中学生の税についての作文

ページID:508306394

更新日:2024年2月22日

 「中学生の税についての作文」は、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が共催し、租税教育の一環として中学生の皆さんに「税金」についてより関心を持っていただこうと、毎年募集しています。
 令和5年度は中野区内では、中野納税貯蓄組合連合会と中野税務署の共催で募集され、14校から1,314編の応募がありました。審査の結果、多くの優秀な作品が入賞しました。そのうち、中野区長賞を受賞した作品を紹介します。

中野区長賞受賞作品

税と向き合う  東京都立富士高等学校附属中学校 3年 平 野 花 奈 さん

 私たちは、今学校に通い、教科書が配られたり、給食を食べたりと教育を受けることができている。私たちが使っている教科書や机、いすなどは税金が使われて学校に支給されている。しかし、私は教科書には税金が使われて私たちに無償で提供されていることは知っていたが、学校の机やいすまでもが税金を使っているとは今回調べるまで知らなかった。

 私たちの学年から一学年の人数が1クラス分増えたことにより、中2ももうすぐ終わりとなった頃、3年1組は講議室をホームルーム教室にして使うということを聞いた。私はその講議室を授業で何回か利用したことがあったが、他の教室とは教卓やいすが違い、どれも古かった。それを思い出した時、私は「どんな教室になるのだろう。」と内心思っていた。そして中3の始業式、クラス替えが発表された。私は1組だった。早速教室に行ってみると、教室を見て衝撃を受けた。なぜなら床はきれいにワックスがかけてあり、さらに教卓・机・いす・ロッカーまでもが新品だったからだ。あんなに古かったものが全てなくなり、きれいな教室になっていて正直嬉しかった。きっと学校が買い替えてくれたのだろう。その時はそう思っただけだった。

 しかし、今回の税の作文を書くにあたって配られた資料を読んで、机やいすにも私達が払っている税金が使われていることを知った。そこで全てがつながった。今、私たちが利用しているきれいな教室は誰かが払ってくれた税金によって実現しているということを思い知った。そして、今まで税金についてよく知らなかったものの、どんなところに使われているのかを知り、「税金ってありがたい存在だな」と感じることができた。

 日本では、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。」と憲法で定められている。そのため、未成年の私達でも消費税などの税金を払い、大人になって働き始めたらさらに多くの税金を納めなければならない。こう聞くと、「税なんてなんであるの」と思ってしまう。しかし、言い方を変えると私達が払った税金は日本という社会の中で安心・安全に、そして豊かに暮らすためには必要不可欠なものである。さらに、誰かが払った税金は誰かの命を救い、あるいは未来を担う子供たちの学びにつなげられている。このことを理解するだけでも、税金との向き合い方は変わってくると思う。令和元年、消費税が引き上げられ、様々なところで反対の声があがった。確かに、負担する金額が増えるのは嫌だが、私は高齢者の命をつないでいる大切な存在だと思う。今後、少子高齢化社会になっていくにつれて税金の在り方も少しずつ変化していくと思う。そのために、私は学校の授業ができていることにありがたみを持ったうえで税金の種類や仕組みを学び、自分自身が社会を支える一員ということを自覚して貢献していきたい。

このページについてのお問い合わせ先

税務管理係 電話番号 03-3228-8816

お問い合わせ

このページは区民部 税務課が担当しています。

本文ここまで

サブナビゲーションここから