学校、家庭、地域の協力でいじめ問題の解決を 中野区教育委員会からの提言

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更新日:2023年8月3日

 子どもたちの健やかな成長はみんなの願いであり、教育委員会としても安心して通え、楽しく学べる学校づくりに努めているところです。しかし、残念ながら、中野区の学校でいじめ等の問題が生じていることも事実です。いじめは、その対象となった子どもに深刻な苦痛を与え、時には不登校や自殺などに追い込むこともあるなど、決して許されない行為であり、これを防止・解決することは大きな課題です。
 このため、中野区教育委員会では「いじめ総合対策」をまとめ、これに沿った取り組みを進めていくこととしました。しかしながら、学校や行政だけで取り組めることには限りがあります。そこで、区民の皆さまにもお呼びかけして、学校、行政、家庭、地域がそれぞれ協力し、中野区の学校ではいじめが起こらない、たとえ起こっても早期に解決する、そんな環境をつくっていきたいと思います。皆さまのご協力をお願いします。

学校・行政の取り組み(いじめ総合対策)
(早期に発見するために)
○区立学校のすべての児童・生徒及び保護者を対象に毎年度アンケート調査を実施し、子どもたちが抱える問題の早期発見を図ります。
○ふれあい月間等を利用し、すべての児童・生徒の個別面談を実施し、児童・生徒が抱える問題の発見に努めます。
○児童・生徒の状況について、より一層教職員間の情報共有を図ります。
○ボランティア等の協力を得て、児童・生徒の見守りを行います。
(迅速に対応するために)
○いじめ対応マニュアルを作成し、どの学校でも適切な対応をとれるよう努めます。
○教育委員会の危機管理体制を再整備し、事故・事件発生時の迅速で適切な対応を図ります。
○問題発生時に、学校の経営安定化や児童・生徒のケア等に当たるため、必要に応じ教育管理職経験者、臨床心理士などの専門家を学校に派遣します。
(予防するために)
○各学校では、教材を工夫しながら、生命や人権について深く考える人権教育を充実します。
○各学校では、いじめ等に関する校内研修を実施し、教職員の対応力を向上します。
○児童・生徒の情操を高めるため、読書活動を奨励し、優秀な読書感想文などについて区が表彰します。

保護者・家族の皆さんへのお願い
○子どもの様子がおかしいと感じたり、問題が生じたときは、早めに学校や教育委員会に相談してください。
○子どもたちと一緒に過ごす時間を増やし、子どもの悩みを聞くなど十分な会話に努めてください。
○子どもたちに他人を思いやる優しい心や、社会生活のルールやマナーを守ることの大切さを教えてください。
○人とのつながり、生命や自然の大切さを家族でともに考える機会を持つようにしてください。
○「早寝、早起き、朝ごはん」など正しい生活習慣を身につけさせるとともに、体を使って外で遊ぶ機会を増やしてください。

地域の皆さんへのお願い
○子どもたちが、地域の様々な人々にふれあうことのできる機会を増やしてください。
○他人の子でも悪いことをした場合は注意してあげてください。
○登下校の子どもたちの見守りや、学習支援、環境整備など、学校運営に地域の皆さんのご協力をお願いします。

お問い合わせ

このページは教育委員会事務局 子ども・教育政策課(教)が担当しています。

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