中野区のアスベスト対策に係る基本方針
石綿(以下「アスベスト」という。)製品製造工場の従業員等が、中皮腫等の健康被害により死亡するなどの事例が国内各地で顕在化している。
このことに伴い、過去にアスベストを使用していた建築物の解体等による周辺環境へのアスベストの飛散が懸念され、区民の関心が高まっている。
区内には、アスベストを扱う工場等はないものの、アスベストを使用している建築物は公共施設を含め多数存在している。
中野区として、この機会に改めてアスベスト対策全般に係る基本方針を定め、総合的、一体的にアスベスト対策に取り組み、アスベストによる環境への影響を未然に防止し、区民の安全と健康の確保を図る。
アスベスト対策の4つの柱
アスベスト対策は、次の4つの柱を中心に着実に取り組むこととする。
- アスベストに係る相談、情報提供体制の整備
- 区有施設のアスベスト対策の推進
- 私立幼稚園、保育園、病院等の準公共施設のアスベスト対策の推進
- 民間建築物のアスベスト対策の指導の強化
4つの柱の取り組み方針
アスベストに係る相談、情報提供体制の整備
アスベストに係る相談、情報提供の区の窓口は環境と暮らし分野とし、相談等の内容に応じて、下記の分担により適切に対応する。
- アスベストの健康に係る相談、情報提供は、保健福祉部保健予防分野が担う。また、居宅の室内環境に係るものは、生活衛生分野が担う。
- 区有施設のアスベストの使用状況をはじめ、今後の対策に係る情報提供は、総務部営繕分野が担う。
- 準公共施設におけるアスベスト対策に係る相談、情報提供は総務部営繕分野の技術支援を受け各所管部が担う。
- 民間建築物の使用状況、除去等の対策に係る相談、情報提供は、区民生活部環境と暮らし分野及び都市整備部建築分野が担う。
区有施設のアスベスト対策の推進
- 平成16年10月に策定した「既存区有施設等のアスベスト対策について」は必要な改定を行うとともに、年度別の対策計画については、実施の前倒しを図るなどの取り組みを推進する。
- 各施設管理者等に対し、各施設における使用実態及び管理上の留意点等について、周知、徹底を図る。
私立幼稚園、保育園、病院等の準公共施設のアスベスト対策の推進
区有施設以外の準公共施設について、区有施設に準拠して同等のアスベスト対策を推進するよう指導する。
民間建築物のアスベスト対策の指導の強化
- 既存の民間建築物ついては、所有者に対し露出して吹きつけられているアスベストの調査、確認を求め、状況に応じ適切な対策を指導する。
- 民間建築物の解体等にあたっては、アスベスト除去対策等を確実に実施するよう、新たなしくみをつくるなど指導の強化を図る。
中野区アスベスト対策会議の設置
目的
中野区のアスベスト対策の基本方針に基づき、関係分野における情報の共有化と連携の強化を図り、各種対策について総合調整を行うなど、アスベスト対策を着実に推進するため、「中野区アスベスト対策会議」を設置する。
所掌事項
- アスベストに係る情報の収集・共有に関すること
- アスベスト対策の総合調整に関すること
- アスベスト事故等の対処に関すること
- その他座長が特に必要と認めた事項
構成員等
- 助役を座長とし、次の関係部長、担当課長で構成する。
総務部長、営繕担当課長、区民生活部長、環境と暮らし担当課長、保健福祉部長、保健予防担当参事、保健福祉担当課長、生活衛生担当課長、都市整備部長、建築担当参事 - 必要に応じ、他の部長、担当課長を会議に出席させることができる。
- 事務局は、環境と暮らし分野が担う。
平成17年8月8日区長決定
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