意見交換会に寄せられたご意見と回答 (平成16(2004)年11月17日まで)

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更新日:2023年8月3日

平成16(2004)年11月17日までに開催した「中野区立小中学校再編計画(案)」に関する意見交換会に寄せられた主な意見、質問とそれに対する回答は下記のとおりです。

1.再編計画案全体に関するもの

区民等の意見・質問教育委員会の回答
再編そのものについてはやむを得ないと考える。(意見) 
再編は基本的に進めたほうが良いという考え方を持っている。早くやって欲しいと考えている。(意見) 
友だちが少ないのが問題となっており、子どもたちのためにもやってもらいたい。勉強や部活を充実させるためにも再編は必要だ。(意見) 
クラス数が減ると先生が減り、子どもを見る眼が減って、学力にも影響してくる。学校生活は、集団の中で学ぶことが最大の効果であり、家庭ではどうしてもできないことだ。(意見) 
中野区の合計特殊出生率は0.77であり、この問題にしっかり取り組めば児童生徒数は増加するはずである。それがない限り再編計画は認められない。区では次世代育成支援行動計画を策定中であり、また、子ども家庭部という組織を新設して、子育て支援に取り組んでいる。
財政の裏づけが取れずに延期や中止になることはありうるのか。お金がないのでできないということはないが、実施年度が前後にずれることは考えられる。
選択制も延期されている。この再編案自体が消滅することはないのか。確かに案であるが、教育委員会でも真剣に議論を重ねてきた。決して中途半端なものを示してはいない。
子どもが入ってこないことが考えられる。計画を早めることはできないか。統合年次は多少ずれることは考えられるが、基本的にはこの案を最大限尊重したものが計画になると考えている。
統合後の跡地はどのようになるのか。跡地については、今後示す10か年計画の中でその活用について明らかにしていきたい。
教育環境が最大の目的ではなく、都や国の方針、中野区の財政破綻からの行政の合理化であることを隠すような表現はどうか。(意見) 
途中経過でのコミュニケーションが不足している。途中経過をオープンな形にしてもらいたい。どの段階から学校名をオープンにするかは問題になった。オープンにしたいが、校名が決まらない段階で色々議論することは影響が大きいというとことで、案が固まるまでは非公開としてきた。
学校が近いのだから、統廃合せずに、先生が学校を回るというのはどうか。ご提案として承る。
統合後の学校への目配せもお願いする。(意見) 
数年前に審議会があったと思うが、その内容は今回の案に反映しているのか。中野区立学校適正規模適正配置審議会答申を土台として、教育委員会で審議を重ねた結果が今回の案である。答申では、小学校は6学級まではやむを得ないとし、20人を下回る学年が2クラスにならなければ仕方がないとした。この点については、今回の案とは異なっている。
小規模校は悪く、マイナスであるという考えは、教育学的には誤りである。小規模校がすべて悪いとは言っていないが、よりよい教育条件を整備していくのが教育委員会の仕事であり、一定の規模は必要だと考えている。
1校あたりの子どもの数が増えれば、1人あたりの校庭面積が減るとうマイナス面もある。1人あたりの面積は小さくなるが、教育は内容が問題であると考えている。


2.中野区の目指す学校像に関するもの


「教育の中野」の復活だという気概を見せてもらいたい。
新しい中野の教育をつくるといった思いで計画を出した。現在教育ビジョンも策定しており、これについても説明していきたい。
単に学校が減るだけということでなく、夢があって欲しい。財政問題で再編は考えていない。しかし再編が進めば1校あたりにつぎ込めるのも事実である。すべてがのめる内容ではないと分かっているが、これを乗り切らないと子どもたちのためにならない。
子どもたちが希望を持てそうな、心情的に訴えていくような説明をお願いしたい。(要望) 
学校がなくなれば、地域コミュニティの核がなくなる。地域としての機能という観点で議論して欲しい。(要望) 
再編の必要性をもっと丁寧に説明すべき。(要望) 
少人数指導の充実のためには、教員の配置が必要だ。教育委員会では、TTや少人数指導について取組んでいるところであるが、各学年1学級しかないなど規模が小さいと、習熟度別授業を行う場合でも、区分けが難しくなる。その点、各学年2学級が確保できれば、とてもやりやすくなると考えている。また、統合新校を設置する際には、色々な授業を支援する人材を配置することを考えている。
校舎を建て替えるところは、中野区のモデルとなるような素晴らしい学校にして欲しい。何十年かぶりのチャンスなので、多機能スペースやデザイン、環境への配慮等を考えた校舎にしたい。

