第7回 中野昭和小学校・東中野小学校統合委員会 要点記録
ページID:214129009
更新日:2023年8月3日
開催日時 | 平成20年3月14日(金曜日) 午後6時37分~8時37分 | |
開催場所 | 東中野小学校 ランチルーム | |
出席者 | 委員 | 森治平、佐藤美都子、田中弘志、岸哲也、佐々昌樹、齋藤ひろみ、黒木奈代美、佐々木孝子、山村 陽子、原田十徳、岸恒夫、新田好恵、橋浦義之、鈴木秀治、小林秀昭、井口和子、青山敬一郎 (敬称略、順不同) |
事務局 | 教育改革担当 | |
傍聴者 | 15人 | |
会議次第 | 【議事】 1 校歌・校章の検討について 2 その他 |
1 開会
委員長
これより、第7回統合委員会を開会する。
本日傍聴を希望される方は、現時点で13人いる。この方々の傍聴を許可したいと思うが、よろしいか。
― 異議なし ―
※最終的な傍聴者は15人
(1)統合新校の校名候補の教育委員会への報告について
委員長
議事に入る前に報告事項と説明事項があるので、それを先に行う。
まず、「統合新校の校名候補の教育委員会への報告について」である。2月6日(水曜)に私と二人の副委員長とで教育委員会を訪れ、統合委員会で決定した「白桜小学校」という校名候補を教育長に報告した。この件については、既に「統合委員会ニュース」でお知らせしているので、それをご覧いただきたい。
(2)統合委員会委員が推薦母体の会員でなくなった場合等における委嘱の取り扱いについて
委員長
次に、「統合委員会委員が推薦母体の会員でなくなった場合等における委嘱の取り扱いについて」である。事務局より説明してもらう。
事務局
■資料「統合委員会委員が推薦母体の会員でなくなった場合等における委嘱の取り扱いについて」に沿って説明
(概要)
1 委嘱に関する基本的な考え方
統合委員会委員は、その選出区分にかかわらず、個人に委嘱しているものである。このため、委員が推薦母体の会員でなくなった場合等においても、委員本人からの辞職の申し出がない限り、任期まで統合委員会委員として委嘱していることになる。
2 選出区分ごとの対応
(1)町会・自治会から推薦された委員が会員でなくなった場合
・現在の委員の去就にかかわらず、当該地区町会連合会に対して新たな委員の推薦を依頼する。
(2)PTAから推薦された委員が会員でなくなった場合等
・現在の委員の去就にかかわらず、当該PTAに対して新たな委員の推薦を依頼する。
(3)校長、副校長、教育改革担当課長が異動した場合
・個人に委嘱しているが、その任にある者を充てているため、現在の委員より辞職願を受け、新たに校長、副校長、教育改革担当課長に就任した者に委嘱することとする。
(4)校長から推薦された委員が辞職した場合
・当該校長に対して新たな委員の推薦を依頼する。
(5)公募委員が辞職した場合
・新たな委員の募集はしない。
委員長
事務局より説明があったが、質問があればお願いしたい。
委員
やめる場合の委嘱の取り扱いについて、「辞職」ではなく「解職」ではないのか。
事務局
統合委員会の委員のうち校長や副校長などはいわゆる充て職的なところがあるが、ほかの委員の皆さんはその推薦母体を離れてもご本人が継続されるという意思があれば基本的にそのまま続けていただくことになる。その意味で、ご本人が積極的におやめになるという意思を表示されて初めてやめるということになる。まず、ご本人から辞職の意思を表示していただいて、教育委員会としては職を解くというかたちになる。
委員長
ほかに質問があればお願いしたい。なければ、この件については終了する。
2 議事
委員
東中野小学校の児童の保護者や地域の住民の一部から中野昭和小学校と東中野小学校の統合を凍結あるいは廃止というような要望が出ていると思うが、それらの要望をどう扱うのか。私は、今まで賛成という立場でやってきたが、住民の意見を聞き、これまでの統合に関するいろいろな経過を見ると、果たして統合することがよいのかどうかと非常に悩んでいる。このまま統合を進めるのか、凍結あるいは廃止するのか、はっきりとその返事を聞きたい。
事務局
本日の「その他」の事項で、その保護者や住民の方などから出ている要望については報告する予定であった。順序が入れ替わってしまうが、先に報告してもよろしいか。
委員長
許可をする。
事務局
