緊急声明(イラク戦争即時中止要請)

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更新日:2023年8月3日

 2003年4月3日、中野区長 田中大輔は、イラク戦争に関し、ブッシュ米大統領、ブレア英首相、フセイン・イラク大統領宛て武力衝突を中止し、平和解決に向けた話し合いを再開するよう要請しました。 以下が声明文です。

 イラクでの戦争が激化し、長期化の兆しを見せています。

 私たちは、イラクの大量破壊兵器の廃棄が、国連を中心とする世界の協調と話し合いのなかで、平和裡に達成されることを念じ続けてきました。しかし、その願いはかなわず開戦となり、現在の状況を迎えてしまいました。

 国連決議が誠実に履行されないことが原因であり、イラク政府の対応が糾されなければならないのは当然と考えます。しかし、今回の戦争が国連の枠組みに基づく外交交渉を放棄した形で始められたことは、遺憾の思いにたえません。また、今回の戦争遂行が、大量破壊兵器の武装解除のみならず、一国の政権打倒をその直接の目的とするものであるなら、それは国連憲章に照らして大きな問題点を残すことになると考えます。

 連日、戦闘に伴う市民の死傷が伝えられています。バグダッドなど都市での大規模な市街戦も予想されています。今後、戦火がさらに拡大、長期化すれば、子どもや女性など、より多くの市民の命を奪い、傷つけ、計り知れない被害をもたらすことにつながります。戦争は人々の命と暮らし、そして地球環境を破壊します。戦争がもたらす人類の損失はとりかえしのつかないものです。

 これ以上戦争を拡大させず、直ちに終結させたいという市民の声が世界各地で広がっています。

 私は、「憲法擁護・非核都市宣言」をし、核兵器の廃絶と世界平和を訴えてきた自治体の長として、関係各国に対し、武力衝突を直ちに中止し、平和解決に向けた話し合いを再開するよう強く求めます。

2003年4月3日 中野区長 田中 大輔

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