 

3.区立小中学校再編計画の概要に関するもの

(1)再編に関する考え方に関するもの

ア 1学級の規模に関するもの

40人学級についてどう考えているか。東京都では40人学級という考え方を変えていない。教職員の配置は東京都が行うことでもあり、区としてはそれを基準として考えている。
30人学級にはできないか。いろいろ議論があることは承知しているが、東京都は40人学級を堅持すると言っており、中野区が少人数学級を実施するのは困難な状況である。実現可能であり、実効性を担保できるものとして40人学級を基本にしている。

イ 通学区域の変更に関するもの
通学区域の変更がある場合、在校生は転校することになるか。原則として転校となるが、友人関係ができていることを理由として指定校変更し、引き続き在籍することは可能である。

ウ 望ましい規模に関するもの
望ましい規模として小学校18学級としているが、納得がいかない。小規模校の良さもある。小規模校の教育内容が良くないとは言っていない。ただ、全体的に不利なのは間違いない。なぜ18学級なのか、ということについては、審議会の中でも色々な検討をしてもらってきた経過を踏まえて考えた。

エ 通学区域の調整に関するもの
幹線道路や鉄道の横断など検討したようだが、実際には場所によって大きな差がある。どうしてこのような差が生じたのか。なるべく鉄道・幹線道路を横断しない方向で検討したが、横断する学区域も存在する。
小中学校の通学区域の整合性については、全体の地図があるとわかりやすいので作成して欲しい。図面は用意する。
通学区域が実際の地域の事情と合致するのか心配だ。変えることはありうるのか。十分調べきれなかったところもあり、今後考えていく。大きな変更については、全体を見て検討していく。
このご時世で通学時間が長くなることについてどう考えているのか。防犯上小中学校に速やかに情報が流れるシステムは考えられないか。事件が発生した場合に保護者にメールで通報するシステムを区として検討している。導入に向けて検討をおこなっているので、もうしばらくお待ちいただきたい。
小学校と中学校の通学区域の整合を図って欲しい。(意見) 

オ 統合の方法について
中学校は14校すべてを廃止し、再編が終わったときにはすべての学校の名前が変わるということでないと説明が難しい。残った学校の校名変更については、検討していきたい。
中学校は3学年とも統合なのか。受験期でもあり、3年生だけ元の学校に残るということはできるか。3年生だけが元の学校に残るということは、議論したことがない。例があるのか、どうなのか、研究したことがないので、調べてみたい。
統合する学校は新しい名称にするとあるが、統合の対象とならない学校の名称はどうするのか。残った学校の校名変更等については決めていない。特に中学校のナンバースクールについてはそのままでいいのか、議論していく。
統合に際して必ず校名を変えるというのはどうか。昔の名前を残すべきだ校名は両校関係者、地域の方々を含め、皆さんで色々意見を出し合う中で決めていただくのが一番いい。教育委員会で校名を押し付けることはない。
3校を統合して2校にする場合は、既存の学区域を残し1校だけが分割されることのないように、現在の学区域にこだわらずゼロベースで見直すべきだ。一つの提案として受け止めたい。
統合ではなく、分校として残すという考えをなぜ取らなかったのか。分校という発想は、小規模校の存置につながるので考えていない。

カ 統合新校の位置について
敷地面積と子どもの数で再編するという切り口だけでなく、学校の特色や子どもの安全や健康を守るという切り口、子どもに関する事件の発生状況という切り口もあるのではないか。安全と環境については、特に配置を考えなければならないほどの、特段の危険地域があるとは考えていない。事件についても、教育活動に支障があるとは考えていない。

(2)計画期間に関するもの

現在の在校生をすべて卒業させてから再編する、という計画変更はできないか。一切変えないということではない。学区域や年次は柔軟に考えるが、例えば5、6年だけしかいない学校は適当ではないという議論をしてきた。
統合までの期間が長い場合、モチベーションを維持できるか。再編される学校でも、その学校で良い教育ができるよう、コーディネータの配置や統合される学校間での先生や生徒の交流、また再編の際にはそれぞれの学校から先生の配置をするということもやっていきたい。校舎を使わなくなる学校の生徒が不利になることがないように取り組みをしていきたい。
中学校は5年以内に再編を終わらせて欲しい。(意見) 