今話のあった要望については、3月6日に教育長あてに“東中野小学校と中野昭和小学校の統合の再検討について”ということで、東中野小学校同窓会会長と東中野小学校在校生の保護者有志一同の連名で送られてきた。要望の主な内容であるが、(1)この2校の統合の組み合わせを決めた際に、通学距離が長くなることや山手通りを横断することなど、様々な問題があることについて十分な協議がなされていないこと、(2)この2校の組み合わせで、新校の位置を中野昭和小学校に決めた理由が不明確であること、(3)統合全体についての説明が不十分であること、(4)この統合によって新校の通学区域ができた場合、統合新校(現在の中野昭和小学校)と桃園第二小学校の位置が近いということで、通学区域が不平等であるということ、(5)統合しても学校の規模は教育委員会が目標としている最低基準程度であることなどの理由から、この統合について再考を求めるというものである。これらのご質問・ご要望については、それぞれ見解をお示しして回答したところである。
私どもとしては、ご心配な点やご不明な点については今後も説明を行うとともに、必要な対策を講じたうえで、統合は予定どおり進めていく考えである。
このことに関連して、東中野小学校の児童の保護者の方々より、PTAの会合に出席して統合に関する説明をしてほしいとの要望があった。昨年11月にも一度会合に出席して説明したところであるが、その際は平日の昼間だったこともあり、今度は今月中の週末に出席してもらいたいとのことである。それについては、PTAと日程を調整したうえで、出席したいと考えている。また、その保護者の方々が3月25日にお子さんと一緒に通学路として考えられている道路を実施踏査するとのことで、教育委員会の職員も同行してもらえないかという話があった。それについても、職務の調整がつけば同行したいと思う。
もう1点報告させてもらうと、通学については以前より保護者の方々に不安があるということなので、次回の統合委員会で通学の安全対策について具体的にお示しする予定である。例えば、児童安全誘導員の配置であるが、特に保護者の方々が心配されている山手通りの横断については、学校に通学する年間の日数分を確保したいと考えている。また、実地踏査を行った際に青信号の時間が短いとの意見があり、中野警察署に相談をしたところ青信号の時間を長くすることは可能とのことなので、そのようなこともやっていきたい。山手通りの横断の関係であるが、私どもが得た情報では平成21年度中に東中野駅前には地下通路ができるということで、そこは横断歩道を利用しなくても渡ることができる予定である。さらには、通学距離が長いということも前々から言われていたが、できる限り短い距離で安全に通うことを考慮し、現在の中野昭和小学校の東門を登下校時に使用していく。これに伴い、中野昭和小学校東側の道路を新たに通学路として指定する考えだが、歩道部分を緑色に塗って、車道と歩道がはっきり分かれていることが見てわかるようにする。また、ガードレールは、車の出入り等があるところは無理だが、それ以外のところは必要に応じて整備を考えていく。統合委員会の準備会のときから話のあった路線バスの利用であるが、一定の承認基準のようなものをつくり、通学の補完的なものとして利用していくことも考えている。
委員
安全対策はそれでよいと思うが、学校の統合に関しては実施の方向で決まったのか。
事務局
学校再編計画については、教育委員会において既に決定したものである。
委員
私もこれまで不勉強であったが、様々な資料を見せてもらうと、今回の統合に関して矛盾した点が多くあった。
委 員
本日予定している議事があると思うので、統合の見直しについては、後で十分な時間をとってもらえないか。私も、この統合について意見がある。事務局から話があったものの中にはっきりしないものがあり、委員の皆さんにも了解できていないものがあるはずだ。
事務局
本日は、学校統合委員会として開催をしていただいている。これは学校の統合を前提として、新しい学校をいかによくしていくかについて協議を行う場である。もし、委員の皆さんが統合の見直しについての話をされたいということであれば、改めて別の機会をとらせていただきたい。そのことについて話をされたい方、あるいは疑問を持たれた方、そういった方にお集まりいただいて、私どもとの間で話をさせていただくかたちを取りたいと思う。
委員
統合については、どこでどのような検討がなされてきたのか。教育委員会で検討することはわかるが、そのときは我々が出席したとしても傍聴ができるだけある。そういうかたちで今日まできているとすると、私は問題だと思う。また、だれを対象に説明をしてきたのか。
委員長
統合についての説明会や意見交換会は、これまでも様々な場所でやってきたはずだ。
事務局
学校の統合については、教育委員会において協議を進め、児童・生徒の保護者の方や地域の方との意見交換会等を行うとともに、区議会に報告するなどの手続きを踏んだうえで決めたものである。
