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最終更新日 2017年10月11日
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かけがえのない命を守る~自殺を防ぐために私たちができること~

自殺の現状

全国、東京都、中野区の自殺の男女別年齢調整死亡率 
人口動態統計中野区健康福祉部事業概要を元に年齢調整死亡率算出マクロプログラム を用いて算出)

 平成28年の1年間に、全国でおよそ2万1千人を超える方が自ら命を絶たれました。中野区でも、63人の方が自ら命を絶たれました(自殺日・発見地集計)。国の自殺対策に関する意識調査で、「周りにに自殺した人がいる」と回答した方がおよそ5人に2人。 全国・中野区ともに、自殺者はおよそ5,000人に1人の割合(交通事故死のおよそ10倍)で、非常事態は続いています。

全国、東京都、中野区の自殺者の年齢構成 

全国的には、自殺者は若者より高齢者の方が多いですが、中野区は、女性は年代に差はなく、男性は高齢者の方が少ない状況です。

全国、中野区の性別・年齢階級別の自殺死亡率(人口10万対)

東京都全体では自殺死亡率は70代男性が最も高いですが、中野区は男性では10代後半と40代後半、女性では20代前半、30代前半、50代後半の自殺死亡率が高い状況です。

中野区年代別死因(平成28年)

東京都全体と同様に、自殺は、10代、20代、30代の死因の第1位となっています。
国は、平成27年18.5の自殺死亡率(人口10万対)を、平成38年までに、13.0(先進諸国の現在の水準)以下に減少させることを目標にしています。

自殺対策の基本理念~誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して~

 およそ3人に1人は「生死は最終的に本人の判断に任せるべきである」と思っています。しかし、自殺の多くは「個人の自由な意思や選択の結果」ではなく、「本人がそう判断するしかないよう追い込まれている」のです。
 自殺の背景には、その人の心理的な問題(性格や死生観など)だけでなく、生活上のさまざまな問題(経済・生活問題(倒産、失業、多重債務など)、健康問題(こころやからだの病気の悩みなど)、人間関係の問題、家庭・職場・学校・地域の問題など)が複雑に関係しています。およそ5人に3人が思っているように、自殺は、その多くが防ぐことのできる社会的な問題といえます。
 「責任を取って自殺することは仕方がない」、「自殺は予測不可能」、「自殺する人は覚悟が固まっている」などは偏見です。
 上記のような「生きることの阻害要因」を減らして、「生きることの促進要因(自己肯定感・信頼できる人間関係・危機回避能力など)」を増やしていくことで、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指しましょう。

「気づく・つなぐ・支えあう」ためにできること

 自殺を考えている方は、自殺のサインを出していると言われています。しかし、自殺のサインは、自殺後に周りの人が懸命に過去を思い返して見つけ出したもので、発せられた時点では多くの人が深刻に受け止めていません。
 およそ5人に3人が思っているように、自殺する人は、直前まで実行するかやめるか気持ちが揺れ動いています。生活と精神状態が悪循環し続け、悪いストレスがいくつも重なると、人は自殺の危険の高い精神状態に、突然なることがあります。ただ、この自殺の危険の高い精神状態は、ちょっとしたきっかけで突然ほぐれることもあります。
 「いつもと違う、何か変だな」と気づいたら、勇気を出して「さりげなく声を掛ける」ことが、自殺予防の第一歩です。

いのち支えるロゴマーク

自殺のサイン

  1. うつ症状(気分が沈む、自分を責める、仕事・勉強の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く)
  2. 体の不調が長引く
  3. 飲酒量が増える
  4. 安全や健康が保てない
  5. 仕事・勉強の負担が急に増える、大きな失敗をする
  6. 職場・学校・家庭・地域で助けが得られない
  7. 本人にとって価値のあるもの(職、地位、家族、財産など)を失う
  8. 重症の体の病気にかかる
  9. 自殺を口にする
  10. 自傷行為や自殺未遂をする

