中野ミューラルプロジェクト
区内のさまざまな場所で壁画(ミューラル)を制作し、日常の中で触れられる芸術をまちに広げます!

中野駅北口壁面(2021年度制作)

中野区立鷺宮小学校の体育館(2021年度制作)
【目次】
・中野ミューラルプロジェクト テーマ
・プロジェクト概要
・プロジェクト推進プラン 検討会
・ワークショップの実施
・2021年度のプロジェクト
中野ミューラルプロジェクト テーマ
〇メインテーマ
ミューラルが人と想いをつなぐ
あなたの日常とともに対話するアート
語れるアート、語り続けられるアート
だから、ずっと途中。だから、ずっと未完成。
〇サブテーマ
多様な人と人とがつながり、物語が生まれるまち
多様な価値観を尊重し合う風土がある中野のまち。都会的な出会いと、どこかほっとする空気が漂う、昔ながらの人付き合いが同居するこのまちでは、多様な人たちがつながり、日々、物語を紡いでいます。
人と人とがつながり生まれる、色彩豊かな物語を、壁に描きます。
人もまちも変化し続ける、未完成なまち
駅前の再開発が進み、大きく変わりつつある中野のまち。でも、再開発でこのまちが完成するわけではありません。まちに生きる人がいる限り、まちは呼吸を続け、歴史の積み重ねの先に新しいことが生まれ続けます。ある詩人は言いました。『永久の未完成これ完成である』と。(※)
変化し続ける中野の、未来への途上にある未完成な姿を、壁に描きます。
※宮沢賢治『農民芸術概論綱要』より
プロジェクト概要
中野区が基本構想で目指す「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」を実現するためには、遊び心あふれる文化芸術により、まち全体ににぎわいがあふれていることが重要です。このことから、区は、多くの人が地域への親しみを感じるモチーフを壁画(ミューラル)として描く「中野ミューラルプロジェクト」を立ち上げ、区内に日常かつ身近に感じる文化芸術を広げていくこととしました。
なお、本事業は、信金中央金庫(中央区八重洲1-3-7)による、地域創生の取組みへの寄附事業「SCBふるさと応援団」の募集に対し、「中野ミューラルプロジェクト」について応募したところ、寄附対象事業として1,000万円の寄附を受けられたことから、2022年度から2023年度の2カ年にかけて、本事業に係る費用を予算化して実施するものです。
プロジェクト推進プラン 検討会
プロジェクトの実施にあたり、全体的な方向性を定めるため、学識経験者等からなる「中野ミューラルプロジェクト プロジェクト推進プラン 検討会」を2回にわたり開催しました。いずれの回も実りのある議論が交わされ、プロジェクトについて委員からは、「地域の住民が関わって絵を創り上げていくことで、まちの息づかいが感じられるようになる」、「まち行く人の足を止め、絵を眺める時間を生み出すミューラルの存在が、まちに『余白』を生む」といった意見がありました。
検討会委員一覧
区分 |
氏名(敬称略) |
所属等(検討会開催時点) |
学識経験者 | 岩野 雄太郎 |
織田ファッション専門学校 ファッションビジネス専門課程 部長代理 |
笠尾 敦司 | 東京工芸大学芸術学部デザイン学科 教授 | |
小林 瑞恵 |
社会福祉法人愛成会 副理事長 アートディレクター |
|
酒井 栄太 |
株式会社ヒャクマンボルト 代表取締役 |
|
山内 佑輔 |
学校法人新渡戸文化学園 VIVISTOP NITOBEチーフクルー |
|
観光関係団体 |
安田 一也 |
一般社団法人中野区観光協会 理事 |
オブザーバー |
小淵 康博 |
西武信用金庫 地域協創部 推進役 |
第1回検討会
プロジェクトのテーマについてフリーディスカッションを行い、議論の中で出たキーワードを核に、前掲のテーマを決定しました。
- 日時:2022年7月15日(金曜日)午後1時30分から午後4時
- 場所:西武信用金庫 本店・本部8階ホール
第2回検討会
ミューラルを描く壁面を区内から公募し、応募された壁面のうち、どの壁面にミューラルを描いていくべきか、プロモーション効果などの観点から議論しました。
- 日時:2022年9月29日(木曜日)午前10時から午前12時
- 場所:区役所4階 庁議室
制作壁面の決定
検討の結果、以下4か所を制作壁面に選定しました。2023年度には制作壁面を追加で決定し、2023年度までに区内各所(5か所)にミューラルを制作します 。
壁面 | 住所 | 完成予定時期 |
中野駅東西連絡通路 | 中野4丁目 | 2022年度完成予定 |
カサ・デ・オリーバ 就労継続支援B型事業所・カフェ |
本町5-35-9本町5丁目ビル | 2022年度完成予定 |
MOCO POCO(帽子店) |
中野3-35-5 | 2023年度完成予定 |
鍋横区民活動センター | 本町5-47-13 |
2023年度完成予定 |

中野駅東西連絡通路

カサ・デ・オリーバ

MOCO POCO

ワークショップの実施
制作にあたっては、壁面周辺の地域にお住まいの方や子ども達などが各壁画のデザイン案の決定や、実際の制作に参画するワークショップを開催します。
鍋横区民活動センター/カサ・デ・オリーバ
第1回ワークショップ
・日時:2022年10月20日(木曜日)午前10時から午前12時
・場所:鍋横区民活動センター
・内容:鍋横地域のテーマディスカッション、壁画制作に向けたテーマワードの選定と深掘り
鍋横地域での壁画テーマワードを選定するため、町内会や区民活動センターの運営委員などの鍋横地域にゆかりのある人を集め、地域の歴史やイメージをディスカッションするワークショップを実施。地域のイメージでは、参加者から「町会同士のつながりが強く、様々なイベントを企画運営することに興味関心がある人が多い」「まちぐるみで活動する下町っぽさがある」「多様な人がつながり、笑顔、思いやりあふれる地区にしたい」などの意見がでました。その結果、「下町」「多様性」「笑顔・思いやり」の3つが鍋横地域のテーマワードになりました。
鍋横区民活動センターの壁面は、2023年以降に具体的な壁画イメージを決定するためのワークショップを実施する予定です。


中野駅東西連絡通路
・日時:2023年1月22日(土曜日)午後1時から午後3時
・場所:中野区役所9階 第11会議室
・内容:アーティストと一緒に壁画のデザインを考えよう
アーティストの原画案をもとに、デザインに関してのコメントや中野のまちの情報共有を、各グループで行いました。参加者からは「ファミリーや子どもたちがいる絵がいい」「他のまちとはちょっと違う、中野にしかないもの、『隙』がのこっているまちを表現してほしい」「時間帯や見る角度によって、色んな見方ができる絵ができると面白い」など、様々な意見が出ました。最後には、参加者それぞれが思い描く中野の未来を、画用紙にことばや絵などで自由に表現し、オリジナリティあふれたアイディアを描きました。


2021年度のプロジェクト
2021年度において、本事業に先行する形で、区内事業者の提案により、中野区立鷺宮小学校の体育館と中野駅北口壁面に、著名アーティストがミューラル(壁画)を制作しました(費用は事業者等の負担)。制作した2つのミューラルは、新たな地域資源として、「中野のイメージにぴったり」と評判に。中野区内で新たなミューラル制作を希望する声や寄付による事業展開の提案などが中野区に寄せられました。これらにより、2022年度から規模を拡大し、さらに区民や区内事業者の参画を得て、中野区内でのミューラル制作実現に至りました。
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