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最終更新日 2023年7月25日
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放射線の人への影響

放射線・放射能・放射性物質ってどんなものですか

放射線被ばくを減らすにはどうすればよいですか

放射線を浴びるとどうなるのですか

放射線の人への影響

 放射線は人の遺伝子を傷つけるので、放射線をできるだけ受けないようにすることは大切です。しかし、放射線と共存しつづけてきた地球上の生物には、遺伝子の傷を修復するさまざまな機能が備わっています。
 放射線被ばくによる人への影響は、ある一定の線量(しきい値)を超えて被ばくすると発生する影響(=有害な組織反応)と、被ばく線量が増えるにつれて発生率が増えると仮定されている影響(=確率的影響)があります。なお、放射線被ばくによる人への影響は放射線によって細胞が傷ついたことが原因で発生しますが、放射線以外の原因で細胞が傷ついた影響と区別が困難です。例えば、疲労感鼻血は、確かに有害な組織反応として放射線被ばくでも発生しますが、原因が特定できない(=原因不明である)からといって、放射線被ばく線量がしきい値より低いと考えられる場合にも放射線が原因として、他の原因を無視してしまうのは、症状改善や再発防止には得策とはいえません。

参考

確率的影響

 確率的影響は、被ばくした年齢が若いほどリスクが大きく、被ばくから年数がたつほど、相対的なリスクは小さくなります。例えば30 歳で全身に1,000ミリシーベルト放射線被ばくした人が70歳になったときのがん死亡リスクは、被ばくしていない人より、およそ40パーセント増え、被ばくした年齢が10歳若いとさらにおよそ30パーセント増えますが、10歳の加齢で10~15パーセント減ります(放射線影響研究所 原爆被爆者の死亡率に関する研究 第14報 参考資料)。
 2021年の70-74歳の日本人のがん死亡率はおよそ0.6パーセント(1,000人に6人)です。
 上記より、例えば30歳のとき1,000ミリシーベルト被ばくすると、70歳のときがんで死亡する確率はおよそ0.2(=0.6×0.4)パーセント(被ばくした1,000人に2人)増えて、およそ0.8(=0.6+0.2)パーセント(被ばくした1,000人に8人)になります。
 確率的影響のリスクが被ばく線量と直線比例する(=被ばく線量が10倍になったら、リスクも10倍になる)仮定を使って推計すると、30歳で1ミリシーベルト被ばくした人が70歳のときがんで死亡する確率は、およそ0.0002(=0.6×0.0004)パーセント(被ばくした100万人に2人)増えます。

参考

がんについて

 がんになる原因は膨大で、自然放射線からの被ばくが原因に占める割合は数パーセントと考えられています(がん死亡リスクの比較)。
 2020年の日本人の都道府県別75歳未満年齢調整がん死亡率は、男性では最高の青森県(およそ1万人に11人)と最低の長野県(およそ1万人に7人)、女性でも最高の青森県(およそ1万人に6人)と最低の福井県(およそ1万人に4人)と、およそ1.5倍の差があります。
 したがって、1ミリシーベルトの被ばくによるがんリスクの増加の可能性(100万人に数人)より、日常生活習慣に基づくがんリスクの変動幅の方が100倍くらい大きいといえます(健康を管理する)。そして、放射線によるがんも、放射線以外の原因によるがんも、遺伝子の突然変異というがん化のしくみは同じと考えられているので、科学的根拠に基づくがん予防方法は、放射線によるがんの予防にも有効と考えられます(放射線被ばくとがん)。

エックス線検査など医療で浴びる被ばくは健康に影響がありますか

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