【まるっと中野】中野人インタビュー「劇団おひさま冒険団」綾羽陽子さん

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更新日:2025年6月27日

こんにちは。ナカノ観光レポーターの「ちいたん」です。ちびナカノさんも一緒です。
中野には、たくさんの小劇場があり、気軽にお芝居を楽しむことができます。今回紹介するのは、2013年から中野区を拠点に活動している「劇団おひさま冒険団」に所属する俳優、綾羽陽子(あやはようこ)さん。綾羽さんは、身のこなしがとてもきれい。俳優さんと知り、納得しました。ね?ちびナカノさん。

早速、お話を伺いました。

―「劇団おひさま冒険団」はどんな劇団ですか?
「演劇は心に余裕がないと楽しめないもの。だからこそ、まず地域の暮らしを豊かにする活動から始める──そんな劇団の在り方に共鳴し、私もここで芝居を続けようと決めました。おひさま冒険団は、表現だけでなく、暮らしに寄り添う“人のあたたかさ”が根っこにある劇団です。この劇団に出会って、私は“お芝居をする理由”を見つけられた気がしました」

劇団おひさま冒険団のTシャツ、かわいいですね。

―劇団に入団したきっかけを教えてください。
「小さい頃は歌手を夢見て、スカウトされ俳優として芸能の会社に所属していた時期もありました。そんな中、おひさま冒険団のワークショップに参加し、この劇団メンバーの“やさしさ”にふれました。そのとき、私が本当にやりたいのは表現そのものではなく、人の心に寄り添うことだと気づいたんです。
海外では、演劇がメンタルケアとして活用されていることもあるそうです。おひさま冒険団の演劇や、私の表現が、孤立や思い込みから心をほどくきっかけになれたら――それが、今の私の願いです」

綾羽さん


―地域では、どんな活動をされていますか?
「中野通りの桜に感謝を込めて肥料を施す“お礼肥え”という活動を、劇団で引き継いでいます。ほかにも、幼稚園で防災をお芝居で伝えたり、小学生たちに哲学堂でオセロ大会を開いたりと、地域の子どもたちと関わる機会を大切にしています。おかげさまで、子どもたちにも大人気なんですよ」

地域活動に従事する綾羽さん


―得意なことはなんですか?
「小1~中1までクラシックバレエを習っていたので、ダンスが得意です。3年前から日本舞踊も始めて、今年からは中野区内の介護施設などで踊らせていただいています。今後は、幼稚園などにも活動を広げていけたらと思っています」

バレエのポーズ


―脚本は「あてがき」と聞きましたが、どんな役が多いですか?
「活発な少女から博士まで、色んな役を演じています。劇団では脚本家の四泉芙燈さんが、役者が“今向き合うべき課題”と重なるように書いてくださるんです。演じることで、自分の中の壁と越えたり、成長を実感できたり――舞台がそのまま人生のレッスンになっている感覚があります」

舞台での綾羽さん


―演じるにあたって、大切にしていることはなんですか?
「演じるときに一番大切にしているのは、『観た人の明日が少しでも明るくなること』。劇団おひさま冒険団では、お芝居を通して“明日からがんばろう”と思ってもらえるような、心に灯をともす舞台づくりを心掛けています。どんな役でも、その想いはいつも大切にしています」

―お客さんはどんな方が多いですか?
「地域の方が多いですが、年齢層はやや高めで、知識や想像力が豊かな方に特に響く作品が多いと思います。脚本には『人間とは?」という問いや哲学的な要素が織り込まれ、歴史や時代背景も感じられる厚みがあります。一挙手一投足に意味が宿っていて、深く心に残るという声も多いんです」

―中野のどんなところが好きですか?
「『ちゃんと食べられてるの!?』なんて心配して声をかけてくださる方もいて、中野って本当にあたたかいまちだなと感じます。年齢に関係なく気さくに声をかけてくださる方もいて、どこか懐かしい下町のような雰囲気がとても好きです」

綾羽さん


―俳優を続ける原動力はなんですか?
「つらい気持ちを抱えた人の支えになりたい。舞台を観た誰かが、『これでいいんだ』と自分を認めてあげられるような、そんな気づきのきっかけを届けたい。それが、私が俳優を続ける原動力です。お芝居が、自分自身を客観的に見つめ、少しだけ前に進む勇気につながれば嬉しいですね」

―今後、どんな活動をしていきたいですか?
「せっかく役者という仕事を選んだからには、エンタメを通して、誰かの心にそっと寄り添える存在になりたい。中野での活動をもっと多くの人に知ってもらいながら、いつか大きなメディアでも届られる女優に――。観てくださる方の背中を、ほんの少しでも押せるような、そんな表現を続けていきたいです」

他劇団への客演もされる綾羽さんですが、「どこまでも『劇団おひさま冒険団』でやっていきたい」と語ってくれました。ちいたんは、綾羽さんの想いにふれて、胸があたたかくなりました。

皆さんも、日常を抜け出して、小劇場という異空間に足を運んではいかがでしょうか?ちびナカノさんも中野を元気づけてくれる「劇団おひさま冒険団」、観てみたいよね?

おどるちびナカノさん

あれ?ちびナカノさんもおどりたいみたい!

劇団おひさま冒険団

HP 新規ウインドウで開きます。https://ohisama-boukendan.com/(外部サイト)
公演情報
「おひさま de NIGHT ~ひかりの傘~」
2025年7月24日(木曜)19時30分から(1回限り)
作・演出 綾羽陽子
入場無料(1フード1ドリンク制)
会場 ハワイアンダイニングバーマハロア

「劇団おひさま冒険団1日限定公演(タイトル未定)」
2025年9月23日(火曜・祝日)
開演時間 13時から、16時から、19時から(全3ステージ)

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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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