最近、疲れすぎていませんか

 およそ4人に1人は、 過去に「本気で自殺したいと思ったことがある」そうです
 ストレスには、やる気を起こさせるような良いストレスと、うつなどの心の不調を引き起こすような悪いストレスがあります。しかし、同じ目標や運動が、ある人には良いストレスとなり、別の人には悪いストレスとなることがあるように、良いストレスと悪いストレスは簡単に区別できません。そこで、1人ひとりが心の健康チェックをして、心の不調に早く気づき、ストレスのコントロールや、食事の工夫、早期治療をすることは、命を守るために大切です。ただし、うつ病などの治療薬も、麻薬・覚せい剤などの危険ドラッグと同様に依存性や禁断症状があり、症状に応じた適正な使用をしないと、かえって自殺を助長することがあるといわれています(麻薬及び向精神薬取締法)。

 悩みを抱えたときやストレスを感じたとき、およそ2人に1人は、誰かに相談したり助けを求めたりすることにためらいを感じています。自分の弱さを他人に見せること、他人に迷惑をかけることは、恥ずかしいかもしれません。しかし、「悩みを相談することを恥ずかしいと思う」人ほど、「自殺はやむをえない」と思いがちです。誰かに話をすることで悩みのつらさが軽くなるのは、昔からの生活の知恵です。あなたが今まで生きてくる支えになっている人に、是非話をしてください。もし、そのような人がいないときには、こころといのちの相談窓口の悩み別の相談先に、話をしてみてください。
 図書館で関連する本を読んでみることでも、ご自身で悩みを解決する糸口を見つけられるかもしれません(中野区立図書館 利用案内)。

「死にたい」と打ち明けられたら

 話をよく聞き、一緒に考えてくれる人の存在は大変重要です。多くの方が「悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人であるゲートキーパー(=命の門番)」となることが、大切な命を救うことにつながります(東京こころといのちのゲートキーパー手帳)。
 もしあなたが相談された時は、以下のことを思い出してください。

苦しい気持ちに耳を傾けましょう

 あなたは、子どもの頃迷子になったことはありませんか。初めて就職したとき、一人暮らしを始めたとき、未体験のことを体験したとき、どんな気持ちでしたか。彼・彼女は、恥ずかしさや怖さを乗り越えて、あなたに相談しています。一方的に常識や理想論で説得したり、安易に解決策を示したり、無理に話題を変えたり、場を外したりせず、あなた自身が落ち着きましょう。
 彼・彼女は、あなたとは違う価値観をもっています。あなたの価値観を話す前に、彼・彼女の悩んでいる苦しい「気持ち」に寄り添って、相槌を打ちながら、話を十分に聞いてください。

言葉にして、心配していることを伝えましょう

「あなたのことが心配です」「よくこれまで耐えてきましたね」などと、共感と思いやりの気持ちを伝えましょう。

励ますのではなく、一緒に考えましょう

 「がんばって」「大丈夫ですよ」などの励ましは、気力や体力も尽きている人には、つらいことです。「一人じゃありません。一緒に考えましょう」などと一人で抱え込まなくてもよいことを伝えましょう。
 少し話を聞いただけで、彼・彼女の本当の悩みがわかるわけはありません。勝手にわかった気にならないで、わからないことは素直に訊いて、わかろうとしていることを伝えましょう。

専門家へ相談してみましょう

 一緒に考えても、人はなかなかこちらの思惑通りには動いてくれません。たとえあなたが保護者だとしても、あなただけで自殺を考えている方を支える必要はありません。また、本人に代わってすべてを解決してしまうことは、本人のためにならないだけでなく、あなたが共依存になってしまうこともあります。あなただけで支えきれなくなったら、あなた一人で不安や心配を抱え込まないで こころといのちの相談窓口 を利用してください。

バーコードに対応した携帯でこの二次元コードを読み取ると、中野区携帯版ホームページ「自殺予防」のサイトへ入れます

このページについてのお問い合わせ先

健康福祉部 保健予防分野 自殺対策担当

中野区保健所2階5番窓口

電話番号 03-3382-6500
ファクス番号 03-3382-7765
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受付時間 午前8時半~午後5時

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