(3)再編に伴う諸課題の取り扱いに関するもの

ア 円滑な再編のための支援に関するもの

学校の交流活動はいつから始めるのか。両校の話し合いで決めていただく。
この計画案が出ただけで子どもたちへの影響はある。短期的に子どもたちに何をしてくれるか。学校への支援として、心の教室相談員や学習指導補助員の配置を行っているが、今後、小規模校支援について人的配置を考えていく。
在校生のケアが一番大事だ。保護者が納得できる案を示して欲しい。再編までの間に、どういう形でサポートするか、具体的な検討をもう少し進めたい。教育委員だけでなく、事務局でも学校の意見を聞きながら検討したい。
コーディネータとはどういう人か。教員の資格のある者などを想定しているが、今後役割を明らかにしていきたい。
統合の際の教職員の配置はどうなるのか。どちらかの学校の先生だけが残るとか、逆に先生がみんなかわってしまう、というようなことは考えていない。統合がスムーズにいくような人員配置を考えていきたい。

イ 通学区域の弾力的運用に関する考え方に関するもの
指定校変更は認めず、統合までの期間、子どもの数を確保して欲しい。弾力的運用に関する意見については、教育委員会に伝え、計画を決定する上での議論の素材としていく。
今後新入生が極端に少なくなる可能性もあるが、対策はあるか。例として、コーディネータの配置、学校間の交流活動を進めることがある。これ以外については、どのようなサポートができるか、検討していく。
学校選択制を導入し、その後の動向を見てから再編しても良いのでは。東京都に少人数の学級編制を認めなくしようという考えがあり、それを見極めた上で選択制を実施したい。住民の理解ももう少しだと思う。
受験など大事な時期に学校を変わることは負担になる。はじめから3年間通える学校に行きたいという希望も考慮して欲しい。在学中に再編の時期を迎える子どもたちが必ず発生する。子どもたちに不利にならないように考えていく。
過渡期の学年については、指定校変更を弾力的に考えてもらいたい。案を取ったときに弾力的に運用することで教育委員の意見は一致している。ただし、どのようにするかは検討中だ。
指定校変更を認めても定員を超えた場合はどうするのか。指定校変更は個々の事情によるものなので、定員オーバーになったら、個々の状態で相談することもある。
学校に入学しても下級生が入学して来ないとき、転校を勧められることはあるのか。子どもたちが少なくなることは教育委員会も望んでいない。新しくできるまでは、各校ともきちんと維持したい。

ウ 再編にあたっての手順に関するもの
(仮称)学校統合委員会の構成メンバー、その選び方、協議事項は。メンバーについて、教育委員会としてこうでなければならないと指示することは考えていない。基本的には両校の保護者、教職員、地域の方々がメンバーになると思うので、そこで議論を重ねて欲しい。
(仮称)学校統合委員会の人選を学校任せにされても困る。地域の中の声の大きい人に引っ張られても困るので、コーディネートするような人も必要だ。(意見) 
統合される学校のOBへの対応は考えているのか。OBに対する配慮については、今までの歴史が受け継がれるよう考えていきたい。

 

