季節の変わり目に増えるクリーニングトラブル!(消費者相談の現場から 2018年4月号)
4月に入り、春物への衣替え準備を始める方もいらっしゃると思いますが、冬の間お世話になったコーやセーターなどをクリーニングに出してはみたものの、生地の風合いが損なわれたり、縮んでしまったりと、トラブルが多く発生するのもこの時期です。当センターでも数多くのご相談をお受けしています。
また、ドライ表示のあるワンピースをクリーニングに出し、ビニールカバーをしたまま保管した為に、1年ぶりに着ようとしたらカビが発生していたなど、保管方法に問題がありそうなケースもみられ、一概にクリーニング上のトラブルとは断言できない場合もあります。
消費生活センターからアドバイス
クリーニングトラブルを未然に防ぐために、次のことに注意しましょう
- 出す前
自宅で洗濯物に汚れやほつれ、破れがないかどうかを確かめてポケットの中も確認しましょう。 特殊なボタンなどはあらかじめ取り外すなどの工夫をしましょう。色調や風合いの変化に対応出来るよう、上下揃いの物(スーツ等)は出来るだけ一緒に出しましょう。 - 出す時
店頭で、店員と一緒に洗濯物の状態やベルトやリボンなどの付属品を確認します。この時自宅でのチェックで見つけた汚れやその原因、クリーニングに関する要望もきちんと店に伝えることが大切です。また、預り証は必ず受け取り大切に保管しましょう。 - 引取時
預けた洗濯物が全て揃っているか、付属品が揃っているか、出すときにはなかったシミや破れがないかを確認しましょう。 - 保管時
ビニールカバーを外し、陰干しをしてからしまいましょう。ビニールカバーは運搬用であり、変色やカビの原因にもなります。
クリーニング店を選ぶ際のポイント
価格の安さだけで選ぶのではなく、「受付で細かなチェックをしてくれる」「衣類の取扱いが丁寧」「クリーニング技術の説明ができる」などのポイントで選ぶことも大切です。
また、クリちゃんマーク(東京都クリーニング生活衛生同業組合加盟店)やSマーク(「クリーニング業の標準営業約款」登録店)やLDマーク(都道府県クリーニング生活衛生同業組合加盟店)が表示されている店は、トラブルが起きたとき、事故原因を明らかにした上で、クリーニングに問題があった場合には「クリーニング事故賠償基準」に基づいて賠償しているので、安心の目安になります。
ただし、衣類受領後、6ヶ月経過した場合は賠償を求めることが難しくなる為、異常を発見後は速やかに店に伝えましょう。
困ったとき心配なときは
消費生活センターまでお電話ください
相談受付 相談直通電話 03-3389-1196
相談時間 月曜日から金曜日 午前9時半から午後4時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始は休み)
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