急増する美容医療サービストラブル!(消費者相談の現場から 2016年11月号)
「少しでも理想の容姿に近づきたい」「いつまでも若さを保ちたい」そう考えて、勇気を出して受けたはずの美容医療の施術で、思いもよらないトラブルに苦しめられるケースが急増しており、当センターでも数多くのご相談をお受けしています。
また、近年、60歳以上の高齢者に関する高額請求トラブルが急増し、「しわ取り注射だけで1,300万円もの請求を受けた」という事例も報告されています。
美容医療サービスの種類と主な身体的トラブル(全国の相談事例)
分野 |
主な内容 |
主な身体的トラブル |
外科分野 |
二重、降鼻、骨切り、豊胸、 脂肪吸引、リフトアップなど |
・二重瞼の手術後、ひきつり等の神経障害や角膜傷害発生 ・豊胸手術後、化膿や神経障害発生 ・包茎手術後、化膿や出血症状が継続 ・脂肪吸引後、痛みやしびれを経た後死亡 |
皮膚科分野 |
レーザー脱毛、ピーリング、 シミ治療、ヒアルロン酸 注入など
|
・レーザー脱毛後、腕や足がミミズ腫れ状態になり、その後赤い火傷痕として残った ・シミ取りのレーザー治療後、より広い範囲に色素沈着してしまった |
内科分野 |
デトックス、痩身治療、 各種点滴療法、処方薬など |
・セット内容「検査、診療、内服薬等の処方、3回分の脂肪溶解注射」の痩身コースの施術後、皮膚が赤く腫れ、その後痛みを伴うしこりに変化した |
消費生活センターからアドバイス
《サービスを受ける前の注意点》
- 医療機関に行く前に、自分が受けたい施術内容について、複数の医療機関から情報収集しましょう。
- 医療機関のホームページの掲載内容には、都合の良い事ばかりが書かれている場合が少なくありません。うのみにせず、十分ご注意ください。
- 医療機関が決まったら、施術による副作用や合併症(痛み、出血、腫れ、火傷、神経障害など)の有無、施術後に状態が安定するまでにどのくらいの期間を要するのか等リスクについて、きちんとした説明を求めましょう。また、自分が「何を」したいのかをしっかりと医師に伝えることも重要です。
- その施術は本当に必要ですか?医療機関によっては、初診当日にいきなり施術を始めたり、予定外の高額な追加オプションを勧めたりする事もあります。時間をおくなど、冷静に判断できる状況をつくり、即日施術は極力避けましょう。
困ったとき心配なときは
消費生活センターまでお電話ください
相談受付 相談直通電話 03-3389-1196
相談時間 月曜日から金曜日 午前9時半から午後4時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始は休み)
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