4.前期計画の具体的内容に関するもの

(1) 仲町小学校、桃丘小学校、桃園第三小学校の統合に関するもの

この地域では、案によると、来年の新入生は4年生になるところで小学校が統合し、中学2年生になるところでも中学校の統合がある。精神的な安定の面で不安がある。第九中と中央中はまちづくり全体の計画の中に位置付ける日程から変えるのは難しい。議論のあったところだ。ご意見として承りたい。配慮は必要だろう。
桃園第三小を建て替える必要がないなら、何故統合が平成20年までかかるのか。他区でも準備に1~2年かけているので、2年くらい検討期間を設け、新校の青写真を描いてもらいたい。校舎の整備についての期間も必要になる。
仲町小の通学区域の東端から桃園第三小まで通うのは大変だ。もみじ山通りから東は谷戸小にできないか。一つの案として議論したが、谷戸小にそれだけの施設的余裕があるかが問題で、難しいのではないかという判断があった。
今度の1年生が仲町小に入って来るかが心配だ。その辺の対策は。指定校変更は、弾力的運用をするとしている。この点については、区民や保護者からの意見を教育委員会での議論に反映させていきたい。入学者が減ることについては、統合に向けてのコーディネータの配置や学校同士の交流を事前に推進していきたい。
桃丘小には来年の新入生は入って来ないのではないか。ならば早く統合すべき。各学校とも各学年があって、学区の子どもが通って、学校全体としての教育ができるように支えていきたい。基本的には各校が成り立つよう支援していきたい。
中央中と桃丘小で小中一貫校を行う考えがあったが、どうなったか。小中一貫校については、具体的にどこで、というところまでの考えは持っていない。専門家を交えつつ、しっかり検討したい。
統合前に仲町小や桃丘小の子どもが減って、桃園第三小の子どもがすごく増えた場合、きちんと対応できるのか。教育委員会としては、統合までの間、統合対象校の教育の質が落ちることのないようサポートしていく。これからの教育委員会の議論の中で、さらに具体策など考えていきたい。
新しい学校の名称として「桃園第三」となることはありうるか。(仮称)学校統合委員会で検討していただく。一旦廃止した名称を否定するものではないが、他の再編においても名称が一番の議論の対象であると聞いている。十分に話し合い、合意を見いだして欲しい。
本町6丁目から桃園第三小に行く場合、青梅街道の横断は交番のところであるので安心できる。中野本郷小に行く場合、妙法寺通りを通るが、歩道もなくかえって危険である。今回基準とした幹線道路の横断があり、それを判断材料とした。ご意見は教育委員会に報告し、検討素材とする。
本町6丁目の桃園第三小の区域は、町会も一緒であり、防災の面でも一緒に訓練ができる。子ども会活動もある。通学区域は変わるが、防災拠点に変更はない。ご意見は教育委員会に報告し、検討素材とする。

(2) 東中野小学校、中野昭和小学校の統合に関するもの

日本閣に500世帯の住宅ができ、東中野小の児童数がかなり増えると思うが。世帯向けは257戸と聞いており、これまでの数値から、平成19年度には各学年2名程度増えると予測している。
通学路が山手通りを横断することになる。安全確保はどう考えるか。安全確保を学校だけでやっていくのは難しい。学校と地域が連携していくことが大切であり、必要である。
山手通りの横断に関して歩道橋を設置するという検討はしているか。歩道橋については、意見を持ち帰る。
一番遠いところで1.4キロメートルというが、歩いたことはあるのか。実際に歩いた。小学校低学年だと、遠い印象を持ったが、道はわかりやすい。
東中野5丁目の一部は、中野昭和小よりも塔山小の方が近くて安全だ。また、桃園第二小の方が近い地域もある。東中野4丁目、東中野5丁目については、地域のまとまりからも、一体の学区域として設定するのが合理的だと思う。
東中野小の近辺からは新宿区立落合第二小が近い。こちらを希望する人が増えると思うが、中野の子どもの教育を他区にまかせて良いのか。区域外就学については、どこの区も基準を設けて認めている。中野区に住んでいる子どもは、中野区の学校で良い教育が受けられるように、教育委員会としては取り組んでいきたい。
この地域は新宿区と隣接している。新宿区と連携して、中野区と新宿区のどちらの学校に行っても構わないという制度はつくれないか。区域外就学という制度はあるが、一歩進んで新宿区と協定を結ぶといったことまでは、現在考えていない。
三中と東中野小を小中一貫校にする考えはないか。小中一貫校をどこに設置するかといった具体的な議論はしていないが、東中野小と三中では敷地的に少し厳しいかと思う。
東中野小とひがしなかの幼稚園の合併等は考えられないか。幼小一貫校の設置については考えていない。ただ、幼小連携など幼児教育から義務教育への円滑な接続については大切な課題であると認識しており、今後検討を進めていきたい。
東中野小は昭和7年にできた古い学校である。新制小学校の記述しかないが、書き方に気をつけて欲しい。旧東中野小学校の記述は入れていきたい。

