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最終更新日 2013年12月20日
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創業計画書は順を追って考える~事業計画書に苦手意識を持つ人のためのヒント~

 「起業を考えているが事業計画書にどうやって手を付けていいか分からない」という相談を多く受けます。創業に関わる融資や助成を受けるためにも事業計画書は必須になりますが、苦手意識を持ってしまうとなかなか手が出ないようです。コンサルタントに丸投げして作成を代行して貰う方もいますが、これはお勧めできません。自分が行う事業なのですから、計画を人に任せてしまっては魂が入りません。どんな形でも良いので、自分で計画を作成して頂きたいと思います。

苦手意識を持っている方は、どうしても収支計画が作れなくて途方に暮れることが多いようです。日本政策金融公庫などで提供している雛形に収支計画が含まれるので、意識をしてしまうのだと思いますが、ゼロの状態から収支を計算しようとしても難しいのは当たり前です。収支計画を考える以前に自分の事業について具体的に順を追って整理していくことが重要なのです。

ステップアップイメージ



リラクゼーションサロンを開業したいと考えているAさんの事例を見てみましょう。



Aさんは、OL時代に体調を崩し、アロマなど様々な試みをする中で元気になりました。その経験が高じてスクールにも通い、複数の手法を身に着けました。鍼灸の資格も取り、整体院などで働きましたが、一人一人に接する時間が短いことに納得ができず、自分でリラクゼーションサロンを開きたいと考えるようになったのです。 しかし、いざ計画を立てようとしてもどこから手を付けてよいか分かりません。そこで、友人の紹介で中小企業診断士に相談することにしました。

Aさんの話を聴いた中小企業診断士は大きく分けて3つのステップで考えることをアドバイスし、渡されたワークシートに従って検討を進めることになりました。その結果、Aさんは、まずはサロンを開くのではなく、健康に関するセミナーや訪問セラピーといったところからスタートすることに決め、計画を修正しながら活動しています。どこから手を付ければ良いか悩むことは無くなりました。

このAさんが考えたステップは(1)なぜするか(誰を幸せにするか)(2)何をするか(3)どのようにするか でした。

(1)  なぜするか

事業を始めようとする動機・理由を明確にします。どんな困難があっても続ける理由、自分でなければならない理由を探し、「誰を幸せにしたいのか」を書き出します。Aさんの場合はOL時代に体を壊した体験がベースになっており、「過去の自分と同じように苦しんでいる働く女性」を幸せにしたいということが明確になりました。

(2)  何をするか

事業を始める理由、誰を幸せにしたいのかが明確になれば、次は「何を」するかです。例えば健康というテーマを取り上げれば、ざっくり分けても「知識を提供する(セミナーなど)」「外的に働きかける商品・サービスを提供する(マッサージなど)」「内的に働きかける商品・サービスを提供する(サプリメントなど)」が考えられます。Aさんは、リラクゼーションサロンという場を作る以外の多数の選択肢があることに気が付きました。

(3)  どのようにするか

何をするかを決めれば、それをどうやって実現していくかです。それぞれの細部を決め、全体像を明確にし、お客様に価値を提供して適正な対価を頂く仕組みを考えます。そして、1か月以内にやること、1年以内にやること、といったステップを明確にしていくのです。例えば、セミナーを開催するのであれば、どんな価値を提供するのかに始まり、どんなお客様を何人集めて何時ごろ開催するのか、どうやって告知するか、場所はどうするか、教材はどうするか、など具体的に考える必要があります。

Aさんは、夫が現役で働いて収入があることも考慮して、最初は知識の提供と一人一人にじっくり相対できる訪問セラピーをすることにしました。

(3)の「どのようにするか」が具体的になると、収支計画も立てやすくなります。どこから手を付ければ良いか分からない人は、まずはここに示した3ステップに取り組んでみて下さい。中野区でも窓口相談や出前相談などのサービスを提供していますので、一人で悩まずにまずは相談してみても良いでしょう。

NPO法人中野中小企業診断士会 鈴木佳文 

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