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中野区産業まちづくり調査会報告
「産業ラーニングシティなかの」まとまる

報道機関への情報提供 2004年5月17日

 本日(17日)午後、中野区議会区民委員会に中野区産業まちづくり調査会(会長:上野和彦・東京学芸大学教授)の検討結果である  「産業ラーニングシティなかの」の報告があった。

 これは、1)中野区産業実態調査※から、中野の産業の現状とその課題や特性を把握し、産業発展のあり方を考える、2)産業実態調査の分析から、今後の中野の産業振興と具体的な方策のあり方を検討することを目的に設けられた調査会で、2003(平成15)年7月から2004(平成16)年3月まで計7回にわたり検討してきた結果をまとめたもの。

1.中野の産業の現状

(1) 産業状況

  • 区内事業所数

     20年間に約2万5千件(1981年)から約1万5千件(2001年)と約4分の3に減少してきている

  • 区内商業の年間販売額

     1999年から2002年までに約15%減少するなど、厳しい経営状況が続いている

(2)事業所の経営状況

  • 各業種において1割前後の事業所が経営の見通しが良いとしている
  • 経営の変革に取り組んでいる事業所は、2割以上が見通し良好と答えている
  • 情報通信業などは、IT化の進行から市場が拡大してきており、事業所数を大幅に増やしている。経営の見通しを良好とする事業所も2割を超えている

(3)中野のイメージ

  • 交通至便で地理的にも事業活動に便利
  • 企業や人口の集中による大規模マーケット
  • 交通至便の割に賃料が低いという立地上のコストパフォーマンスが高い

2.産業を発展させる要素

(1)経営見通しが明るい事業所は…

  • 経営・事業を変革し、事業発展への努力をつづけている事業所
  • 情報通信やヒューマンサービス業など成長する市場を事業対象としている事業所

(2)発展の継続には…

 人材の育成・確保が必要

3.産業ラーニングシティなかの

 “学習する都市”、“学習する人々が活発に展開する創業や経営革新”、“人材と情報を基盤とする新たな産業分野が発展をリードする都市”といった内容を表現したものであり、「人材と情報」の有効活用の促進によって新たな産業づくり、まちづくりをめざそうとするものである。

(1)“ひと”と地域が学び育つまち

 人々が学習の意欲をもち学習機会を得られる地域こそ、産業と地域の発展をもたらす

(2)“ひと”と地域が学び育つ仕組み

 学習に関する仕組みを区内に構築することによって、中野は人材の豊かな地域となり、産業とまちの成長が実現される

4.これからの取り組み

 事業者や産業団体そして区が、産業ラーニングシティに向けて取り組むため、以下の3つの方策が提案された。

(1)情報と知識の共有

 事業所に対して、まず中野区が行っている事業や国・都・関連団体等の公的な支援事業について情報を整理し、わかりやすく伝えることが求められる。また、それを契機として産業発展に関する情報や知識の共有化が進むことが期待される。

(2)産業発展に向けてともに学習する

 産業関係者や産業支援機関関係者、中野区関係者、大学等の教育機関関係者が、中野の産業の未来を描きながら、産業発展のために取り組むべきことを共に学習することが望ましい。 将来的にはこの顔合わせの場が、産業当事者による自立的な産業支援を可能とするネットワークに発展することを期待する。

(3)学習資源の活用と環境整備

  中野駅周辺には様々な事業所が集まり産業集積の中心となっており、交通利便性がよく市場性も高いことから、起業する際にも適している。多くの事業所が集まるこの場所に大学などの教育研究機関があれば、連携が創出されやすく、共同での技術開発による新たな成長産業の誕生も期待される。

 ※中野区産業実態調査
 2003(平成15)年7月から12月まで、区内事業所アンケート調査、区内事業所ヒアリング調査を中心に各種調査を実施。

【問合せ先】:区民生活部 産業振興担当
電話 3228−5517
FAX 3228−5656


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