(3) 沼袋小学校、丸山小学校、野方小学校の統合に関するもの


7年後に統合することを何故今出すのか。この6年間集団の活力が低下する。6年間過ごす子どもを犠牲にして7年後にいい学校をつくるというのか。
改築にあわせてスケジュールを組んだ。また、地元で第六中の統合もあり、できれば中学を先行したいと考えている。
地域的には野方小が真ん中だが、沼袋小の方が野方小より校庭が広いのではないか。沼袋小の方が広いが、改築期が先になる。また校舎が小さいので、校舎を広げる必要があり、校庭に伸ばさざるを得ない。
学校の将来像が色々書いてあって、小規模では困難とあるが、現在の沼袋小ではそれができている。ならば残る可能性はあるのではないか。教育の中には、規模によらなくてもできる部分と、一定の規模がベースにないと難しい部分とがある。一定の規模を前提とした教育をしっかりやっていきたい。再編は、どの学校でも共通した部分の基盤整備をしようとするものだ。
沼袋小の通学区域を広げるなど、残す方向で検討できないか。どこかの学校の通学区域を増やせば、どこかが減り、周囲の学校に影響が出る。ベストだとは考えていないが、皆さんにご意見をいただく素材としてはベターなものと考えている。
丸山小について平成23年の統合を待たずに子どもの数が増えれば、学校がパンク状態になるのではないか。丸山小が今も十分なスペースを持っているわけではないので、過密になることは承知しており、統合に際して増築を行いたい。私どもとしては、統合までの間は通学区域の学校に通学して欲しい。いつどんなタイミングで増築するかについてははっきり申し上げられないが、しっかりした教育環境を整えることは不可欠である。
北原小の通学区域の環七通り以東については、再編を期に丸山小の通学区域とすべきだ。ご意見として承る。
同一町内で啓明小と野方小に分かれる野方二丁目については、通学区域の変更は考えられないか。学区域は、複雑な道の区分になっている。その妥当性は分からない。環七通りで切ると、啓明小の規模が小さくなる。規模を変えない範囲でとなると、もう少し具体的なご提案をいただきたい。
野方小は改築が難しいのでは。前の資料では改築不可能のCランクだった。平成15年1月のPT報告でランク付けをしているが、その後もう少し踏み込んだ形でシミュレーションをして、それをベースに考えた。
狭い野方小に新設校を作るとなると、のびのびとした校庭が確保できるのか。野方小の校地を広げる考えは。野方小は間もなく改築期を迎え、中高層住居専用地域であり、ある程度の作り方ができるのではないか。その中でできるだけ広く校庭が取れるようにしていきたい。

 

(4) 第一中学校、中野富士見中学校の統合に関するもの


統合した場合、一中にプレハブを建てる必要はないのか。
統合した場合でも、校舎の増築は必要ないと考えている。
統合新校は位置的には中野富士見中の方が良いのではないか。位置的には中野富士見中の方が良いが、改築を行った場合にどの程度の校庭を確保できるか検討したとき、2,000平方メートル以上の差が出た。
改築期が中野富士見中の方が早く来るのだから、そのときに統合して改築すればいいのではないか。改築を行う際に、多目的ルームなど現在の学校に求められる施設等を入れ込んでいくことを考えると、一中の位置の方が、より良い教育環境が確保できると考えた。
統合新校が一中だと、通学距離が道のりでは2.5キロメートル以上になるのではないか。交通安全や防犯上どうか。現行の通学距離で一番長いところが直線1.5キロメートルなので、それを一つの基準とした。通学距離が長くなるのは子どもたちの負担になるが、再編で学校数が減るのである程度やむを得ない部分だと思う。
一番遠いところで1.6キロメートルというが、歩いたことはあるのか。実踏は大事だと思うので、検討したい。
目の前に二中がある人もいる。私立、二中、他区に流れる子どももかなりいると考えられ、想定している人数が計画通りに集まらなくなるのではないか。比較する際、全体のバランスについても議論をした。二中と中野富士見中の組み合わせも考えたが、最終的に区全体を見て、この組み合わせとした。
一中の地域生涯学習館はどうなるのか。現在想定している学級数だと、使用時間などについて一部お願いすることもあるかもしれないが、教育委員会としては残す方向である。