委員長
統合委員会が始まるときに、私は申し上げた。この委員会は、統合するかしないかを話し合う場ではない。統合により学校が一緒になるので、それをどのように進めていくかを協議する場であって、統合するということを前提に話をしてきている。そうでなければ、これまでやってきたことが何にもならないし、これからもやる必要がない。委員の方も、そのことを頭に入れていただき、この委員会の議事に参加していただきたい。
委員長
それでは、本日予定している議事に入る。「校歌と校章の検討について」事務局より説明してもらう。
事務局
■資料「校章の選定方法等について(検討資料)」に沿って説明
(概 要)
1デザインの募集について
(1)募集する場合、次のような事項の検討が必要となる
・募集範囲(校名募集と同様、両校の児童・保護者、教職員、その他)
・募集期間
・条件等(桜の花を基調とする、「白桜」の文字を入れる、1人1点のみの応募とするなど)
(2)募集しない場合、どのようにしてデザインを考えていくかの検討が必要となる
・統合委員会で基本的な事項を決め、専門家に依頼する *数点を提案してもらう
・すべて専門家に依頼する *数点を提案してもらう
・その他
2選定方法について
(1)アンケートを実施する場合、次のような事項の検討が必要となる
・方法(すべてのデザインを対象に実施、統合委員会で件数を絞り込んで実施など)
・範囲(校名募集と同様、両校の児童・保護者、教職員、その他)
(2)アンケートは実施しない場合
・統合委員会で選定する
3当区の例
(1)桃花小学校の例
・統合する桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校の児童・保護者、教職員を対象に校章のデザインを募集。16点の応募があった。
・応募された16点の中から統合委員会で3点に絞り込み、専門家にデザイン化を依頼。
・デザイン化した3点と、専門家が提案してきた5点、あわせて8点の中から基本となる1点を統合委員会で絞り込み。
・基本となるデザインに、校名を入れたものと入れないもの、桃の花の部分が黒いものと白いもの、あわせて4点の中から1点を統合委員会にて決定。
(2)緑野中学校の例
・統合する第六中学校・第十一中学校の美術部を中心とした生徒を対象に校章のデザインを募集。42点の応募があった。
・応募された42点の中から統合委員会で4点に絞り込み、専門家にデザイン化を依頼。
・デザイン化した4点の中から1点を統合委員会にて決定。
4他区の例
(1)杉並区立天沼小学校の例
・統合する杉並第五小学校・若杉小学校の児童・保護者、地域住民を対象に校章のデザインを募集。105点の応募があった。
・応募された105点の中から統合協議会での投票により選ばれた18点の候補について、再度児童・保護者、地域住民にアンケート調査を実施。
・二度目のアンケートで選ばれた1点を統合協議会にて決定。
(2)北区立十条富士見中学校の例
・北区に勤務経験がある教員へ校章のデザインを作成依頼。教員がデザインした校章10点について、統合する十条中学校・富士見中学校の生徒、教職員を対象にアンケート調査を実施。
・アンケート結果を参考に1点を統合推進委員会にて決定。
(3)足立区立千寿小学校の例
・統合する千寿小学校・千寿第二小学校の教員へ校章のデザインを作成依頼。教員がデザインした校章6点について、児童・保護者を対象にアンケート調査を実施。同時にデザイン募集も行った。デザイン募集では55点の応募があった。
・教員がデザインした6点のうちアンケートで一番得票数の多かった作品と、応募された55点の中から統合地域協議会での投票により選ばれた3点、あわせて4点の候補について、再度児童・保護者にアンケートを実施。
・二度目のアンケートで選ばれた1点を統合地域協議会にて決定。
5検討スケジュール(案)
3月:検討方法の協議
4月:デザイン募集を行う場合は募集手続き
5月:デザイン案の協議
6月:アンケート調査を行う場合は調査手続き
7月:デザイン案の協議
9月:校章決定
■資料「校歌の制作について」に沿って説明
(概 要)
1校歌制作の時期について
(1)統合新校設置前に校歌を制作する場合
・開校時に校歌があるので、開校式・入学式に校歌斉唱ができる。
・統合前に新校歌を練習することができ、統合新校への期待感の醸成に役立つと考えられる。
(2)統合新校設置後に校歌を制定する場合
・統合新校の児童が参加して校歌を制定することができる。
・統合新校の教育目標などが明確となっていることから、教育目標などに関連する歌詞を盛り込むことができる。
