員会ニュースで知らせれば、より関心を持ってくれるのではないか。

委員
 初回の委員会ということであるので、校長である委員から自校のあり方と統合新校についてどういうイメージをもっているか伺ってみたいと思うが、いかがだろうか。

委員

 それぞれの中学校の良いところをたくさんお話いただき、お互いの良いところが合わさった学校となれば良いと思っている。地元では様々な情報を聞くが私見も入り正確なものであるとは限らない。学校長の意見を直接伺い、統合新校のあり方へ反映できれば良いと思う。

委員長

 委員からの要望があるので、各校の運営と統合新校のイメージについて発言いただきたい。

委員

 本校は、進んで学ぶ人間になろう、心豊かな人間になろう、社会性がきちんと身につけるといったことを教育目標に掲げ、日々、教員も、生徒もいろいろな活動を行っている。私は、根本理念として中学生は自立するということを掲げている。将来の高齢化社会、グローバルな社会も含め、いろいろな人たちと共生していけるような力のある人間として、生徒を育てていけば良い学校となるのではないかと思っている。一中では、隣接する中野養護学校の子どもたちとの交流を行い、障害をもった子どもたちとの時間を共有しているという特色を持っている。また、生徒・保護者に興味・関心があると思われる部活動も、加入率が75%から80%程度と一中の規模から考えても決して少なくないと思っている。そのような中で、余暇も含め、子どもたちは楽しく、非常にいきいきと活動している。また、文化的行事や合唱コンクール、運動会などの行事にも熱心に取り組んでいる。

委員

 本校にかかわらず、公立中学校は、学習指導要領に則り、同じ視点に立って教育活動を行っている。なお、地域の方々がどういう学校を望むかということが大事であり、望んでいる学校をどうつくっていくかが我々の仕事と考えている。私が着任したときには、既に小規模化が進んでいた。その中で大規模校にはない良さに着目した学校運営を考えていった。生徒数が少なく、子どもたち一人ひとりをどの教員も把握しているという利点を生かし、きめの細かい行き届いた小規模校ならではの家族的な雰囲気のある学校、習熟度別授業や一人ひとりを大切にしたきめ細かい教育を行い、成果をあげている。また、もう一つの特色は、地域の方とのかかわりや「おやじの会」などの協力を得て、地域とともに子どもたちを育成し見守っていこうという「地域の学校」として根付いていることだ。私は、地域の皆さんのニーズ、希望に添えるような学校とするため、子どもたちの資質をきちんと育てることによって地域の皆さんの信託にいかに応えていくか、学校を通して地域社会ができていくような部分があるので、そういう地域の人たちにいかに応えることができるか、その2点を基本に考えている。本校に限らず、どの学校でもそういう側面は持っており、学校の規模にかかわらず、地域の特性があり地域はこういうことを望んでいるということが明確になってくれば、それに沿った形のものを設定できると思う。

委員長

 両校の校長先生にお話いただいた。感謝申し上げる。

委員

 私は、各委員がどういう子どもを望んでいるか伺ってみたい。学校では地域の皆さんや保護者の方々がどういうふうなことを学校に望んでいるのか声を伺いながら教育課程を形成していくことが望ましいと考えている。地域の方が今の子どもたちを見ていて「こういうことが足りないから、学校ではこういう力をつけて欲しい」というような声を伺ったうえで具体的な教育活動に反映していきたい。先ほど意見にもあったが、アンケート等によって小学校の保護者の方々から声を伺いたい。

