高齢者の消費者被害にご注意ください!(消費者相談の現場から 2018年9月号)
高齢者の消費者被害に関する相談が、全国の消費生活センター等に多く寄せられています。
高齢者は「お金」「健康」「孤独」の3つの大きな不安を持っているといわれています。
悪質業者は、言葉巧みにこれらの不安をあおり、親切にして信用させ、年金や貯蓄などの大切な財産を狙っています。
高齢者は自宅にいることが多いため、電話勧誘販売(※)や訪問販売(※)による被害にあいやすいのも特徴です。
トラブルにあわないため、高齢者に多いトラブルの事例や手口などの「情報」を集めることは、とても有効です。
※電話勧誘販売とは販売業者が消費者宅や職場に電話し、商品やサービスを販売する方法。
※訪問販売とは販売業者が消費者宅を訪問し、商品やサービスを販売する方法。
どちらも消費者が要請していないにもかかわらず、勧誘するケースがほとんどで、強引な勧誘、虚偽説明、説明不足などの問題も見られます。
よくある消費者被害事例
【事例1】「あなたの持っている土地を高値で買い取る」といった電話勧誘をきっかけとし、その後契約内容の説明なしに「手続き費用」「税金対策」といった名目でお金を請求され、実際には、原野等の売却と同時に、新たな原野等の購入の契約をさせられた。
【事例2】「1か月前に注文を受けた健康食品が出来上がったのでお届けします」と突然電話があった。金額は2万5千円だという。「そんなに高額な健康食品は注文していない」と答えたが、「注文しているので受け取ってもらわないと困る」といわれ、その言い方が怖かったので、商品が届き、代金を支払ってしまった。
【事例3】住宅の屋根や床下を「無料で点検します」と突然自宅に訪問してきた業者から「このままでは大変なことになる」などと不安をあおられ、不要不急のリフォーム工事をさせられた。
困ったとき心配なときは
消費生活センターまでお電話ください
相談受付 相談直通電話 03-3389-1196
相談時間 月曜日から金曜日 午前9時半から午後4時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始は休み)
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