・校歌の発表時期が課題となる。
2統合新校設置前に校歌を制作する場合、次のような方法が考えられる
(1)校歌に入れたい歌詞や単語を募集し、その結果を基に統合委員会で協議する。
・校名と同様に、中野昭和小学校・東中野小学校の児童・保護者、教職員、関連の保育園・幼稚園の保護者、地域住民の方に歌詞や単語を募集する。
・中野昭和小学校・東中野小学校の児童・保護者、教職員に歌詞や単語を募集する。
(2)校歌に入れたい歌詞や単語を、各統合委員から出していただき協議する。
(3)両校の音楽・国語担当などの教員に制作を依頼する。
(4)最初から専門家に依頼する。
※(1)(2)の場合には、校歌に入れたい歌詞や単語を統合委員会で選定し、作詞するか、専門家に作詞を依頼することになる。
3当区の例
(1)桃花小学校の例
・統合する桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校の児童・保護者、教職員を対象に校歌に取り入れたい言葉(単語・フレーズ)を募集。6件の応募があった。
・作詞・作曲とも専門家に依頼。応募されたフレーズ等を参考に作詞家に手渡し。
(2)緑野中学校の例
・統合する第六中学校・第十一中学校の生徒(統合新校の第1期の卒業生)を対象に校歌のイメージと校歌に取り入れたい言葉(単語・フレーズ)を募集。
・作詞・作曲とも専門家に依頼。応募されたフレーズ等を作詞家に手渡し。
4他区の例
(1)杉並区立天沼小学校の例
・統合する杉並第五小学校・若杉小学校の児童・保護者、地域住民を対象に校歌に入れたい言葉(単語・フレーズ)を募集。76件の応募があった。
・応募された76件をもとに「真っ直ぐに成長する『杉』をイメージし、子どもたちにわかりやすく親しみやすい」というコンセプトを統合協議会にて決定。
・作詞・作曲ともに専門家に依頼。コンセプトを作詞家に伝える。
(2)北区立十条富士見中学校の例
・作詞・作曲とも最初から専門家に依頼。
(3)足立区立千寿小学校の例
・統合する千寿小学校・千寿第二小学校の児童・保護者を対象に校歌の歌詞や歌詞のフレーズを募集。
・「千住の街」と統合新校「千寿小学校の児童」をイメージし、校歌選定委員会にて選定。
・作曲は作曲家に依頼。
5検討スケジュール(案)
※統合新校設置前に校歌を制作する場合
3月:検討方法の協議
4月:歌詞等の募集を行う場合は募集手続き
5月:歌詞等の協議
依頼先、依頼方法の協議
7月:依頼先、依頼方法の決定
12月:校歌決定
6参考(著作権について)
制作費を支払って校歌の制作を依頼したとしても、契約上著作権に関して特段の定めを置かない場合は、当該校歌の著作権は著作者が有することになる。
一般的に、学校の校歌をホームページに掲載することは著作権者の許諾を要するが、著作者が日本音楽著作権協会(JASRAC)に当該校歌の著作権の管理を委託している場合は、著作者から特段の申し出のない限り、所定の申込書をJASRACに提出することで、当分の間使用料を免除する取り扱いとなっている。
委員長
事務局より説明があったが、まずは校章について協議をしたい。デザイン募集を行うか、行わないかについて、意見があればお願いしたい。
委員
デザイン募集は行ったほうがよいと思う。ただ、桃花小学校の例では16件と、応募数が少ないことが気になる。桃花小学校では応募のあった3点と専門家が提案してきた5点の計8点の中から選んだかたちになっているが、最終的に決まったものは応募のあったものなのか、それとも専門家から提案のあったものなのか。
事務局
最終的には、応募のあったものの中から選定された。
委員
校歌と校章は、一体的に募集するほうがよいのではないか。
委員長
では、校歌と校章は、一緒に話を進めたほうがよいか。
委員
そのほうがよい。
委員長
それでは、校歌と校章を一緒に協議する。募集を行ったほうがよいのではないかという意見があったが、ほかに意見があればお願いしたい。募集を行うとなると、募集の範囲や期間、条件をどうするかという意見についてもお願いしたい。
委員
募集の範囲については、校名募集を行ったときと同様でよいのではないか。同じにしないと筋が通らないと思う。また、専門家に2~3点出してもらえるとよい。
委員長
校歌・校章とも募集を行い、最終的に専門家に見てもらうかたちでよろしいか。
委員
私も、両方とも募集でよいと思う。ただし、専門家に入っていただくというかたちの両立てがよい。スケジュール的に忙しいとは思うが、校章のほうはそういうかたちで制定していくので、校歌については前提として統合前に制作しておくのかどうかということをまず決めなければならない。
