消費者に「情報」を提供しよう!~小規模商店の生き残り策~

更新日 2012年1月20日

    

 1店で殆どの日用品が揃う総合スーパーの出店など、様々な要因でお客様が減り、小規模商店の多くは苦戦しています。しかし、消費者への情報発信を工夫し、消費者が持つ疑問や不満を解消することで逆にお客様を増やすことも可能になります。

 今回は、A精米店が行った情報発信の事例から、小規模商店の生き残り策を探ってみましょう。

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1.A精米店の概要と問題点 


 A精米店は創業から100年以上経つ老舗であり、現在の社長は3代目で、豊富な知識や独自の精米技術を持っています。

 ただ、今までウエイトが大きかった卸売が減ってきており、今後は個人客にシフトしていく必要があると感じていますが、現状では個人客へのアピール力が不足していると考えていました。                         


2.改善提案と効果 

 
そこで筆者は、消費者の立場に立って、消費者が米に対して持っていると思われる下記の疑問点を挙げ、それを解決する内容を書いたPOP※ の作成を提案してみました。

 (1)玄米、分づき米(一部だけ精米した米)と白米はどう違うのか?

  →それぞれの違いを、「食べやすさ」や「栄養価」を切り口に、イラストにした店内POPを作成。

 (2)米の種類によって、味、香り、粘り、硬さ、白さ、つや、大きさはどう違うのか?

  →各米の商品POPに、今回は「粘り度合」をご飯茶わんのイラストの数で表示。

 (3)この米で炊いたご飯は、どんな調理法や料理に合うのか?

  →商品POPに、「おにぎりや酢飯に合います!」「肉料理にはコシヒカリ」などとその米に合った調理法や
   料理を記載。

 

 その結果、上記のPOPを見て、精米の違いや米の特徴を理解されて、また今日の献立に合わせて米を選んで買っていくお客様が増えているようです。


3.ポイント … 消費者の視点を踏まえた情報を提供する 

 小規模商店は、大手スーパーなどと価格で対抗するのではなく、消費者の目線やその商品の利用シーンに合わせたきめ細かい情報提供を行うことにより、買い物をしやすくしてあげましょう。そうすることで、お店のファンやリピーターができる可能性もあるのです。


※参考: POPとは、POP広告のことで英語の「Point Of  Purchase advertising 」から頭文字を取ったものです。お客様が商品を手に取る時に情報を提供する広告で、コストを掛けずに高い効果を得ることができます。

 最近はいろいろな「POP作成ソフト」が安価で売られており、まるでプロ仕様のPOPを簡単に作ることができます。上記のPOPも社長が自ら作成されました。もちろん、手書きにしてもいいですね。

 

 NPO法人中野中小企業診断士会 近藤有希子

  

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