事務職の仕事「実際に足を運ぶことの大切さ」

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更新日:2023年8月3日

神田メイン

令和2年度入区(事務)
健康福祉部 生活援護課 主事
(所属部署は取材当時のものです。)


インタビュー項目

1 現在の仕事内容を教えてください。

 私は健康福祉部生活援護課に所属しています。生活援護課では、主に生活に困窮している方々の支援を行っています。生活保護をはじめ、生活全般の課題を抱えた方の相談に応じたり、経済的な自立に向けた就労支援、住宅確保給付金事業を行っています。特に今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により生活が不安定になってしまった方も多く、生活相談や保護申請、住宅確保給付金の申請が増えていますが、係の枠を超えて生活に困っている方への支援を迅速に行うことができるよう課内全体で取り組んでいます。
 その中で、私は生活保護のケースワーカーとして3つの地区を担当し、受給者の方々の生活を支えています。主な業務としては定期的に訪問し世帯の生活状況や病状の把握、電話や窓口での対応を行っていますが、時には緊急対応として外に出ることや就労支援、関係機関と調整を行うこともあります。ケースワーク業務は法律に基づいて行う一方で、高齢者や母子世帯、複雑な家族関係など様々な世帯があるため、ケースバイケースな課題も多く、柔軟性やクリエイティブさが必要な仕事です。福祉分野以外の関係機関との連携も欠かせません。些細なことでも気づいた事は係内で共有し、安定した生活が送れるよう世帯に合わせた支援を考えています。必要な知識が多く大変なこともありますが、基礎自治体だからこそできる業務であり、とてもやりがいのある仕事です。

2 今までで1番思い出に残っていること を教えてください。

神田訪問
(仕事で訪問中の様子)

 ケースワーカーとして先輩職員と一緒に初めて訪問をした時のことが印象に残っています。新型コロナウイルス感染症の影響で年度当初は訪問が自粛されていた為、電話対応がほとんどでしたが、実際に訪問に行くとなると、とても緊張したのを覚えています。受給者の方の中には、障害や精神疾患のある方もいらっしゃるため、病状を理解し一人一人に合わせた接し方をしている先輩の姿が印象的でした。その日は連絡が取りづらい若い女性のお宅を訪問しました。インターホンを鳴らしても返事がなく会うことができませんでしたが、手紙をおいたところ、本人から電話がかかってきました。翌日再び訪ね、なんとかドアを開けて頂く事ができました。実際に話をすると、相談できる人が周りにおらず、ひきこもり傾向になっていることが分かりました。1時間ほど話を聞き、帰る際に「話を聞いてくれてありがとう。」という言葉を頂き、当時ケースワーカーとして自分が何をすれば良いのか全く分からず悩んでいた私にとって、とても励みになった出来事でした。その方は精神疾患を持っていたため、庁舎に戻ってからすぐに精神保健福祉士や関係機関に連絡をとり、通院支援や日中過ごす場所がないか相談をしました。後日、通院だけでなく、地域生活支援センターに通所できるようになったと報告を受けたときは、自分がケースワーカーとして微力ながらも受給者の方の力になれた事を実感できとても嬉しかったです。実際に訪問をすることで世帯の課題が見えてきたり、必要な支援に繋げる事ができ、足を運ぶことの大切さを学びました。


3 就職先に中野区を選んだ決め手を教えてください。

 中野区を知ったきっかけは大学で行われた特別区の説明会です。多くの基礎自治体が集まる中で、職員の方の熱意を一番感じたのが中野区でした。その際に区役所の雰囲気・特徴として若手職員が多く職場に活気があることや、主体的に働く職員が多いというエピソードに心が動いたことを覚えています。また、区の説明会では区長が登壇され、受験生に対してしっかりと向き合ってくださる姿勢や街の将来像について熱弁している姿がとても印象に残りました。説明会をきっかけに中野区であれば住民の方々の為に様々な行政に挑戦できる環境があると思い、自分自身も職員として働きたいと考えるようになりました。
 決め手としては、中野区が「今後最も魅力的に発展していく街」だと感じたことが大きかったと思います。中野の街を実際に歩いてみると、多くの場所で再開発が進んでいることがわかりました。中野駅周辺では駅ビルを含めた大規模な整備が行われ、より一層利便性が高く多くの人が行き交う駅となります。さらに新庁舎の誕生や西武新宿線沿線の地下化による安全で最先端なまちづくり等、これから先の中野がどのような街になっていくのか想像したときに、とてもワクワクしたことを覚えています。変革期である中野で、区民の方に親しまれる新しいまちづくりに自身が職員として携わり、共に成長していきたいと思い中野区役所を就職先に決めました。

駅パース
(中野駅イメージパース)

4 入区前後に感じたギャップ は何ですか?