委員
同じ意見で、スケジュールが間に合う限り募集していくほうがよい。ただし、校歌については、統合前に制作するのかしないのかを考えないと先へ進めない。また、校歌を制作する場合、小学生では歌詞を全部つくるというのは難しいと思う。桃花小学校の例でやっているように、入れたい言葉やフレーズを募集して、それを専門家に渡すのがよいのではないか。
委員
できれば統合新校が開校した後に、校歌に入れたい言葉などを募集して制作したほうがよいと思う。私が知っている学校は、ほとんどが開校後に校歌を制作している。
委員長
事務局で他区の状況は分かるか。
事務局
ここ数年都内で統合した学校については、統合新校が開校する前に校歌を制作しているところが多い。ただし、豊島区などで開校後につくられた学校もいくつかある。
委員
校名募集のときと同様に両校の児童などを対象に募集するという意見が多いが、そうであれば統合後に新校の児童を対象にしたとしても、統合前に両校の児童を対象にしたとしても、対象は同じである。統合前に校歌ができていれば、入学式にも歌えてよい出発ができると思う。校章も校歌も、統合前にできていたほうがよい。
委員
東中野小学校では子どもたちの歌詞とメロディーを卒業式の歌にするが、校歌というのはその場限りのものではないので、やはり専門家に頼むほうがよい。歌詞だけは子どもたちの希望などを入れることはあっても、メロディーを組み合わせて子どもがつくるというのは難しい。小学生では無理だと思う。やはりメロディーは専門家にお願いしたほうがよいと思う。
委員
校章のデザインは関係者でやっていただくにしても、校歌を専門家に託すとなればそれなりの金額がかかると思う、予算的にどのように考えているのか。
私がかつて関わった学校は、校歌は開校後しばらくしてからできた。それは、学校の教育課程や教育目標などを見せたうえで制作を依頼したからである。いわゆる校風というものがあるが、もし校歌の中に統合新校の思いを入れていくのであれば、統合前にその学校に関わっていない人が校歌をつくることについて疑問がある。
事務局
予算については、校章が専門家へのデザイン委託料として約30万円、校歌が制作者への謝礼として、作詞で100万円、作曲で100万円を計上している。
委員長
予算は、今事務局から説明があったとおりである。今、校歌の制作については、統合前がよいという意見と統合後がよいという意見に分かれているが、ほかに意見があればお願いしたい。
委員
そんなに慌てて校歌をつくらなくてもよいという気がする。
委員長
それでは、校章のデザイン募集をするかしないか、まずそれを決めていきたい。
委員
校章についても、慌てて統合前に決めることはない。統合新校ができてからやるべきだと思う。
委員
それは学校としては問題ないのか。校章を入れた学用品を用意しなければならないとか、そういうようなことはないのか。
委員
校歌については、いろいろな意見があって統合後でもよいと思う。しかし、学校のシンボルとなる校章については、例えば連合運動会などで校章のついた体操着で出場する子どもたちもいるので、統合新校が開校したときにあったほうが子どもたちのまとまりがつくと思う。
委員
桃花小学校においても統合前に校章を制定している。校章に関しては、ある程度準備を進めていかなければならないと思う。そうでないと、今年1年統合委員会で何を協議するのかということになる。
委員長
校章の制定について、何か制約はあるのか。
事務局
特に制約はない。
委員
募集の仕方というか決め方のことであるが、募集した場合にはこういうものを入れてほしいという思いが反映されると思うので、それをもとに専門家によりよくデザイン化してもらい、それをこの統合委員会で選定してもよいと思う。
委員
手元に桃花小学校で募集した校章のデザインがあるが、16点ぐらいの応募のあったデザインの中から3つぐらいを選び出し、これを専門家に依頼と書いてある。最初にどのぐらい応募があるのかわからないが、「白桜」という校名からイメージは想像できると思うので、一度募集をしてその中から選ぶことでよいと思う。
委員長
募集するということになると、募集の範囲や期間などを決める必要がある。事務局では、どのくらいの期間を想定しているのか。
事務局
先行している桃花小学校の例では、4月初旬から約1カ月間募集して、その結果をもとに5月の統合委員会で検討している。
委員長
それでは校章については、デザインを募集するということでよろしいか。
― 異議なし ―
委員長
募集する範囲はどうするか。
委員
校名募集をしたときと同じでどうか。