(5) 第六中学校、第十一中学校の統合に関するもの

新井や大和に近い区域の生徒は通学距離が長くならないか。できるだけ距離が遠くならないように検討した結果である。最も遠くて1.5キロメートルになった。
西武線を挟んだ通学区域になるがどうしてか。線路のことは確かに重要だが、北中野中や第五中でも西武線を跨いだ通学区域があり、やむを得ないと判断した。
線路を挟んだ通学区域には無理がある。六中は中央中との統合ができないか。中央中は第九中と統合して警察大学校跡地周辺に新校を設置する予定である。
六中の南の方では、中央中に入れようとする人が多い。このままでは十一中は見込みどおりの規模にはならないのではないか。ご意見として受け止める。
西武線が立体化されるなら、その後に再編してもいいのではないか。西武線については、いつかは確定していない。一方学校については、一定規模より小さいと教育上不利な面があり、また一定の教員、スタッフの数を確保したいことから、先送りするのはどうかと思う。西武線の件については意見として承る。
陸橋を設けるなど踏切解消を考えているか。現実的には難しい。現に沼袋小の子どもたちはそこを通っており、小学校は解消されるが、中学生が渡ることになる。判断力の面、体力の面で中学生が勝っていると考える。

(6) 第九中学校、中央中学校の統合に関するもの

この新校には情緒障害の障害学級が設置される。ノーマライゼーションの考えを早く浸透させるためにも、中央中保護者への早めの啓発が必要だ。今後どの学校でも障害児教育をしなければならなくなる。具体的な計画を立てたら、保護者へも話をしていきたい。
九中は温水プールがあり一般開放している。これはどうなるか。 10か年計画案と同時に再編計画案をお示しする予定だったが、10か年計画がお示しできていない。教育委員会としては、有効に使えるよう意見交換をしていきたい。
中央三丁目は第十中の方が近いが、中学に進学するときに別れることになる。この辺の配慮は。検討素材として議論していきたい。
谷戸小は3つの中学に分かれる。その点も総合的に考えて欲しい。小中の通学区域の整合を図ったが、距離などの問題を検討した結果、今の案になっているものである。学区域については、再度検討していきたいと考えている。


5.その他

(1) 意見交換会に関するもの

意見交換会に教育委員が出席していないことは不満だ。皆さんのご意見等は教育委員にしっかりと伝えたいと考えている。
意見交換会は、平日の夜ばかりで土日がない。土日しか参加できない人もおり、そういった配慮をしてほしい。今は発表直後であり、今後も様々な機会を捉えて意見交換を行い、様々な人が参加できるようにしたい。
中学校の意見交換会は小学生の保護者に、小学校の意見交換会は幼稚園や保育園の保護者に声を掛けるべきである。小学校の意見交換会については幼稚園、保育園に周知をお願いしたが、中学校については小学校へのお願いはしていない。持ち帰って検討する。
今度小学校にあがる子を持つ親に対してどう説明していくのか。幼稚園や保育園にも案内を出しているが、来られない人もいるだろう。学校以外に区役所や地域センターでもやるし、要望があれば説明に伺う体制をつくりたい。
意見交換会が急に開かれたが、来られない人もいる。2回目、3回目はあるか。発表して以降、順次各学校を回っている。12月までに名前の挙がった28校を一通り回りたい。その間にも個々に話し合いを持って欲しいということがあれば、日程の許す限り対応していく。
意見交換会の議事録を、来なかった人にも公表してもらいたい。どのような形で意見交換会の内容をフィードバックするかは、検討させて欲しい。

(2) その他

学校2校が1校に統合されると、予算も半分になるのか。教育委員会としては、お金のことよりも、いかにきちんとした教育を行っていくか、という事を考えている。学校運営費については、財政難の中で、増やしたいと思っているが思うようにいかない面もある。学校の改修や障害児対応などにはきちんと対応したいと考えており、再編がその手立てになればと考えている。
計画決定の際に、校舎の見取り図等学校施設の詳細も発表されるのか。計画決定の際、どの程度まで内容を出せるのか、今後の検討課題とさせていただきたい。
小学校の再編によって学童クラブはどうなるのか。区長部局では、学童クラブを学校の中に入れる検討をしている。遊び場機能も学校の中に、と言っている。教育委員会でも議論している。
学校の統合により、避難所が減ることになるが、どのように考えているのか。区全体として、防災の機能を低下させてはならないと考えている。跡地の活用方法によっては、統合の場所がそのまま避難所になる可能性もある。
連合行事を維持していく考えはあるか。維持していく。より広い交流も進めていく考えだ。

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このページは教育委員会事務局 子ども・教育政策課(教)が担当しています。

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