令和2年賀詞交歓会区長あいさつ(2020年1月6日)

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更新日:2023年8月3日

 新年、明けましておめでとうございます。中野区長の酒井直人でございます。
 令和となって初めて迎えた年頭にあたりまして、ご来臨を賜った皆様に謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 また、昨年中、皆様には中野区政への多大なご理解、ご支援を賜り、この場をお借りいたしまして、心より御礼申し上げます。

 さて、昨年の区政について振り返ってみますと、改めて区民への情報発信、広報の重要性を実感した一年でした。

 私は、区長に就任して以来、対話の区政による、区政への区民参加に力を注いでまいりました。区民の皆さんと多くの対話の機会を設けるとともに、昨年中には、なかの区報をオールカラー化し、中野で活躍する人に着目して巻頭特集に取り上げ、見やすくわかりやすいものにするなど、積極的な情報発信に努めてまいりました。

 区報についてのアンケート調査結果においては、読んでみたくなったとのお声をいただいており、手応えを感じているところです。今後、より一層、区民の皆様が必要とする区政情報を速やかに、かつ、わかりやすく伝え、さらに区政に関心を持っていただけるよう充実を図っていくことに努めてまいります。

 一方で、台風接近時に、区のホームページが閲覧しにくい状態になったほか、12月のクラウドサービスのシステム障害により、ご利用いただけない手続きやサービスを発生させてしまい、区のホームページによる情報発信ができない事態に陥ることとなりました。区民の皆様にご不便とご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、今後はシステム及び情報発信手段のBCP、事業継続の強化についても、至急に対策を講じていきたいと考えています。

 本年は、区が区民の信託に基づき区政運営を進めるうえで最も基本的な指針となる新しい基本構想と基本計画の策定に取り組みます。

 日本社会は本格的な超少子高齢化時代を迎え、人口減少や超少子高齢化の波は、中野区にも確実に押し寄せてきています。また、中野区で暮らす外国人住民も大きく増加しており、人口構造の変化を見据えた政策への転換が求められています。

 また、昨年中は、九州北部豪雨や台風15号、台風19号など、日本各地で記録的な規模の台風や地震が発生し、人々の生命、財産へ甚大な被害を与えました。区においても、台風19号の際には一時避難所である区民活動センターに320名もの方が避難されるなど、これまでの動きとは異なる、従前の防災・減災対策だけでは、足りない部分が顕在化しています。

 このように常に環境が変化するなかで、中野区に住むすべての人々や、中野のまちで働き、学び、活動する人々にとって、平和で、より豊かな暮らしを実現するため、区は、常に区民の生活目線に立ち、セーフティネットとしての機能を持続的に果たしていけるようにしなければならないということを改めて強く感じています。

 また、まちの活性化を図っていくためには、中野駅周辺のまちづくりや西武新宿線の連続立体交差事業、防災まちづくりなどを着実に進めていくとともに、デジタル革命が進む中で、区としても、AI、ビッグデータ、IoTなどの新技術を積極的に取り入れていくなど、まちの可能性や強みを活かしながら、長期的な視点にたって、発展可能性を具現化していく必要があります。

 昨年10月に中野区基本構想審議会から改定にあたっての考え方について答申を受けたところですが、区民の暮らしの質を高め、次の世代につなぐ持続可能なまちを実現するための、重視すべき視点及び、盛り込むべきと考える事項について整理していただきました。

 すべての区民、関係者の共通目標となる基本構想で、10年後に実現するまちの姿を描き、共有化するとともに、基本計画を区の現状や財政見通しなどの長期的視点を踏まえた、実行性のある総合計画として策定できるよう、区民、区議会、関係者のみなさんからご意見をいただきながら、しっかりと取り組んでまいりたいと考えています。

 また、今夏には、いよいよ世界中に夢と感動を届ける東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。

 振り返れば、これまでに歩んできた道のりは、決して平たんなものではありませんでした。東京都は、2016年大会に開催都市としての立候補を表明して以降、国内立候補都市としての決定を受け、IОC総会に臨みましたが、開催都市決定投票で惜敗しました。その後、2020年大会への立候補を表明し、イスタンブールやマドリードとの開催都市決定投票を経て、7年越しで悲願の東京招致を実現したものであります。

 東京にとって半世紀ぶりのこの催しは、区民の皆さんの国際理解や障害者理解、スポーツ・健康づくり、ボランティア活動など、誰もが暮らしやすい地域社会づくりに向けた大きなあしがかりとしていかなければなりません。

 中野区内には競技会場こそありませんが、現在建設中の中野区立総合体育館が、卓球の公式練習会場となり、大会に出場する世界各国の選手の練習が行われます。日本代表選手によるメダル獲得も期待され、人気種目でもある卓球の公式練習会場となることは、大変光栄なことであり、改めてお力添えをいただきました皆様に深く感謝を申し上げます。

 区はこれまでに、区民の皆さんがオリンピアン・パラリンピアンなどのトップアスリートとともにスポーツを楽しむことができるイベントなどを行ってまいりました。本年は、JR中野駅や東中野駅周辺などのシティドレッシングや、競技種目のデモンストレーション・競技体験、パブリックビューイングなど、大会実施に向けた取り組みを加速してまいります。

 また、中野区オリンピック・パラリンピック推進実行委員会が積極的に活動しているほか、区内各地域においても様々な関連事業を行っていただいたり、多くの区民の皆さんにボランティアとして応募していただくなど、大会開催に向けた気運を盛り上げていただいています。

 こうしたイベントを通じて、区民の皆さんが身近にアスリートを見たり、オリンピアン・パラリンピアンや関係者と触れ合ったりすることで大会を実感するとともに、この大会をきっかけとして、将来にわたって、区民の皆さんの相互理解や地域活動の担い手の育成が促進し、誰もが暮らしやすい地域社会づくりの礎となるよう取り組んでまいります。

 区民の皆さんにおかれましては、区政への一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 結びにあたりまして、本年が皆様にとって輝かしく、素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げ私の年頭の挨拶とさせていただきます。

(注)本文は、口述筆記ではありませんので、表現その他若干の変更があることがあります。

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