委員長

 両校の副校長先生からもご意見を伺いたい。

委員
 私は、都立の中高一貫校の準備室で仕事をした経験がある。準備段階では小学校の保護者や子どもたちからの意見を取りまとめたが、物事を論理的に筋道立てて考える力がこれからの日本のリーダーには必要だという意見が多かった。そのため、その学校は数学や国語の力を身につけさせなければいけないという話にまとまり、人的配置も含め整備された。しかし、先ほども話があったように、公立学校は人的なものや時数的なものが決められており、できる範囲の中で公立学校として頑張っていくしかない。学校のあり方を考え、校名を検討していくことが筋だと思っているが、どういう学校を求めているかということは時代の流れによって変わっていくことがある。今から50年後、地域の方も変わり、学校に望む姿も変わってくる。しかし、校名は変わらない。次の新しい校名は、たぶん我々が亡くなってからも残っていくので、校名はとても大事だと思っている。私は二中の出身だが、校歌は今でも歌えるが、教育目標は覚えていない。良い校名と愛される校歌を慎重に決めていくことがこの委員会の一番の趣旨であり、大事なのではないかと思っている。

委員

 先ほど、両校のいいところを統合新校のほうに残していければという意見があった。私も同意見であり、統合新校へぜひ引き継いでいきたいと思っている。本校は小規模で教員数や生徒数が少ない部分を、地域の方に助けていただいている。部活動については、教員だけではなく地域の方の指導協力もあり、学校規模からすると非常に多い数の部活動を開設している。統合新校でも、このように地域の方に協力していただき部活動なども支えていただけるような学校にしてもらえると良いと思う。現在本校で1年生で1日、2年生で3日、2年間かけて一人4日間という職場体験を地域に助けていただき行っている。こういう部分も続けていければ良いと思っている。また、地域に助けていただいている分、地域に子どもたちが出向き活動する地域清掃のボランティア活動を行っている。子どもたちが地域にかかわっていけるような学校ができれば良いと思っている。また、本校は過去の大変な出来事を受け、全校生徒で毎年「人権作文」に取り組んでいる。統合新校でもぜひ受け継いでもらい、人権に対する教育がしっかりとできる学校となってもらいたい。学力の面では、英語検定、漢字検定を教科の先生方の努力と呼びかけによって多数の子どもたちが受けるようになってきている。こういうものも学校として奨励し、中学校3年間の中で入学したときよりも確実に力をつけて卒業できるような学校となるよう、統合新校にも繋がっていって欲しい取り組みである。

委員長

 両校の校長先生、副校長先生に特色や考え方を伺った。そのほかに意見があればお願いしたい。

委員

 地域や保護者に、中野富士見中学が第一中学に吸収合併されてしまうという誤った認識があるという話があった。そのような誤った認識が定着しないよう、この統合委員会の活動を通じてお知らせしていきたいと思う。学校の統合の基本的な考え方は、統合対象校をそれぞれ廃止し、全く新たな学校が生まれるのだということを趣旨としている。その趣旨からすれば、校名の募集も最初のほうにやっていく意味があるのではないかと思っている。どんな学校になって欲しいかというアンケート調査を行ってはどうかという意見があったが、先行している統合委員会では新しい学校に対する応募者の思いを知りたいという理由で各募集を行う際に必ず理由をつけて応募していただく形をとっている。校名の決め方についてまだ決まっていないが、地域や保護者の方に対して募集を行う場合には、校名とあわせてどういう学校になって欲しいかという思いを記入してもらうというやり方もできるのではないか。

委員

 先生方から一番伺いたかったことのお話をしていただき、一保護者として大変感動した。再編といっても、統合するにあたっては、富士見中の校舎は現実としてなくなるわけで、一中と富士見中出身者の心境は違うのではないかと思う。地域の方や卒業生、ましてや今いる子どもたちの気持ちを考えれば、淡々と物事を決めていってはいけないと思う。統合委員会の場で心と心の通じ合った意見が十分出されたうえで様々なことが決まっていけば、恐らく富士見中学校側の方々も納得されたうえで新しい学校を受け入れてくれるのではないか。これから検討が始まっていくが、さすが南中野という雰囲気となっており、統合委員会での協議はうまくやっていけると確信している。