 一つ目は「働きやすさ」です。区役所での仕事は民間企業に比べ堅いイメージがありましたが、実際に働いてみると職員同士の仲の良さ、職場の明るさに驚きました。一年目は分からないことや対応に困ることばかりですが、すぐに相談できる環境がとても心強いです。私の係では、毎朝係員の一日のスケジュールを共有し、お互いの業務が進めやすいようにしています。入区前に想像していた以上に自分のペースで仕事ができています。中野区では、職員が多いため活気があり上司との距離が近く、良い意味で役所感がないと思います。また時短勤務や時差出勤を活用し自身のライフスタイルに合わせて仕事をしている人もいて、働きやすい職場だと感じています。
 二つ目は「協力して行う業務が多い」ことです。入区前は個人で業務を担当しデスクワークや窓口対応等を行う姿を想像していましたが、全く違いました。業務が多岐に渡るため、一人で課題を解決することはほとんどなく、係や課で助け合いながら仕事を進めます。私は他の係の応援業務に従事していた時期がありましたが、その際に自分の業務を先輩方が手分けして対応して下さいました。所属している生活援護課は100人を超える大きな職場ですが、組織力の高さやチームワークの良さを感じながら業務に取り組んでいます。また他部署や関係機関との協力が必要な事も多く、課を超えた連携で物事を解決できたときに仕事の楽しさを感じます。

神田職場
(業務の進捗状況を確認中 )

5 中野区に入ってよかったと感じたことは何ですか?

 沢山ありますが、その中でも職員の方が温かく相談しやすいというのは本当に実感しています。中野区では新規採用職員に一人ずつサポーターが付く「新人サポーター制度」があります。実際に業務に就くとどの先輩に質問をすれば良いか迷うことが多いのですが、新人サポーターの方が近くにいることで相談しやすく、とても頼れる存在です。比較的若い先輩職員がサポーターとして支えてくれる為、仕事の話だけでなくプライベートな事も相談できる事が嬉しいです。また年代に関係なく先輩方が新人の私に対して声を掛けてくださったり、いつ質問しても丁寧に教えていただけます。常に相談しやすい環境というのはとても働きやすく大切な事であると気づきました。優しい方が多いおかげで職場の雰囲気が明るく自然と仕事のモチベーションに繋がっています。
 次に利便性の高さです。区役所へは中野駅から徒歩3分で着きます。出勤は毎日のことなので職場へのアクセスの良さは意外と重要であると入区してから感じました。区役所の近くには中野サンモール商店街や中野四季の森公園があり飲食店がとても多いです。中野四季の森公園には昼休憩時間帯になるとキッチンカーが何台も来ているので、テイクアウトで色々な料理を楽しむことができます。今は行けませんが、先輩方から教えて頂いたお店やリサーチした場所に退勤後に行くことが、今後の楽しみの一つです。

6 受験者へメッセージ・エールをお願いします。

神田パネル
(受験生へメッセージ)

 コロナ禍での就職活動は思うようにいかなかったり先行きが不透明で、不安な日々の連続だと思います。そのようなときは、街の魅力を探したり、職員として働いている姿を想像してみると良いかもしれません。大変な状況を経験したからこそ、基礎自治体職員として住民の方々に寄り添えることが沢山あると思います。公務員試験は長期戦のため、周りと比べて焦ったり行き詰まりそうになることも多いと思いますが、乗り越えた先には皆さんの活躍できるフィールドが中野区には待っています。私は今、あの時頑張って本当に良かったと感じています。自分のペースで最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

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このページは総務部 職員課が担当しています。

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