みどり豊かな空間は、都市に住む私たちにとって憩いの場となり、四季の変化の中で自然とふれあえる生活を実現するために欠くことのできないものとなっています。また、災害時には避難場所になるとともに、火災の延焼防止など安全性の確保にも大切な働きをしています。さらには、大気の浄化やヒートアイランド現象の緩和などさまざまな機能を持っています。
しかしながら、都心に近く新宿副都心に隣接している中野区のみどりは、ほぼ全域が市街化したいまも減少を続けています。
一方、近年は、成熟した都市型社会を迎えるなかで、物の豊かさ、生活の利便性を重視してきた価値観にも変化が生じつつあり、都市におけるみどりの果たす役割の重要性があらためて認識され、環境に与える負荷を都市全体で軽減していこうという気運が高まっています。
区では、昭和56(1981)年度に「中野区緑化基本計画」を策定し、平成元(1989)年度には、みどりの実態調査を踏まえてこの計画を改定し、中野のまちを季節感あふれる快適な住宅都市とすることをめざして緑化施策に取り組んできました。この間、平成6(1994)年に都市緑地保全法が改正され、みどりに関する施策を総合的にすすめるための基本計画の策定が法的に位置づけられたこと、また、計画改定後10年を経過しみどりを取り巻く環境の変化が見られることなどから、このたび「中野区みどりの基本計画」を策定することとしました。
策定にあたっては、都市計画マスタープラン策定にあたり寄せられたみどりに関する提案をはじめ、案に対していただいたご意見等を、計画に反映させるように努めました。
今後、区はこの計画を総合的に推進していきますが、中野のまちにふさわしいみどりの姿を実現するためには、区民・事業者・区が一体となって、協働して取り組んで行くことが重要となります。
あらたな世紀を迎えたいま、私たちは次の世代に対する責任として、区民の皆様をはじめ、多くの方々とみどりを守り育てていくことに積極的にかかわり、ともにみどり豊かに環境と共生する中野のまちづくりをすすめていきたいと考えております。
2001年3月
中野区長 神山 好市
※計画の策定にあたって基礎資料とした「中野区のみどりの現況」については、ホームページ上に掲載できませんので冊子をご覧下さい。
この計画で使用している主な用語の説明