委員長

 そのほかにあるか。

委員

 小学校のPTAの方々もいるので、どういう学校を望むか、意見を一言ずつ伺いたい。

委員長

 ただいま意見のあったとおり伺っていきたい。順番にお願いする。

委員
 まだ子どもが小学校2年生であり、中学校への入学はまだ先であるが、先生方のお話を直接伺うことができ、良い経験をさせていただけていると思っている。部活が活発であることや授業の仕方に特色があるなど、中学校の良いところが小学校にも紹介され、子どもの口からあの中学校に行きたいと希望される中学校であって欲しい。

委員

 私は3人の子どもがおり、公立中学を考えているので今後長い間お世話になる予定である。意見にあったように新しい学校がどんなものになるのかということに関心がある。建物がどうこうというよりも、どういうふうな考えを持って私たちの子どもを一緒に育ててくれる学校かということが明確に分かっていれば良いと思う。私立の中学校に受験してしまうというような流れに歯止めがかかれば、ここまで学校再編しなくても良いのではないかと思っている。公立学校の本当の良さや魅力が伝わりにくいため、私立や他区の学校に行ってしまうというような状況が起こっているのが現実だ。統合新校では、公立中学校の本当の良さを、我々小学校のPTAや地域の方々へ伝えていただくようお願いしたい。

委員

 3人の子どもがこれから中学生になっていく。自分の子ども時代のことでは部活動の思い出が一番強く残っている。長男、次男とも野球をやっているので、野球の部活動があれば良いと思っている。そういう思いも込めて、部活動を活発にしていく方向を協議できたらと思っている。学校をどういうふうにしていくのかというお話の細かい内容まで説明いただき、中学校側では大変頑張ってくれていることを実感した。良い取り組みはどんどんやっていってもらいたい。塾に行かなければ高校受験ができないというより、公立中学校に通っていればみんな高校に行けるというようなレベルアップができれば良いと思っている。中学の部活動での友達とはいまだに集まっている。そのくらい中学での部活動で築かれた絆は強く、思い出は一番残っている。そういう思い出をつくることのできる中学校となるよう皆さんと協議していきたい。

委員長

 小学校のPTAの各委員からもお話を伺った。そのほかに意見などあるか。

委員

 先ほど両校の先生にお話いただいた内容が小学校の保護者へ伝わっていないことが、涙が出てくるほど悔しい思いだ。公立中学校がこんなに考えてくれているという、そういう部分がきちんと伝わっていれば公立中学校にきちっと人数が揃い、良い教育ができる状況があったのではないかと思う。公立の良さを行政も含めてきちんと伝えていってもらいたい。義務教育の間は学校の良し悪しを親が判断して、ここだったら大丈夫だというところを子どもに理解できるように伝えるというのも、親として大事だと思う。それをきちんと伝えられないのは、PTAというか親の力のなさであり、自分も含めて反省しなければいけないと思っている。

委員

 部活で中野の中学校に野球部は何校もない。杉並区の学校には、ほとんど野球部があるので、野球部に入りたいということで杉並区の学校へ行くケースがある。施設の整備については、昔から頼んでいるが、現実にはなかなか進んでいない。もう少し施設がよくなればと思う。施設に関する意見としては、例えば、校舎を高層にしてグラウンドを広くすることなど、ある程度広げた考え方を出していけないかと思っている。
 あり方については、公立の中学校の限界点があるので、理念というか、かなえられる望みと、もうちょっとでかなえられる程度の望みを出すというところからでないと、話しが広がっていってしまうという感じもしている。また、我々は昔のことはわかるが、現役のお母さん、お父さんたちがどういう思いをもっているかは、時代的なずれもあり分からない部分もある。思いはいいが、共通の認識を得るためにも、少し時間をかけて考えていったほうがいいのではないかと思う。あり方という部分の取り方をどこまでもっていくのかは難しいが、まだ2、3回はこのような話し合いを続け、皆さんの思いを伝えながらで進めていけば良いのではないか。また、統合新校の校長がどちらになるかは決まっていないと思うが、学校側は、委員の皆さんが思っていることを集約しながら、限られた時間の中だが検討を進めて欲しい。

