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最終更新日 2014年2月19日
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迷いが晴れない時の特効薬~思い切って撤退することを考える~

日々の業務や目先の資金繰りに追われていると、どうしても先を見通した計画を検討することが出来なくなります。事業計画書作成の相談を受ける際、ギリギリどうしようもなくなってからご依頼を頂くことがありますが、多くは一人で迷いながら頑張った末にということが多いようです。

専門家への相談は費用が掛かると二の足を踏みがちですが、無料の専門家派遣制度を活用して早めに打開策を探って頂きたいと思います。

例えば、中野区では『どこでも出張相談』という支援を行っていて、時間や場所を限定せずに専門家の支援を受けることができます。このような支援制度があるとはいえ、その存在を知らなかったり、自分の力だけで苦境を乗り切りたいという方も多いようです。

そこで、先の不安が大きすぎて迷いが晴れない時の特効薬の一つを美容マッサージ店を営むAさんの事例からご紹介します。

Aさんは、働く女性の美と健康のサポートをしたいという想いから美容マッサージ店を開業して2年目に入りました。集客に苦労して様々な対応を模索している間に資金繰りが厳しくなってきましたが、どうしても次の一手が踏み出せません。思い余って、女性向けの経営セミナーで縁のあったコンサルタントに相談をすることにしました。

コンサルタントは、状況を打開するための策を検討するため、様々な質問を投げかけたのですが、Aさんは「どうしよう」という思いで頭が一杯になっており、まともに回答することができませんでした。

そこで、コンサルタントはAさんに1ヶ月に必要な事業資金と生活資金の額と手元に残っている現金・預金の額を確認し「現状のままであれば、どれくらいの期間続けられるか」を明確にしました。そのうえで、現状のままで推移した場合に次の職を見つける余裕期間も見込んだうえでいつまで続けるか、どうなったら撤退するかを先に決めるよう促しました。

事業から撤退する条件を明確にしたAさんは、今までが嘘のようにアイデアが浮かび、苦境を抜け出すための対応策を次々と考え、優先順位を付けていきました。「事業をやめることを決めたら迷いが消えた」のです。

Aさんのように、先が見通せずに迷いが生じているとき、考えるだけで時間が過ぎてしまいがちです。失敗を恐れて身動きが取れないよりも、現状を明確に認識して迅速に行動を起こすことが大切です。そのために冷静さを取り戻すきかっけとして、「撤退する条件を決める」ということは迷いの特効薬となります。これから創業される方、創業したけれど上手くいかずに悩んでいる方、参考にしてください。

NPO法人中野中小企業診断士会 鈴木 佳文

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