委員長
それでは、募集の範囲は校名募集を行ったときと同じで、期間は1カ月程度ということでよろしいか。
― 異議なし ―
委員長
募集するときの条件とは、具体的にいうことか。
事務局
例えば“桜の花を基調としたものにする”“「白桜」の文字を入れたものにする”など、あらかじめ条件をつけて募集するかどうかということである。条件はつけずに募集するというやり方もある。
委員
わかりやすい校名だと思うで、条件はなしでもいいのではないか。東中野小学校と中野昭和小学校の校章を出して、これに近づかないようにするというような条件はあるかもしれない。
委員
校名のときもそうであったが、桜に対して思いが非常に強いようなので、条件はなしでよいと思う。
委員長
それでは、デザインの募集にあたっては特に条件をつけないということにしたい。また、そのデザインの意味や理由などを書いてもらったほうがよいと思うが、それでよろしいか。
― 異議なし ―
委員
本日欠席されている3人の委員にも、事務局より連絡をして意見を聞いてもらいたい。
事務局
欠席されている委員へは連絡をさせてもらう。
委員長
校章デザインの募集後、アンケート調査をするかどうかについて検討をお願いしたい。それとも、デザイン案が出たら今度は統合委員会の中で選定して決定するということにするか。
委員
校章のデザイン案は、桃花小学校のときよりもかなり広い範囲で募集をするので、かなり多くのものが出てくるかもしれない。そうすると、アンケート調査をするのもかなり煩雑ではないかと思う。統合委員会の中で決めるしかないのではないか。
委員
校章は、見た目が大事である。一般的に多くの方に支持されるマークがいい。たくさんある中でアンケートを行うと大変だが、統合委員会でいくつかに絞った中からアンケートをとるという方法はどうか。
委員
アンケートを行う範囲を児童だけにするのか、あるいは保護者や地域の方などにも広げるのかによっても変わってくる。
委員長
統合委員会の中で決めたほうがよいという意見と、アンケートを行ったほうがよいという意見に分かれているが、ほかに意見はあるか。それでは、アンケートについては、校章のデザインを募集した後に再度統合委員会で検討したいと思うが、よろしいか。― 異議なし ―
委員長
校歌について、これまでの協議では校歌は統合前に制作した方がいいのではないかという意見が多いようであるが、ほかに意見があればお願いしたい。
委員
校歌について、先ほど統合新校が発足した後でという話が出ていたが、この統合委員会で決定しなくてもよいのか。また、来年の3月には統合委員会もなくなり、新しい学校にすべて任せて校歌をつくることになるが、そうなると予算的なものが確保できるのかを聞きたい。
事務局
校歌については、統合委員会での協議によって、例えば「統合後に新しい教育目標なども参考にしながら制作すべき」という意見がまとまれば、それを統合委員会の意見として教育委員会へ報告してもらうことになる。予算については、統合前の準備経費として、事務局で平成20年度は確保しているが、統合新校にそのまま繰り越すことはできない。また、予算は単年度ごとに審議される性格上、統合新校へ必ず措置されるという確約もない。
委員
統合後に予算が措置される確約がないとのことだが、学校の立場だけでいえば、校歌に200万円をかけるということは相当厳しいと思う。
委員
教育目標などが決まっていないのに、校歌は制作できない。予算の問題ではなく、教育目標を決めて学校の方針が決まってから校歌はつくるべきである。
委員
教育目標は社会の変化によって変わることもある。教育目標ができなければ校歌ができないということはない。重要なのは学校の理想・理念であって、それがしっかりしていて盛り込まれていればそれで十分である。
委員
確認をするが、本来この統合委員会に課せられていた課題の中に校歌の制作まで入っているのではないか。
事務局
統合前に校歌を制作するかどうかは別として、統合委員会の所掌事務として、校歌についても検討していただくことになっている。どのようにするかは、協議して決めていただきたい。
委員長
予定時間を過ぎているので、校歌の制作については、次回の統合委員会で引き続き協議したいと思うが、よろしいか。
― 異議なし ―
委員長
それでは、議事を終了する。最後に次回の日程を調整したい。次回は、5月21日(水曜)午後6時30分より、中野昭和小学校で開催することとしたいがよろしいか。
― 異議なし ―
委員長
本日は、これをもって終了する。
お問い合わせ
このページは教育委員会事務局 子ども・教育政策課(教)が担当しています。