委員長

 私は一中出身ですけれども、その当時は野球部もあった。

委員

 指導をする顧問の先生が必要だ。

委員

 部活動に積極的に力を入れる学校をつくりたいといった場合、行政的な支援がないと難しい。学校側で部活を強くしたいからと、校長が指導者を揃えられれば良いが、そういうシステムにはなっていない。行政側でも都立高校のように、地域の特徴や住民の希望に沿った特色ある学校をつくっていくことをバックアップしてくれると良いと思う。また、校名を考えるときには、教育のもつ不易の部分を我々が考えて、それを校名につなげていけば、何年経ってもそれは生きていくと思う。抽象的になるが、そういう視点で考えていっても良いのではないかと思う。

委員

 良い機会なので、一番いい中学校にするという部分で限界を設けず自由に議論をしてはどうか。例えば多目的なグラウンドにしたらどうか、グラウンドを芝生化してはどうかなど、いろいろなことを考えながら、自由に意見を出し合えばいい。現実にその中でだんだん意見が絞られてくるのではと思う。子どもがあこがれるような学校、子どもが行きたがるような学校をつくっていきたい。

委員

 今年度の夏の改修工事は、外装や屋上改修等基本的な工事を予定している。来週末、一中の施設見学会を予定しているが、ぜひご覧いただき意見をお出しいただければと思っている。 
統合新校のあり方については、「あり方」という漠然とした内容で募集した場合、あまり意見が出てこない可能性があるので、例えば校名など呼び水的なものとあわせて募集するということも有効ではないかと思っている。

委員長

 そろそろ時間となるが、最後にどなたか意見はあるか。

委員

 小学校の子どもたちと保護者の方々に地域の中学校がどんな学校かということを伝えても情報が行き渡らない、行政でも努力をして欲しいと言う意見が出ていた。せっかく小学校のPTA代表の方が委員としているので、本日の委員会の内容をPTAの運営委員会などで話していただき、「運営委員会だより」などで発信していただけたらと思う。学校の統合に向けた委員会があり、より良い統合新校とするために燃えているということを伝えていただければありがたい。行政に頼むだけでなく、委員会でできることはやっていけたらと良いと思っている。

委員

 PTAの運営委員会などから意見をもらってきても良いのか。

委員

 良いと思う。保護者や子どもたちから出された意見があれば、統合委員会でお話いただければ参考になると思うので、ぜひ、お願いしたい。

委員長

 貴重なご意見をいただいた。出された意見を事務局で整理し、次回引き続き検討をしてきたい。事務局から事務連絡などあればお願いしたい。

事務局

 次回及び次々回の日程の確認をさせていただきたい。次回は、6月15日金曜日、次々回については、7月11日水曜日のそれぞれ午後7時からこの会場で行う。また、施設見学については、昼間見るべきだというご意見をいただいており、一中と調整し、6月9日土曜日に実施させていただくことを事前に連絡させていただいている。時間は午前10時と午後1時の2部構成を予定しているので、希望を確認したい。

― 挙手により確認 ―

事務局
 出席状況から午前中のみの開催とさせていただく。後日参加可能となった方は事務局までご連絡いただきたい。
会議録と統合委員会ニュースの作成は、今回と2回目の会議日程が詰まっているので2回目の委員会で案をつくり各委員にお渡し、1週間程度の間に内容について確認をいただくようにご協力をお願いしたい。

委員長

 それでは、次回は15日、その次は7月11日にこの場所で行うことを確認する。内容は統合新校の施設整備についてなどとなっている。6月9日、事前に施設見学を行うのでご参加される方はよろしくお願いする。
 本日はこれをもって終了する。

お問い合わせ

このページは教育委員会事務局 子ども・教育政策課(教)が担当しています。

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